哀妹:芽衣
木暮香瑠:作

■ 湧き上がる淫欲2

「きゃっ、面白ーい。こんなに濡らしちゃって……。こんなに出るのね、愛液って」
 岡本が、面白がって芽衣の股間を覗き込む。
「芽衣の性感帯ってどこなんだろ? 他のとこでも感じるんじゃない?」
 川田と岡本の二人は、芽衣の身体のあちこちにタッチを始めた。川田が腋の下に指を滑り込ませる。
「ううっ、ああっ、ああっ、ああん……」
 岡本は、お尻の割れ目をなぞった。
「あん、ああん、あああ……、だ、だめえ……」
 芽衣は、二人の指から逃れようと身体をくねらせる。そんな姿を、柴田達3人は、カメラに、ビデオに収めていく。
「芽衣ったらどこでも感じるのね、ここはどう?」
 二人は、芽衣のお腹へ、背中へと指を這わしていく。人差し指の腹で、軽くタッチしていく。汗にまみれた肌の上を、指が滑っていく。
「だめえ、や、止めて……。芽衣、おかしくなっちゃう。あん、ああん、あああ……」
(ど、どうして……? どうして感じちゃうの? どこでも感じちゃうの? 芽衣、おかしくなっちゃたの?)
 身体全体が性感帯になったように、どこを触られても感じてしまう。
「ああん、あん……。だっ、だめえ……」
 触られて感じる快感は、乳首に、股間にと集まってくる。
「芽衣って淫乱。どこ触っても感じちゃうのね」
「ううっ、わ、わたし……、淫乱なんかじゃない。あっ、ああん……」
 川田と岡本の4本の手が、芽衣の身体の上を這っていく。一度触られたところは、指が離れても甘美な刺激が長く残っていく。そして、無数の手で愛撫されているような錯覚を覚えた。
「ああん、あん……、ああ、ああああああ……」
(ああ、おにいちゃん……助けて……。うううっ、め、芽衣……おかしくなっちゃう……)
 我慢の頂点に達しようとしていた。芽衣は気が遠くなる。脳裏に兄の裸体が浮かぶ。
(イかせて……、おにいちゃん。イかせて、芽衣をイかせて……)
 子宮の中の疼きは、兄にバイブで掻き回されているような錯覚が芽衣を襲う。
(イきたい……、芽衣、イきたいの……。イかせて……)
 芽衣は、股を強く擦り合わせながら、腰をくねらせた。

「ああっ、ああ……、ああん、ああん……も、もうだめええ……」
「芽衣、どうしほしいの?」
 川田が、喘ぎ声をあげる芽衣の顔を覗き込み聞く。芽衣の我慢は頂点に達していた。
「バ、バイブを……い、入れて……。胸を……つ、強く揉んで……」
 芽衣は、恥かしさに頬を染め、弱々しい声で言った。
「このバイブ、芽衣のだと認めるのね。淫乱な芽衣のものだと」
「は、はい……。わ、わたしのバイブです。私のバイブ……、入れて……」
 芽衣は、目を伏せ小さな声で言う。バイブが自分のものだと認めたくはないが、それよりも身体が求める欲求を満たしたい気持ちの方が勝っていた。淫欲を満たすことで、この苦しみから早く逃れたかった。
「イきたいの? イきたいんでしょ」
「は、はい……。イきたい……、芽衣、イきたいの。い、入れて、バイブ……。揉んで、胸を強く揉んで……」
 芽衣は、恥かしさを押さえ必死の思いで恥辱の言葉を口にした。
「芽衣はまだ、自分の立場をわきまえてないみたいね。入れるどうかは私たちが決めるの。奴隷の芽衣には自分で決める権利は無いのよ」
「そうよ。バイブでイっちゃう芽衣はもう見たから、バイブなんかあげない。胸も揉んであげない」
 川田と岡本は、芽衣の必死の願いをあっさりと否定した。そして、川田は芽衣の乳首を指で摘んだ。
「ああっ、ああん。もっ、もっと強く……」
 芽衣は、喉を伸ばし胸を突き出し喘ぐ。そのとたん、指が離される。
「そ、そんな。あああ……、こ、このままじゃ、狂っちゃう……」
 焦れる芽衣を面白がるように、川田と岡本の軽いタッチの愛撫が再開された。

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