M奴隷マミ
一二三:作

■ 大阪の夜2

「マミ、如何する。最悪お前も晒し者に成るぞ」
「パパにお任せします」
「よし決まった。お願いします」
「6時に迎えの車が来ますから、其れまで2時間ほど在りますが如何されます」
「予約しているホテルにチェックインして、6時前に此処に来ます」
「そうして下さい、御願いします」
ホテルにチェックインして部屋に入り、ズキン、ズキンと熱っぽく痛む下腹部をマミはドレッサーに写して見ました。彫った所全体が赤く腫れています。マミは痛いのを我慢して須藤に油性の軟膏を塗って貰い、須藤とシャワーを浴びました。バスから出てベッドの上に正座して、
「今日は有難う御座いました」
と、御礼の挨拶をしました。
「好く我慢したね、偉かったよ。御褒美に此れをあげよう、時間が無いから早く逝かせろよ」
須藤の珍棒を咥えて一生懸命扱きました。今日此れから何処でどのような光景を観るのか、自分は如何なるのか、普通の主婦を調教するのなら大した物では無いだろう、余り参考に成る事は無いだろうと、此れから起る事の想像を巡らせながら、15分ほどで須藤を逝かせ、彫り師の店に行きました。
予定時刻より30分位遅れて迎えの車が来ました。
「遅かったな、何かあったの」
「済みません、玉がズラこきやがって手間取りました。さーどうぞ」
彫り師と一緒に迎えの車に乗り、彫り師が、
「何があったの」
「亭主とトンズラ計りやがって、先程やっと捕まえて店に繋いで来ましたので遅く成りました」
「お客さん何人来てるの」
「今日は満員の25人です。今日は二人に逃げた代償がどうなるか、たっぷり焼きを入れますから値打ちがありますよ」
「ジャー楽しみだ、2,3時間では終らないね」
「この前の様にお客さん全員に嬲らせると成ると朝まで掛かりますね。逃げさえしなければ女が2時間辛抱すれば、200万円がチャラに成っていた物を馬鹿な奴だよ」
日本橋筋の裏通りにある7階建てビルの地下2階に在る、会員制スナックに案内されました。部屋に入ると、
「いらっしゃいませ」
部屋の入り口右手カウンターの中から中年男性が迎えてくれました。
この部屋は、入り口右側にバーカウンターが3.5m程有り、其の奥が15cm高くなった1.8m×3.5mのステージになっています。ステージにはマイクスタンドと譜面台が置いてあるだけでした。左側は1面の壁でした。須藤達が入った時先客が二人居て、ビールを飲んでいました。
「ドリンク何にしますか」
「ビール下さい」
ビールを飲みながら、彫り師が須藤達を紹介して、
「マスター、此の方は今日入れたんだよ。綺麗に上がったから後で見せて貰いな、ユリ姫の参考に成ると思うよ」
「ホー。是非拝見させて下さい、御願いします」
須藤が、
「好いですよ、其れほど参考に成るとは思いませんけどね」
其の時後ろの壁が、ガサガサと音がして動き出しました。入り口左側の壁は防音の効いたアコーデオン壁でした。開かれた奥側壁に、×型と十字型磔台が設置されていて、×型に男性が全裸で手足を固定された格好で繋がれ、部屋の真中に直径2m、高さ30cmのステージには女が全裸で後ろ手に縛られて立たされていました。ステージを囲んだ客席は満席ですので須藤達はカウンターの椅子で鑑賞しました。観客の中に女性が5人居ました。
「皆さん長らくお待たせしました」
カウンターの中からマスターのアナウンスです。
「本日は通常例会の予定でしたが、急遽情勢が変わりまして特別会になります。此の二人が一昨日からトンズラを決め込んでいたのを今日やっと捕まえた処です。今日のシゴキはきつい物になると思いまして、先程から浣腸で腸内洗浄を済ませ、失禁予防にバルーンカテーテルを装着しています。プレイ中皆様に粗相があるといけないので前以て済ませました。男27歳。女23歳。双方ともSMは未経験です。此の女はヘラチオもしたことが無いそうですから可也抵抗すると思われます。最初の2時間は通常通りうちのスタッフで調教しますが、其れ以降は皆様で存分に調教願います。時間は朝まで大丈夫ですから」
 此処でアナウンスを一呼吸置き、
「本日の主役である二人に言って置きます。お前達は自分が何故此処に居て、此の様な罰を受けるのか、理由はよく解っている筈です、お前達は当分奴隷として扱われます。従って人権は有りません、此れから調教師の先生方の命令に逆らったり、拒否したり、否定的、反抗的言動や態度を執れば、直ちに痛くて辛いお仕置がある事を忘れない様にしなさい。命は取らないが其の寸前まで行く事を覚悟して置きなさい。其れでは縛りから始めましょう、縄師の先生御願いします」
SM拷問ショウの始まりです。

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