三十路の性宴
一二三:作

■ 第一章 麦秋のホタル19

19、誓約書。

 梅雨が上がり真夏の太陽が照りつける朝です、今日は午後6時から【ザ・鹿鳴館】で、井上房子が奴隷に成る大切な日です、浣腸をして陰毛を綺麗に剃りクリ吸引器を着けて土居の部屋に急ぎました。
 土居の部屋のセキュリティボックスにカードを入れ、中に這入り急いで裸に成り、上がり框に正座して、
「お早う御座います御主人様、只今参りました」
 部屋の中から返事が有りません、其の侭奥に這入り寝室のドアーをノックして、
「お早う御座います御主人様、只今参りました」
 扉が開き、乳房と股間が針山に成っている淑子が迎えられ土居が寝ている枕元の床に正座して、
「お早う御座います御主人様、フーコです、お聖水を戴きます」
 土居がやっと目を開き、
「フーコか、宜しい、咥えろ」
 フーコは股間に回り布団を捲って、淑子との営みの残骸のこびり付いた珍棒を口に入れ、貼り付いている淫汁を唾液で溶かし、聖水を、ゴクン、ゴクン、と飲乾しました。
「有難う御座いました御主人様、ご馳走様でした」
 この間まで精液と淫汁がこびり付いた珍棒を、口で綺麗に舐め取る事に抵抗が有りましたが、やっと慣れて来ました。
「淑子は昨夜逆らったからお仕置きしたのだ、其の針は昨夜から刺したままだ、肉が巻いて抜け難く成って居るから抜いて遣ってくれ、折らない様に上手く抜けよ」
 フーコは淑子を立たせたまま乳房の方から針を抜いて行きます、片方の乳房に70本、乳房とオマ○コ全部で250本の針を刺され、余り大きくも無いクリトリスには12本の針が刺され、インナーラビアは18G 100mmの注射針で2枚合わせて縫い潰されて居ました。
「御主人様、全部抜き終わりました」
「御主人様、今後一切逆らいませんからお許し下さいませ」
「其の言葉忘れるなよ、次は死ぬ思いをするぞ」
「ハイ、分りました、お許し下さい、御主人様

 淑子が神妙な顔で詫びを入れてやっと御主人様のお許しが出て、二人で朝食の支度に掛りました。
3人で朝食としては少しコッテリの食事を済ませ、フーコの身体検査です、今日奴隷に成るに付いて少しのミスも許されません、陰毛の剃り具合を丁寧に調べられ、肛門に指を入れて其の臭いを嗅がれ。
膣にクスコを入れて内部に異常が無いか、Gスポットの感度は如何か、尿道に8mmブジーが抵抗なく這入るか、等を入念に検査して記録し、奴隷誓約書に添付しなければならないのです。一応検査が終わって、
「フーコ、此処に奴隷誓約書のヒナガタが有る、是を自筆で清書しなさい、捺印は皆様の前でクリトリスを切って其の血でクリ印を押す」
 フーコは土居から一枚の紙を渡されました。其の紙には次のように書いて有ります。


奴 隷 誓 約 書
「第一条」総 則
本誓約書は、奴隷フーコこと井上房子と、鹿鳴会総裁、大野真羅男様及び、 鹿鳴会員(以下御主人様) との主従(奴隷)誓約の内容・条件等について定めたものである。

「第二条」日常
1、 フーコは、生命に明らかに危険を及ぼす命令以外、御主人様のいかなる
   命令に対しても、其れを拒否する権利を放棄します。
1、 フーコは、御主人様に対しては常に最上級の敬語を使用し、一切の非礼
を行わないよう努めます。
1、 フーコは、日常生活に於いてブラジャー、パンティ等下着は一切着用せず、御主人様から御容認頂いた通常勤務会社のタイムレコーダー拘束時間及び通勤等外出時以外は、全裸での生活を徹底致します。
1、 フーコは、人格を有さない御主人様の所有物ですので、御主人様が他のご婦人と情交されても一切不服を申しません。

「第三条」使役・奉仕
1、 フーコは、炊事、洗濯、掃除等、
   御主人様の身の周りの一切のお世話を喜んで務めさせて頂きます。
1、 フーコは、御主人様を愉しませるための存在ですので、性的欲求及びサディスチック嗜好を満たす為に、口、膣、肛門、尿道、子宮、は基より身体全体もご存分にお使い頂く事を望みます。。
1、 フーコは、御主人様に悦んで戴けるよう、全穴の締まりを良くする為の訓練を常に実施し、何時でもご分身を潤滑剤なしにお迎え入れられるよう、全穴の拡張訓練を怠りません。
1、 フーコは、御主人様のご命令以外は、勝手に自らの手で慰めたりするような真似は決して致しません。
1、 フーコは、御主人様の指示が有れば、御主人様所属会員様の個別及び集団調教を喜んでお受けさせて戴きます。
1、 フーコは、御主人様の嗜好に合った身体改造(ピアス、刺青、焼印、切除、及び各穴の拡張)等をして頂く事を望みます。

「第4条」 懲罰
1、 フーコは、万が一にも奴隷の心得を怠るようなことがあれば、どのよう 
 な罰をお与え戴いても甘受いたします。
1、 フーコは、フーコに非が無くとも御主人様の気の向かれるままに、鞭打って戴いて結構です。鞭打ち以外にも、御主人様の気の趣くまま、真理の肉体に苦痛をお与え下さい。
1、 フーコは、消えることのない傷跡が残る懲罰を与えられても、御主人様の手で刻まれた愛の印として心から感謝致します。

「第五条」 誓約破棄
本誓約書は以下の場合にのみ、破棄されることとする
1、 御主人様が、フーコを廃棄処分となさることを決定されたとき。
1、 御主人様、フーコのいずれの片方、若しくは両方が死亡、又は日常生活が営めなくなったとき。

 私、井上房子は、御主人様 (大野真羅男及び鹿鳴会員)に、以下に署名の上、御主人様に本奴隷誓約書を献上致します。
2010年 7月20日
奴隷 フーコこと 井上房子
            主人 鹿鳴会総裁、大野真羅男様。鹿鳴会員様。


フーコはこの文章を読み終わり、此の文章を清書しながら、此れで自分の人生が大きく変わる事が解って来ました。
今日此の誓約書を提出すれば後戻りは出来ないのです、クリトリスを吸引器で吸われている快感と二つが、頭の中で葛藤して居ます、然し女のサガである子宮の要求には勝てませんでした。
「御主人様、書きました、見て下さい、宜しくお願いします」
「うん、宜しい、後悔しないのだな」
「ハイ、御主人様、不束な女ですが御主人様好みの奴隷にして下さいませ」
「宜しい、今日は大事な身体だから何もしない、但し、向こうに行ったら厳しいと思うよ、覚悟しておけよ」
「今日は夕方まで何もして頂けないのですか、寂しいわぁ」
「其れも修行の一つだ我慢しろ、今夜から明後日の朝までは、寝る暇ないかも知れないから、之から十分に寝て置け」
 と言われても数時間前に起きたばかりです、眠れる物ではありません、夕方から自分に科せられる事の想像を頭の中で描きながら、長い1日の夕暮れが近付きました。

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