夢魔
MIN:作

■ 第23章 絶頂13

 梓は胸に引き寄せていた、金田の頭を離し、その唇に激しい口吻をすると
「ご主人様…始めますわ…」
 金田に向かって宣言する。
 金田はウットリとした表情を浮かべ
「梓様宜しくお願いいたします…」
 梓に答えた。
 梓の顔が、ニッコリ微笑むと、その顔が見る見る引き締まり、氷の表情を浮かべる。
 金田はその変化を、ゾクゾクとしながら見ていた。

 梓は髪留めに手を当てると、髪留めが外れ、その黒髪が拡がり怜悧な冷たさを増す。
 梓が手に持った髪留めは、ゴムでコーティングされた3p程の幅の板状の物だった。
 梓はそれを右手に持つと
「満夫…ちんちん…」
 金田に短く命じる。
 金田は弾かれたように、犬のちんちんの姿勢に変わった。
 足を大きくM字に開き、手を両肩の辺りに置いて、身体の前面を梓の前に晒す。
 梓はその手に持った髪留めを、金田のチ○ポの根本に打ち付けると、髪留めはクルクルと、金田のチ○ポの根本に巻き付いた。

 梓の髪留めは、薄いバネ状の板で、叩き付けるとクルクル巻き付く、子供のオモチャのような物だった。
 だが、原理は同じでも、それを作ったのは庵であるため、その仕掛けと性能は、オモチャなど比べものにならない。
 梓の髪の毛をキッチリと束ね、激しく頭を動かしても1本のほつれどころか、その髪型を変えさせない程の締め付けを行い、それを一瞬の操作で解放させる、一種の拘束具だった。
 それがチ○ポの根本に巻き付けば、自ずと効果は見えてくる。
 金田のチ○ポは血流が止まり、勃起した状態で維持される。
 その上、尿道口が圧迫されているため、射精も禁じられていたのだ。

 金田は驚きの表情を浮かべ、自分に施された事の意味を、問い掛けたくなったが、今の金田にはその権利が無い事を、梓の目が語っていた。
 梓は金田に冷たく微笑み、リードを引き絞った。
 金田の身体は、前のめりに倒れそのまま床に蛙のような姿勢で潰れる。
 その背中に、梓がピンヒールの踵を乗せ
「満夫…可愛がってあげるわ…」
 金田に向かって宣言する。
 梓は身体を起こすと、細心の注意を払い、金田の身体に鞭を打ち付ける。
 痛みに対して耐性の無い金田に、苦痛に成らず被虐心を満足させる、ギリギリの力加減で金田の身体に鞭を振るう。

 その加減は、金田の反応が教えて呉れる。
 梓はそれをキサラの店で、徹底的に学んだ。
 被虐願望を満たし、相手に苦情を言わせない打ち方を、プロの女王様として徹底的に学ばされた。
 今の梓は、表面に傷を残さず、マゾヒストを満足させる打ち方をマスターしている。
 その打ち方、鞭使いはキサラも認める程の物だった。
 稔が最高と評価した、キサラが認めたプロの女王様が、奉仕の気持ちを持ち、打ち付ける鞭はたちまち金田を魅了する。
(くぅ〜…かは〜っ…な、何だこれは…こんな…くはぁ〜…こんな快感が…この世に…おほぉ〜…有るのか…)
 全身を襲う、電流のような衝撃が、金田の脳髄を直撃する。

 梓は金田の背中に、足を掛ながら金田の反応を見て、身体を熱くし始める。
(ああん…ご主人様…お感じに成られてる…。うふっ…可愛いわ…アナルがピクピクしてらっしゃる…。こんなのは、どうですか〜…)
 梓は金田の反応に、氷の笑みを浮かべたまま、舌なめずりをして、鞭をアナルに小刻みに打ち付ける。
「ほらほら、どうしたの? ここをこんなにヒクヒクさせて、まさか感じてるの?」
 梓の冷たい言葉は、金田の耳朶を打ち、興奮を与える。
(おう、おう、おう…ビリビリと…背筋を這い回る…気持ち良い…気持ち良すぎる…)
 金田が梓の言葉に反応した時、梓が金田に言葉を掛ける。
「この犬は、主人に返事も返せないの?」
 梓がクッと指先でリードを引き、喉を詰まらせた。

 梓の言葉で、金田の口から言葉が溢れ始める。
「あ〜あ、梓様ぁ〜…気持ち…、気持ち良い〜…気持ち良いです〜…。もっと、もっと〜…」
 言葉を溢れさせた金田は、もう止まらなかった。
 快感を口にし、自分の惨めさを口にし、自分の浅ましさを口にした。
 梓は金田の言葉を拾い上げ、その言葉を使い、金田を辱め鞭を打ち付ける。
 金田は潰れた蛙の姿勢のまま、ビクビクと腰を震わせ、梓の施した責めを理解した。
(くうっ〜〜〜っ…痛い! …。出ないのは、こんなに痛いのか!)
 射精を我慢させられた、金田はその痛みに、脂汗を掻きおののいた。
(まだです…まだですわ、ご主人様…これから、もっと感じさせてあげますわ…)
 梓は心の中では、ニッコリと微笑み、表情には残虐な笑みを浮かべ、金田を見つめる。

 梓は金田の背中から、足を降ろすと足下に回り込み、ピンヒールの踵を金田のアナルに押し当て、突き刺した。
 アナルに踵を押し込まれた金田は、ビクリと背筋を震わせる。
 頭の中がパニックを起こすが、梓の足が少しずつ持ち上がり、お尻を上げる事を指示していた。
 完全にお尻を持ち上げた金田に、梓は笑みを浮かべ、踵をアナルから引き抜くと
(うふふ…行きますわよ…。ここは、男も女も関係有りません…存分にお楽しみ下さい…)
 金田の足下にしゃがみ込み、アナルに細くしなやかな指を突き立て、押し込んだ。
「あひゅ〜〜〜っ」
 金田が顎を逸らせて、梓の指の侵入に喘ぐ。

 初めての感覚に、金田はビクビクと腰を震わせる。
「どう? 満夫、気持ち良いでしょ…アナルを嬲られるの?」
 梓の冷たい声の質問に、口をパクパクさせ、何度も頷く金田。
「まだまだ、これからよ…」
 冷たく言い放つと、梓は左手をチ○ポに添え、擦りながら前立腺を刺激する。
 金田はズリズリとアナルを小刻みに刺激され、前立腺をつつかれ、チ○ポを優しく撫でさすられた。
 普通の状態なら、この上もない快感で、直ぐに射精してしまうが、今の金田はそれを止められている。
「ぎひい〜〜〜っ、がぁ〜〜〜っ、ぐぅ〜〜〜っ」
 金田は奇声を上げながら、何度も腰を小刻みに震わせ、悶え苦しんでいる。

■つづき

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