哀妹:芽衣
木暮香瑠:作

■ 湧き上がる淫欲3

(ああん、だっ、だめえ……。このまま続けられたら……、芽衣、本当に狂っちゃう……)
「ここも感じるんだ。面白いね」
「ほんと。芽衣はどこでも感じるのね」
 二人の愛撫は、芽衣の淫欲を刺激しても、けっしてイかせるものではなかった。軽くやさしく指が身体中を這っていく。芽衣が身体を捩って苦しむのを面白がっている。猫がねずみをいたぶるように、けっして最後を迎えさせてくれなかった。
「ああ、あああ……。だっ、だめ、だめえ……。おかしくなっちゃう……」
 絶頂を迎えそうになると、愛撫が止まる。愛撫で受けた刺激は、乳頭を押し上げ秘孔の中に疼きとして集まってくる。
「ああ、あああっ、も、もう……はあ、はあ、はあ……」
 女性二人による責めは、何分続いただろう。芽衣には、もう何時間も続けられているように感じる。時々、意識は朦朧とする。脳裏には兄の怒張を始めて見た時の記憶や、縛られてバックから責められた記憶が浮かんでは消えていった。
(ああん、お兄ちゃん……。イかせて……、イかせて、バイブを奥まで入れて……)
 昨日の記憶が蘇り、秘孔がアクメを求めていた。芽衣は、床に転がり、肩で大きな息をしている。身体中から汗が噴出し、ヌラヌラと色白の肌が光っていた。部屋の中は、芽衣の愛液と汗の臭いが混ざり合った淫靡な香りが満ちていた。

 汗と混ざり合った幼いフェロモンは、柴田と藤原の股間を刺激するには十分だった。ズボンの中では、怒張が膨れ上がり先端から出る先走り汁がパンツを濡らしていた。
「柴田、そろそろいいんじゃないか? もう、こっちがもたないよ」
 藤原は、股間を両手で押さえながら柴田に言った。
「そうだな」
 柴田は、真由美に目で合図を送った。それに気付いた真由美は、川田に耳打ちする。川田は、真由美の言葉に頷いた。

 川田は、芽衣の秘孔に指を二本挿し込み掻き回した。指を曲げ、秘孔の天井を擦る。
「ひ、ひいいっ……そ、そこは……」
 芽衣が喉を伸ばし呻き声を上げた。背中がピンッと伸びピクピクッと痙攣する。
「きゃっ、すごい締め付け……。指がちぎれそう……」
 イきそうになる芽以を尻目に、川田は指を抜いた。
「ああっ、ど、どうして……」
 芽衣は、恨めしそうな瞳を川田に向けた。
「あら? まだイけなかったの? イきたいんじゃないの?」
 意地悪く言う川田に、岡本が口を挟んだ。
「柴田君と藤原君に生を入れてもらったら? そうしたらイけるんじゃない?」
「そうね。指でイクとこも、オモチャでイクとこも見たから、今度は本物でイクとこが見たいわ」
「そ、そんな……、それは……イヤ……」
 芽衣は、頬を染めながら弱々しく首を横に振った。
(そんなこと、できない……。お兄ちゃん以外の人と……するなんて……)
「イきたいんでしょ?」
 川田は、意地悪く微笑みながら言う。

 柴田はニヤニヤと口元を歪めながら川田に言った。
「俺たち、芽衣ちゃんには手を出さないって約束してるんだ。Hなことしないってネ」
「残念だけど、そうなんだ」
 藤原が相槌と打ちながら言う。二人は、ニヤリと卑猥に輝かせた目で微笑んだ。二人の会話に、真由美が口を挟む。
「でも、芽衣にお願いされたら別なんじゃない? お願いされれば……」
 真由美は、芽衣に微笑みながら言った。
(そんな……、お願いなんてできない。お兄ちゃん以外の人になんて……)
「だめ、そんなこと……お願い、で、できない……」
「そう、それは残念!」
 川田と岡本の愛撫が再開された。
「ううっ、ああ、あああ……。ううう……」
 芽衣の悲鳴とも呻きともつかない喘ぎ声が部屋に響いた。

 女性二人の責めに喘ぐ芽衣を撮影している柴田と藤原は、股間のものを大きく膨らませていた。芽衣の前に廻り、喘ぐ表情を撮影している柴田のテントを張った股間が、うっすらと開けた芽衣の視線の中に入ってきた。
(ああ、あんなに大きくなってる……。柴田君、わたしを見て大きくしてる……)
 目線を自分の足元に移すと、そこには、股間から流れ落ちる愛液をビデオカメラに捉えている藤原がいた。藤原の股間も、ズボンの前が大きく膨らんでいる。
(藤原君も……、あんなになっている。……で、でも……)
 芽衣は顔を真っ赤にした。

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