哀妹:芽衣
木暮香瑠:作

■ 謝罪奉仕1

(ああ、恥ずかしい……。どうしても脱がなくちゃいけないの……)
 手を掛けた肩紐が、なかなか降ろせない。芽衣は、どうしても脱がなくちゃだめなのだと自分に言い聞かせる。7人の視線が、痛いほど芽衣に突き刺さる。
「み、見ないで……ください。お願い、見ないで……」
「早くしなさいよ。後片付けもあるんだから……。私たちまで帰れなくなるじゃない」
「はっ、はい……」
 芽衣が、みんなに背を向け肩紐を下ろした。小さな白い背中が震えている。今まで、小さめのレオタードに押し込まれていた相乳が飛出す。男たちは、芽衣の前に廻って覗き込んだ。幼さを残す形のいい胸に、男たちはつばを飲み込んだ。
「いっ、いやっ、見ないで……」
 芽衣は、身体を捩り両手で胸を隠した。スケスケのレオタードを腰に纏わりつけ、男たちの視線から逃れようと上体を捻る。
「何してんのよ。早く拭きなさいってば……」
 川田はモップの柄で芽衣の背中をつついた。
「はっ、はい……」
 芽衣は、胸を隠す手をはずし、レオタードに掛けた。ぷっくりと16歳の張りのある胸が男子たちの目の前に晒される。隆起の先端には、ピンク色に色づいた乳頭がツンと飛出している。
「おしっこ臭いんだから……。ほんとに……」
「乳首、立ってない? おしっこ漏らしながら感じちゃったんじゃない?」
 芽衣は、目に涙を浮かべ、女子部員たちの投げかける言葉に耐えながら腰に纏わりつくレオタードを脱いでいく。小さめのレオタードは、水に濡れ肌に張り付き、容易には脱げない。芽衣は、自然と腰を振るようにレオタードを肌から剥がしていく。
「なに色気だしてんのよ。ほんと、こちらまで恥ずかしくなるわ」
レオタードが、細い腰からヒップへと降ろされる。二つの白い肉球が現れた。芽衣は、片手で股間を隠しながら、片足づつレオタードを抜いていく。
(だ、だめ……。見ないで……)
 太股をキュッと締め、片足を持ち上げレオタードから脚を抜く。
「み、見えた! マ○毛……、見えたぞ」
「いやぁ、見ないで……」
 男たちの声に恥ずかしさが増す。真っ赤に染めた顔を弱々しく振りながら芽衣は、レオタードを脱いでいった。

 四つん這いになった芽衣が、今まで自分が着ていたレオタードで床を拭いている。それも、自分が垂れ流したおしっこを拭き取っているのだ。なにも身に付けていない裸体が、広い体育館の中で白く輝いている。若い相乳は、下向きになっても重力に負けることなくきれいな形を保ったままだ。片手を床につき、もう一方の手で床を拭いていく。芽衣は、自分の身体を隠すことが出来ない。太股を閉め、必死で股間だけは隠した。みんなの視線が芽衣に降り注ぐ。胸に、丸いお尻に注がれている。視線は、太股を割ってその奥まで突き刺さるような気がした。
「ああ、見られてる……。見られてるわ……、みんな私を見てる……」
 乳首がしこってくるのが判る。芽衣は、身体の奥から熱くなるのを感じ、床を拭く手が止まる。
「早く拭きなさいよ。おしっこ臭いじゃない。いつまでかかる気!」
「は、はい……。すぐ拭きます……」
 芽衣は、再び手を動かした。

 小さな背中から、細い腰、お尻への滑らかな曲線を見せながら床を拭いていく。汗に濡れた肌が、体育館の照明に照らされ淫靡な光を放つ。大きくはないがきれいな丸さのお尻がクリクリと動いている。脇の隙間からは、ツンッと尖った乳首が、柔らかそうな肉球の先端で揺れているのが見える。少女らしい肉体から、女の優美な香りを漂わせながら芽衣は、自分が漏らしたおしっこを、さっきまで身につけていたレオタードで拭き取っていく。
(見られてる……。裸を見られてるんだ……)
 7人の視線が芽衣に突き刺さる。背中に、胸に、股間へと視線を感じる。意識するほど、その視線に犯されていく。芽衣の白い身体は、ピンクに色着いていった。
(だめ……、そんなに見ないで……。恥ずかしい……)
 芽衣は、羞恥心と戦いながら、床を拭き終えた。

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