M奴隷マミ
一二三:作

■ 1からの調教1

 週末の金曜日、恒例の婦長会議です。
 新年度に成り、総婦長が新しく就任され、婦長会議に出席されたのは2回目です。此の総婦長、本部からの人事で此の病院に送り込まれた方です。私は以前2度程此の婦長に会って居ます、全国婦長会議の時に会って居ますがお話をした事は有りません。此の病院に栄転に成ったと云う事は後2年で定年と云う事です。
 会議が終わり会議室を出た所で総婦長に呼び止められました。
「田中婦長、突然済みません、今夜お話を聞いて戴きたい事が有るのですが、ご予定は如何でしょうか」
 私は別に予定は無かったので、
「はい、予定は有りませんが、家の方は解かりませんので電話して診ますわ」
 私は総婦長と一緒に総婦長室に入り家ではなく御主人様に電話しました。
「もしもし、真由美ですけど、今夜総婦長さんと一緒に食事して宜しいでしょうか」
「ああ、いいよ、上司の誘いなら断る訳に行かないだろう、シッカリ御付合いして来なさい、僕の方は心配要らないから」
「そうさせて頂きます」
電話を切ってから、
「家の方は大丈夫ですから宜しくお願いします」
「ああ好かったわぁ、断られたらどうしようかと思ったわ、一寸待ってね一人呼ぶから」
総婦長は何所かに電話をかけて、
「私ですけど、登美子さん居ますか、居たら私の部屋に来させて下さい」
総婦長は先方の有無も聞かず、一方的に自分の言う事だけ云って電話を切りました。3分と経たない内にドアーをノックされ、ドアーの外から、
「登美子です、参りました」
「ハイ、お這入りなさい」
 今年、国立高等看護学院を卒業したばかりの新生正看護師です。4月一日付で此の病院に入社したばかりで、内科外来勤務だそうです。
「遅くなりました」
「此処に座りなさい、もう5時だから彼方達帰っていいわよ、後戸締りして置きますから」
「ハイ、其れではお疲れ様でした、お先に失礼します」
 総婦長付きの職員を先に帰して、
「田中婦長、此の子知って居ますか、第3内科外来配属の川村登美子です、登美子さん、手術室長の田中婦長ですよ」
「川村登美子です、宜しくお願いします」
「此方こそ、田中です、宜しくお願いしますね」
総婦長が、職員が帰ったのを確認して、
「田中婦長、お願いが有るの、隠しても如何にも成らないから単刀直入に言うわ、此の子、Mに躾て貰いたいの、田中婦長ご存じだったかも知れませんが私以前からSなのよ、無論独身ですよ、東京でのネコは人妻だったので別れました。此処に赴任して物色して居たら此の子を見つけました、此の口元と潤んだ眼を見て直感で決めました、新入看護師研修会の後食事に誘い、アタックして診たら其の気が有る様だったから、今迄に2度ホテルに行ったのですが、普通のレスピアン位にしか認識してないのよね、同性愛とSMは全然違うので其れを躾て貰いたいの」
「其れを何で私に言われるのでしょう、誰かの入れ知恵ですか」
「実はそうなの、此処に来て、前から親交のあった植田婦長さんに会ったのよ、あの方退職後スナックを遣って居ると聞き、一昨日此の子を連れて遊びに行ったらレズバーだったわ、其処で田中さんの事教えて頂いたの、あの人なら大丈夫と太鼓判頂いたわ」
「植田婦長も口が軽いなぁ、じゃぁー私の事大方聴いたのでしょうね、其の通りなのですわ、私には現在専属御主人様1人と従属御主人様が5人いらっしゃいます。私達3人のM女に6人の御主人様から平等に調教して頂いて居ますわ、調教は個別であったり集団であったリ、マチマチですけど、何時も御主人様に逆らう事は許されませんわ、今も専属御主人様の許しを受けて此処に居るのです、先程電話でお許しを頂きましたから今夜は帰らなくても大丈夫ですわ、どうか御心配なく今後の登美子さんの対する教育方針をお聞かせ下さいませ」
「ああ、助かったわぁ、植田婦長の云った通りだったわぁ、じゃぁーお食事して今夜はゆっくり話を聞いて戴くわ、田中さん何所か気の許せるお店有りますか」
「小さな店ですけど其処でよければご案内しますわ、私の姉妹豚が遣って居る店です、食べる物は結構好い味着けて居ます、其処には今調教途中の仔豚も居ますよ、少しは参考に成るかも知れませんわ」
「助かるわぁ、是非お願いします、じゃぁー、是から直ぐ出かけましょう」
 時計を見ると5時40分でした。
「私、汗臭いからシャワー浴びてからにします、6時半玄関で好いですか」
私達は其々の職員ロッカー室に行き、看護衣を私服に着替える為分れました。
私は、手術室専用の浴室で、大急ぎで腸内洗浄をして私服に着替え、玄関に行きました。玄関では既に総婦長と登美子が待って居ました。タクシーを呼び河馬子に向かいました。登美子を真ん中に挟んで、私はタクシーの中で登美子の耳元で囁きました。
「登美子さん、此処でパンティ脱ぎなさい」
「厭だぁー恥ずかしぃ」
すると反対側から総婦長が、
「そんな事言って居るのも今日限りだよ」
 と囁いて居ます。
 程なく河馬子に着き総婦長がタクシーチケットを切り、私達は河馬子に入りました。
「おはよぅさん、カバチャン3人好いですか」
「いらっしゃいませ、どうぞ、どうぞ、お疲れ様でした、先ずビールで好いですか、あては何にしましょう」
「私は生姜焼きだけど皆さんも同じで好いですか、先ずビールと枝豆お願い」
 店の中は常連客のオヤジ連が5人、宵の口からY談に花を咲かせていました。カウンターの中では河馬子と民子が、お客さんの卑猥な話の受け答えをして可也賑やかでした。
 生ビールの中ジョッキを3個持って来た河馬子が、
「ご免ね、宵の口は混むのよ、後1時間であの人達は帰るわ、其れともあの人達を肴に飲む?」
「好いのよ、急ぐ事無いのよ、唯、カバチャン今夜は局長さんと如何なってるの、民子の方は」
「10時に局長さんが来る事に成ってるの、其の後は多分何時もの通りだと思うわ」
「じゃぁー、其れまで私達は奥の部屋で待ってるわ、お腹ぺこぺこだから早く持って来てよ、其れと他人を入れないでよ、遅れましたけど此の方今度赴任して来られた総婦長さん」
「河馬子と申します、マミチャンには大変お世話に成って居ます、どうか宜しくお願いします」
「岡添と申します、この地は初めてですので宜しくお願いします」
「総婦長、詳細は後で話す事にして奥に移りましょう」
 私達は奥の四畳半の部屋に移りました。ビールを飲み食事をしながら、
「総婦長、お味は如何ですかお口に合いましたか」
「いい味着けてるわね、こんな美味しいの久し振りだわ、毎晩来ようかしら」
「そうなればカバチャン喜ぶわよ」
「さっき局長がどうのと言ってたけどあれは何の事ですか」
「局長と云うのはカバチャンの専属御主人様で、私の専属御主人様が会長である県医師会の事務局長ですよ、総婦長さんは新任挨拶でお会いに成って居られると思いますよ」
「えッ、あの吉野会長さんが田中さんの御主人様ですか、知らない事とは言えこんな事をお願いして申し訳有りません」
総婦長は自分の性癖を県医師会長に知られるのが怖いのか、頭を畳に摺り付けて私に謝りました。
「好いんですよ、総婦長、其の内一緒にプレイする仲に成ると思いますよ、私達の様な性癖を持った同志は隠し事は禁物ですから」
「アア吃驚したぁー、心臓が飛び出るかと思ったわぁー、田中さんにそう云われて安心したわぁ、何と言っても世間に認知されていない所業だから後ろめたい処が有るのよね」
「私達は普通の人より上の幸福を満喫しているのだと自負していますから、罪悪感等は一つも有りませんわ」
「田中さんはSMに対する確りとした哲学を持っていらっしゃるわね、私も早くそう成りたいですわ」
「うちのグループに入れば嫌でもそう成りますよ、さてと、登美子さん、裸に成って身体を見せて下さい」
「此処で、ですか、他人が覗きませんか」
 もじもじして脱ごうとしません。

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