哀妹:芽衣
木暮香瑠:作

■ 縄衣装で迎えた絶頂1

 その日は、いい写真が撮れたということで、芽衣はそのまま帰された。
『これからは、私たちが言う通りにモデルを引き受けるのよ。そうしないと、この写真も、このビデオもみんなに見せちゃうから』
 芽衣は、真由美達にモデルを引き受けることを誓わされた。また、身体を触ったりHなことをしないという約束も破棄された。兄を思ってオナニーをしたところを全て見られてしまっている。『おにいちゃん』と、声に出してイったところまで録画されている。芽衣は、その秘密を守るために、3人の要求を呑むしかなかった。
『まあ、芽衣もかわいそうだから、本番は無しにしてあげるわ。撮影に協力してね』
 真由美がそう言ってくれたことだけが救いだった。

 家に着くと、兄の桂はもう帰っていた。玄関のドアを開けると、そこには兄の桂が立っていた。
「芽衣、遅かったね。どうしたんだ?」
 部活をしていない芽衣が、桂より遅くなることは滅多にないことだった。それを不思議に思った桂が尋ねる。
「ううん、なんでもないよ。友達とおしゃべりしてただけだよ」
 芽衣は、下を向いたままこたえた。芽衣の眼は、焦点が定まらないような虚ろな目をキョロキョロさせていた。芽衣が嘘をつくときの癖だ。泣き腫らしていたのか、眼も赤い。また、兄との秘密がばれてしまった事が知られないかと動揺し、耳も赤くなっている。
「嘘だろ。芽衣の嘘はすぐ分かるよ」
 桂は、そう言って芽衣のスカートを捲った。そこには、愛液が染み込み、透けたパンティーが芽衣の縦列を、翳りを透かして見せていた。
「いやっ、おにいちゃん。見ないで……」
「何してたんだ? こんなに濡らして……、オマ○コ、グショグショじゃないか」
 玄関のドアは開けたままだ。芽以は、誰かに会話を聞かれないか、スカートを捲られている姿を見られないかと気がかりだった。スカートの上から兄の手を遮るが、力の強い兄の手は、容赦なくパンティーの上から芽以の恥丘を擦ってくる。
「なんでもない。なにもしてないもん」
 兄との秘密がクラスメートにばれてしまった事を知られるわけにはいかない。そのことは、兄を傷つけることになってしまうだろう。かといって、芽以には、言い訳を見つけることは出来なかった。桂は、手を伸ばし芽衣のパンティーの船底を撫でながら訊ねた。
「こんなに濡らして、何にも無かったって言うのか? 芽衣。それとも自分でしてたのか? オナニーでも……」
「ううっ、恥ずかしい、そんなとこ、触らないで……。早く家に入れて……」
 芽衣は顔を横に向け恥らうが、それ以上、何も言えない。少しでも喋れば、全てを見抜かれてしまいそうな気がする。
「俺にも言えないことしてたか、外でオナニーしてたか、どちらにしてもお仕置きが必要だな」
 桂はそう言って自分の部屋に入っていった。

 芽衣が、二階の自分の部屋に入った時、桂が部屋から戻ってきた。桂の手には、浅黒い縄が持たれていた。桂は、芽衣の手を取り、背中に捻り上げ言う。
「芽衣、手を後ろに組むんだ」
「えっ、おにいちゃん、なにするの?……。やめて!……」
「お仕置きが必要だって言っただろ? これからお仕置きだ。さあ、手を出すんだ……」
「いやだよ。そんな……、おにいちゃん。芽衣、悪いことしてないよ」
 桂は、芽衣の言葉を無視し、芽衣の手を取り後ろ手に捻る。芽衣が抵抗しても、大きな兄の力にはかなわない。簡単に後ろ手に捻られ、そこに縄が掛けられた。
「やめて!、おにいちゃん。縛らないで……。おかあさんが帰ってくるわ」
「かあさんなら、当分、帰ってこないよ。9時過ぎになるって、芽衣が帰ってくる前に電話があったよ」
 桂は、後ろ手に縛った縄の余りを、芽衣の胸の上下に巻いていく。膨らみきっていない相乳が、縄に絞られプクッと押し出された。
「どうして?、いつものおにいちゃんじゃない。どうして縛ったりするの?」
「嘘をついたり、悪いことしたら罰を受けるのは当然だろ。芽以のためのお仕置きだよ」
 そう言って、芽衣をベッドの上に仰向けに押し倒した。

■つづき

■目次

■メニュー

■作者別


おすすめの100冊