中学生アイドル萌絵ちゃん
わたる:作
■ 2
「あの……衣装はこのままでいいんですか?」
萌絵が今着ているのは白いTシャツにチェックのミニスカート。
いたって普通の普段着だ。
「ああ、いいんだよ。ナチュラルな感じを出したいからね」
制作指揮の男性スタッフはそう答える。
「そうですか、わかりました」
そしていよいよカメラが萌絵に向けられる。
「準備OK。じゃ、萌絵ちゃんお願い」
萌絵はとびきりの笑顔をつくり、
「みなさん、はじめまして! 友平萌絵14歳、中学二年生です!
誕生日は10月6日のてんびん座です! 趣味は小物集めや友達とメール、
得意じゃないけど運動も好きです! 特技は……カラダがやわらかいことです。これからはみんなを元気にできるアイドルになりたいと思うので、みなさん応援おねがいしま〜す!」
元気な声で萌絵は自己紹介を終えた。
「バッチリだよ、萌絵ちゃん。今度は色々自然なポーズとってみて」
萌絵はカメラに笑いかけたまま、手を腰に当ててみたり、大人っぽく足を組んでみたりとモデルがやるようなポーズを思い思いとってみた。
「ホントに私、アイドルになったんだ……!」
萌絵は喜びでいっぱいだった。
もう少しで見えてしまいそうなスカート、そして14歳のたわわな巨乳を強調するTシャツでとるポーズが客観的にはとてもセクシーで、スタッフ全員をすでに勃起させていることを知らずに……
「いいねぇ、萌絵ちゃん、最高だよ。次はカラダがやわらかいのを見せてくれるかな」
スタッフがそう言う。その間もカメラは萌絵を撮り続けている。
「はい! 何をすればいいですか?」
萌絵が尋ねる。
「じゃあ前屈してつま先を持ってみて。」
スタッフが言う。
「では、萌絵のカラダがやわらかいのをお見せします♪」
萌絵はカメラに向かってそう言い、ゆっくりカラダを曲げ、両手でつま先を持った。
「どうでしょうか♪」
萌絵が呟く。カメラマンは動きながら萌絵を撮り続け、萌絵の真後ろに行ったところで動きを止めた。やや中腰になっているようだ。
(どうして後ろから動かないんだろう……?)
萌絵は少し疑問に思い、ふと横を向いた。
そこにはニヤニヤとモニターを眺めるスタッフたちの姿が。
萌絵はようやく自分がミニスカートだということに気づいた。
(パンツ撮られてる!)
「きゃあっ!」
おもわず萌絵はスカートを押さえて立ち上がった。
無防備に下着を見せていた……萌絵は恥ずかしくなる。
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