M奴隷マミ
一二三:作

■ 奴隷市場5

 午後の一発目の手術が終わりホッとした処に電話が鳴りました、
「ハイ、手術室です」
「田中婦長に外線から電話です」
「有難う、継いで下さい」
「ハイ、田中で御座います」
「マミか、忙しそうだから短く云うよ、T君が大変らしいから勤務が終わったら直行でZホテルに行ってくれ、4階受付でT君に会いなさい、其の後はT君に協力して上手く纏めなさい」
「ハイ判りました其の様に致します」
御主人様が職場に直接電話を掛けて来た事は1度も有りません、余程今夜の宴会の話がまとまらず私が必要に成った様です。
私は定時に勤務を終え、普通ならぶらぶら歩いて行く所をタクシーで急ぎました。タクシーの中で是からの成り行きを想像しました、私の身体を鈴木教授に投げ出して上手く纏るのなら其れで好いのですが、其処までどうやって持って行くかが問題です、如何にかして私が鈴木教授に逢う事を考えている最中に無情なタクシーはZホテルに着きました。
ホテルに着きエレベーターを4階で降りた処でT氏が駆け寄って来ました、
「マミチャン、済みません、お願いします」
「如何したの、まだ時間あるの」
「後30分は有ると思いますから其の間に対策したいのです」
「で、どの様にすればいいの」
「鈴木博士が最終便で帰ると云って聴かないので困っているのです、此処で手ぶらで帰す訳には行きませんからね」
「鈴木教授、G医師には会ったの」
「其れが如何も連絡が取れないらしく、手の打ち様が無いのです」
「で、鈴木教授には如何すれば会えるの」
「受付の人に頼んで、面会人だと云って呼び出して貰いますから、マミチャン上手く引止めて下さいよ」
「分かったわ、遣って診るわ、然し責任重大ね、受付に言って小部屋用意させてよ、じゃー早速頼んだわよ、あんた達は顔出さない方が好いと思うよ」
T氏が受付嬢に1万円握らせて、そっと呼び出して貰う様頼みました。
受付嬢が室内に入り少し経って鈴木教授を案内して私の待つ小部屋に入って来ました。
「御案内致しました」
「有難う御座いました、鈴木教授お久し振りです、お元気に御活躍の御様子何よりです」
「アッ、思い出した、あの時の、確かマミさんと云ったね、見違えたね、立派に成りすぎだよ」
「あら先生、何時もお上手です事、コーヒーで宜しいでしょうか」
「そうゆっくりも出来ないのだが、君に逢ったらそうも言って居られないな、今会議中だから終わったらゆっくり話そう、後2,3十分待ってくれるか」
「嬉しいわぁー、教授に会えるなんて夢の様ですわ、此処でお待ちしてますからごゆっくりして下さい」
「ジャーそうする、待ってろよ」
最後のセリフはあのサドのセリフでした、私は〆たと確信しました。会場の入り口まで教授を見送り、教授が席に着いたのを確かめT氏とI子を呼びました。二人が駆け付けて来て、
「如何でしたか、○ですか」
「まず間違いないと思うわ、会議が終わったら此処に来る事に成ったわ、こうなれば時間的に帰れないと思うよ、私が旨く食事に誘うから其れまで貴方達は出ない方がいいよ」
「アアー、一安心だ、マミチャン、恩に着るよ、一時は如何なるかと思ったよ、で、僕達此れから如何すればいいの」
「食事する所決めてるの」
「一応11階のUを予定して居ますが他に何所か有りますか」
「Uで好いと思いますよ、但し貴方達は隣の部屋で静かにしていて下さい、顔を出したら駄目ですよ、一番大事な処ですから、私は食事中教授に体を触らせてその気にさせてリヨンに連れて行きますから、其の前に貴方達はリヨンに行っていて下さい、其処で偶然会った事にしましょう」
「ハイ、其の様にします、宜しくお願いします」
「もう来る頃だから出て行ってよ、バレルと様に成らないから」
暫くして教授が一人で入って来ました、
「ヤー、お待たせ」
云うなり私の隣に座って来て股間に手を入れて来ました、
「アッハーン、相変わらずね、咲子さんはお元気ですか、御一緒じゃ無いのですか」
「咲子は退職して暫く札幌に居たけど、僕が本省へ帰る事に成った時、田舎に帰ると云って帰ってから間も無く亡くなったよ、男のエキスを吸わないと駄目だね」
「アッハーン、先生ェー、したくなりますわぁー」
「ノーパンで居る処を察すると相変わらず遣って居るのか」
「御察しの通りですわ、私は是が命ですから、アハァーン」
「君、食事は如何するの、此れから僕達と一緒に摂るかい」
「アラ、嬉しいわぁー、お仲間何人ですか、私お邪魔じゃないですか」
「邪魔なものか、大歓迎だよ、仲間は6人で皆10階のTで待って居るから直ぐ行こう」
此れは拙いと思いましたが致し方有りません、10階のTに入る前に、
「手洗いに行って来ますから先に入っていて下さい」
と許しを得てトイレに入り、T氏に携帯で手短に事の成り行きを話し、リヨンに行くまでは別行動に成る事を伝えました。遅れて部屋に入り、
「今晩は、大変失礼します」
「オオ来た来た、此処に来なさい、紹介しよう、此の人は真由美さん某病院勤務だ、手術場の腕は抜群らしいよ、以前学会でご一緒した事が有ってね、今日偶然会ったのだ、懐かしくてお呼びした、気さくな人だから気を使わないでくれたまえ、後で好い所に案内してくれるから」
コンパニオンの方が6人居ましたが私は、教授と本庁の主計課長の間に座らされました。業者の方は一人も見えませんでした。

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