桃香
木漏れ日:作

■ 16

私も湯を浴びる。
桃香は湯に入ろうと立ち上がる。
前を隠す素振りもない。
桃香は私と一緒に湯船に浸かった。
ここは露天風呂なので外気が肌に心地いい。
湯は無色透明だ。

だから桃香の体が透けて見える。
桃香は突然立ち上がると囲ってある塀の側に行った。
首を伸ばし外を眺める。
一箇所低い所があった。
桃香はそこから外を見た。
自転車の人が通ると手を振った。

もう一度私の側に沈んだ。
裸の男達を見ている。
桃香は私に囁いた。
「そろそろ上がろう…。」
私は頷いて湯を出た。
桃香も湯を出た。

私達はざっと体を洗うともう一度湯に浸かり風呂を出た。
体を拭き服を着る。
道路に出ると桃香が言った。
「ドキドキしちゃった…皆見るんだもん!」
「興奮した?」

「うん♪」
「どの位?」
すると桃香は私の手をつかみスカートの中にいれ、
「これくらい…。」
とワレメに触らせた。
そこは湿り気を帯びていた。

私はわざと、
「触っただけだと分からないな、汗かも知れないし」
すると桃香も、
「見て…。」
と言った。
「ここじゃ無理…。」

と私が言うと、
「じゃあお昼にしてそのあとでどう?」
と言って微笑んだ。
「何が食べたい?」
「う〜ん…。」
桃香は暫く考えていた。

そして言った。
「ご飯!」
「ご飯がいいの?」
「うん! 朝、お蕎麦だったでしょ? だから」
ぶらぶら行くと蕎麦屋があった。
私は桃香に聞いた。

「天丼キライ?」
「ううん好き!」
私と桃香は蕎麦屋に入った。
昼時なので混んでいた。
「2階空いてますけど?」
店員の声に桃香が微笑んだ。

通された部屋は四畳半程の小部屋だった。
私はすぐに料理を注文した。
店員が去ると桃香が私の隣に来た。
「隣がいいのか?」
「うん♪」
私がお茶を飲んでいると、

「ねぇ、」
「ん?」
「調べないの?」
と私の手をつかむ。
「ここじゃまずいだろ?」
「なんで?」

「料理が来ちゃうから?」
「うん…。」
「ちょっと触ってよ!」
私はいり口の方を見ながら桃香のスカートに手を入れる。
ワレメに触れると濡れていた。

その上にある小さな突起も硬く尖って存在を主張している。
突起を指でなぞる。
「ああ…。」
桃香が声を漏らし私の手首を握る。
その時足音がした。

私はスカートから手を抜く。
店員が部屋に入り料理を並べ部屋を出て行く。
「いいとこだったのに…。」
桃香が呟いた。
「無理だろ、ここじゃ…。」
「ここだからいいんじゃない!」

「どうして?」
「何時来るか分からないから興奮しちゃう♪」
「困った娘だ…。」
「でも好きでしょ?」
「うん…。」
桃香が言った。

私と桃香は食事を始めた。
私も桃香も腹が空いていたので終わるのは速い。
店を出たのは1時頃だった。
宿に入るのは3時。
まだ2時間ある。
そこで近くにある滝に行ってみる事にした。

近いと言っても歩いて40分掛る。
滝に行くには木立の中の細い道を行く。
平日のせいか人通りがない。
回りは木立に囲まれている。
「桃、森林浴する?」
「うん♪」

桃香は素早く素っ裸になる。
「あー気持ちいいっ!」
「寒くないか?」
「平気!」
「ちょっと待って!」
「なぁに?」

桃香は私の前に来た。
私は桃香のワレメを見た。
濡れている。
「興奮してるのか?」
「いけない?」
桃香が聞いた。

「いけなくなんかないさ…。」
「よかった♪」
桃香は嬉しそうにそう言った。
「ねぇ、写真撮って!」
「そうだ!忘れてた!」
私はカメラを出して構えた。

「桃、笑って…。」
ファインダーの中の桃香が微笑む。
濃い緑の木立の中の桃香の白い裸身が美しい。
何枚かカメラに収める。
ぶらぶら行くと滝が現れた。 「キレイ!」

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