哀妹:芽衣
木暮香瑠:作

■ 湧き上がる淫欲1

 アクメを迎え気絶した芽衣は、Tシャツもスカートも脱がされ全裸にされた。後ろ手に縛られ、カーペットの上に白い裸体を横たえている。
「うう、ううん……」
 バイブはもう抜かれていたが、芽衣は、気絶していながらも、モゾモゾと太股と擦り合せている。
「いつまで寝てるの、芽衣。起きなさい!」
 川田が、芽衣の頬を張り起こす。
「ううん……、えっ……」
 気絶から醒めた芽衣は、太股を擦り合わしている自分に気付いた。胸と股間に疼きを感じる。子宮の中では、熱い火のようなものがどんどん大きくなっているような錯覚を感じる。

「あっ……ああ……」
 芽衣の裸体がピクピクと動いた。芽衣は、太股を擦り合わせ、腰をクネクネとくねらせる。
(えっ、なに……、なに? どうなってるの? わたしのからだ……)
 催淫クリームの存在など知らない芽衣は、自分の変化に戸惑った。白い肌が、ほのかに桜色に染まっている。

 芽衣の、眉を寄せ苦しそうな表情が柴田達にはたまらない。二人は、芽衣に聞かれないようヒソヒソと会話を始めた。
「ほら、効いてるだろ? 催淫クリーム」
「すげー、すげーな、あのクリーム」
 藤原は、目をギラギラと輝かせながら芽衣の裸体に視線を這わしている。
「やりてー。もう、やってもいいだろ?」
 藤原が、柴田に耳打ちする。
「いや、まだだ。芽衣から誘わせるんだ。時間の問題さ。自分からしてってお願いするようになるさ」
 柴田は、ニヤッと藤原に微笑んだ。

 芽衣の身体中の血が胸と股間に集まってくるような気がする。脈拍にあわせ、乳頭がジンッ、ジンッ、ジンッと疼く。子宮の中で、何かが這いまわっているような疼きを感じる。
(どうしちゃったの? わたしのからだ……、ああっ、変、変になっちゃう……)
 芽衣の裸体は、噴出す汗でヌラヌラとローションを塗ったように光っている。
「ああっ、ああん……」
 芽衣は、切なげにため息を吐きながら、その身体をクネクネとくねらせ、疼きと戦っていた。太股を擦り合わせるのに合わせ、小さな背中、引き締まった腰、そして、丸みを増したお尻がクネクネと揺れる。バイブ責めにより溢れ出した愛液の臭いと汗の臭いが混ざり合い、淫靡な臭いを部屋の中に充満させていた。

「まだまだ、物足りないって顔してるね、芽衣。太股、もじもじさせちゃって……。バイブだけじゃ物足りないの? 本物が欲しいの?」
「そ、そんなことありません。」
 川田は、芽衣の尖り出した乳頭を指で弾いた。
「ううっ、うううう……」
 芽衣の顔が歪む。眉を寄せ、じっと耐えている。充血した乳首に加えられた刺激は、一瞬にしてお椀型に膨らんだ胸全体に広がった。脈拍に合わせ、ズン、ズン、ズンと内側から胸を押し広げるような刺激が芽衣を苦しめた。
「ううっ、うううう……、ああっ、ああっ……」
(ああ、だめえ……。芽衣、どうしちゃったの? 助けて……)
 後ろ手に縛られていなかったら、自分の掌で思いっきり胸を掴んでいただろう。力いっぱい胸を揉みたい衝動が芽衣を襲っていた。
「ああっ、ああっ、ああん……、変なの、芽衣。変になっちゃう……」
「どうしたの? まだ欲しいの?」
 川田は、苦しげな芽衣の顔を覗き込みながら、太股の間に指を滑り込ませた。愛液を溢れさせている股間に指を這わし、尖りだしている淫芽を探り出し指で擦り上げる。
「ああ、あっ。だめ、だめえーーっ……」
 股間に身体中の血が集まってくる。ドクッ、ドクッ、ドクッと音を立て集まってきた血が、芽衣の膣を圧迫する。何も入っていないはずの秘孔が、得体の知れないものに押し広げられているように窮屈になる。グシュッと音を立て、愛蜜が溢れ出し、お尻を伝い床を濡らした。
(どっ、どうなってるの? 芽衣の身体……。く、狂っちゃう……。)
 芽衣は、後ろ手に縛られている事を恨んだ。両手が自由に使えたら、誰も見ていなかったら、秘孔に指を入れ思いっきり掻き回したかった。

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