哀妹:芽衣
木暮香瑠:作

■ 謝罪奉仕2

 床を拭き終えた芽衣に川田が声を掛けた。
「見てみなさいよ。男子たち、股間、あんなになってちゃ帰れないわよ」
 川田の言葉に、芽衣は男子たちを見た。男子たちは、4人とも股間を膨らませている。ピチッとした体操用のショートパンツを履いている男子体操部員2人は、股間が窮屈そうに腰を後ろに引いている。
「芽衣が裸を見せたりするから、男子たち、あんなになっちゃたのよ」
「そうだよね。芽衣のせいだよね」
 女子部員たちは、何もかも芽衣のせいにした。
「で、でも……、どうすれば……?」
「出しちゃえばいいんじゃない?」
「えっ、何を?」
「精子よ、精子出しちゃえば元に戻るんじゃない。芽衣なら、犯らしてくれるんじゃない? 淫乱な芽衣なら……」
 川田は、男子たちに向かっていった。男子たちの目の色が変わった。芽衣は、目を伏せ、顔を弱々しく横に振る。男子たちが、一歩、芽衣に向かって足を踏み出した。
(や、犯られちゃう。どうしよう……、どうすればいいの?)
 そんな男子部員たちを真由美が遮り、芽衣に耳打ちした。
「そ、そんなこと……出来ません」
 芽衣は、下を向いたまま真っ赤に染まった顔を横に振る。
「あらっ、したことないの。すけべな芽衣なら、もう経験済みかと思った」
 真由美は、封筒を芽衣に見せ、芽衣の耳元で言う。
「ほら、こんなことしてるじゃない。出来るわよね。さもないと、ほんとに犯られちゃうわよ」
 芽衣が男子たちを見ると、みんな目が血走っている。今にも襲い掛かりそうな目つきだ。
(ああ、ほんとに犯されちゃう……。どうすればいいの?……真由美さんの言うとおりにしなくちゃいけないの?)
 芽衣は、真由美の提案以外にこの場から逃れる方法を見つけることができなかった。
「犯っても、いいよな。犯りてぇーーー」
「犯らしてくれるよ。自分でスケスケのレオタード着てきたんだぜ。自分から、裸にもなったし……」
 男子部員たちのヒソヒソ話が芽衣の耳に届く。
「どうするの? いつまでも裸のままそこに座ってる気?」
 真由美の急かす言葉に、芽衣は、男子達の前に膝まづき、真由美の耳打ちした言葉を口にした。
「め、芽衣に……、おしゃぶりさせてください。それで許してください」
「やだぁ、芽衣、フェラチオするの? フェラチオしたことあるの?」
「はじめて見る、フェラチオ。私たちしたことないし……、楽しみ……」
 川田と岡本は、大げさに恥ずかしがる振りをする。女子部員たちの声に羞恥心を煽られながらも、続きの言葉を口にした。
「み、みなさんの精子……、芽衣の口に出してください……」

 芽衣の言葉を聞いた男子部員が慌ててショートパンツを下げる。勃起しきった怒張が芽衣の鼻先に2本差し出された。どちらも、これ以上ないほど膨れ上がり、天井を向いている。
「オ、オレから頼むよ」
「オレからだよ。お願いだよ」
 突然の目前に突き出された怒張に芽衣は戸惑った。兄以外の怒張を見るのは始めてである。それも2本が芽衣の鼻先に突き出された。芽衣は、目を横に背け、口を開いた。
「ひっ、一人づつ……します。一人づつ……、お願い……」
 そう言って、一本の怒張に手を出した。怒張は、芽衣の手の中でピクピクと跳ねる。すでに限界に達しているようだ。憧れの芽衣の裸を目にしただけでも射精しそうだった。その怒張を、芽衣が手で包んでいる。先端からは透明な汁が滴り落ちそうになっている。
「ああ、出そうだ。早く口にして……」
(ほんとうに口にしなくちゃいけないの?)
 芽衣が戸惑いながら口を近づける。
「もうだめだ。出ちゃう……、ううっ、うう……」
 芽衣の手の中で怒張が跳ね、口にする前にネバネバの白い液を放った。放たれたミルクは、芽衣の鼻から頬に掛り、垂れて床に落ちた。川田は、射精する男子部員を見て笑いながら芽衣に言う。
「芽衣がマゴマゴしてるから、出ちゃったじゃない。また床、汚しちゃって……」
「す、すみません……。すぐ拭きますから、許してください」
 芽衣は、床を拭こうとバケツとレオタードを探す。
(えっ、バケツがない! レオタードも……)
 さっきまで床を拭いていたレオタードが見つからない。キョロキョロとレオタードを探す芽衣に女子部員たちから声が掛る。
「レオタードとバケツなら、真由美さんが片付けたわよ。いつまでもおしっこ臭いの、イヤだから」
「舐めちゃいなさいよ。どうせ飲まなくちゃいけなかったものなんだから」
 芽衣は、言葉を失った。
「ううっ、うう……、は、はい……」
 芽衣は、涙を流しながら舌を出し、顔を床に近づけた。
(みじめだわ……。どうしてこんなに芽衣を虐めるの?……)
 頬を伝い床に落ちた涙と一緒に、床のミルクを舐めていく。
「芽衣ちゃん、犬みたい……」
「ほんと犬みたい。牝犬ね」

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