夢魔
MIN:作

■ 第25章 胎動2

 春菜は学校について、愕然とした。
 今日から学校は1学期の期末試験が始まるため、部活動は全面禁止されている。
 それをテニスウェアーに着替え、テニスコートで部員を待ち、余りにも部員が遅かった事で気づいた。
(フフフッ…本当に…馬鹿…。私、こんな重要な行事がある事…忘れてるなんて…どうしようもない…馬鹿…。屑よ…)
 呆れ返って自分を罵った時、春菜の本当の現実が、襲いかかる。
 膣奥がビクリと震え、ドロリと流れ出した愛液が、パンティーを汚す。
 自分を罵り、自虐的な行動を取った事に、身体が反応したのだ。
 春菜はその身体の反応に、顔を青ざめて急いで、テニスコートから更衣室へ移動する。
 更衣室で、私服に着替えると、職員室に戻った。
 案の定まだ誰1人、教師は登校していなかった。

 春菜がホッと胸を撫で下ろし、自分の机に着くと、職員室の扉が開き1人の教師が、登校してきた。
 ヒョロリとした背丈に、カマキリのような容貌の、全教師の嫌われ者、教頭の鈴木だった。
「ほ〜っ…霜月先生お早いですな…。まさか、朝練に来るような馬鹿な事は無いでしょうが…ひょっとして、今日から期末が始まるのを、忘れていましたか? まだタップリ、2時間は始業まで有りますよ…」
 ネチネチとした視線で、春菜の身体を見つめ、肩に手を添えて撫でて行く。
 いつもはその仕草に、鳥肌を立て眉をしかめるのだが、今の春菜は驚きを押さえるので、精一杯だった。
(ど、どうして…どうして、あんな嫌な奴に、私の身体は反応してるの…。うそ…嫌だ…信じられない…)
 春菜の股間は、鈴木の粘質な視線に晒され、肩に手を触れられて、熱く潤んでいた。

 教頭は春菜の反応を敏感に察知し、一瞬訝しんだが、庵の電話の件も有り、春菜が次のターゲットに成っていると思い込んだ。
(はは〜ん…こいつ、何かされ始めたな…。普通だったら、おっかない顔をして、[セクハラですよ!]とか、わめいている筈だぞ…)
 教頭は席に着きながら、ジッと春菜を見つめ、考え込んでいた。
 ブルブルと震え、何かに堪えるような春菜の背中を見て、教頭は席を立つ。
(良いよな…校長や、指導主任は、夢のような場所に居るんだ…俺も、美味しい思いしても…罰はあたらんだろ…)
 教頭はドキドキしながら、春菜の後ろに立つと、おもむろに両肩に両手を置いて
「どうしたんだい、霜月先生? 顔が赤いぞ…」
 春菜に囁いた。

 春菜は教頭に両肩を持たれ、ドキリと胸を高鳴らせ、プルプルと震える。
 教頭は春菜のその反応を見て、確信した。
(あはは〜っ! やっぱり、こいつは何かされだしたんだ。じゃなかったら、こんな反応絶対返って来ない! へへへっ、なら、精々楽しませて貰おうか…)
 教頭はニタニタ笑いながら、春菜の肩を撫でさすり、反応を楽しみ始めた。

 教頭は春菜の肩に置いた手を、ジワジワと乳房に移動させ始める。
「霜月君最近は、どう何だい?」
 春菜に当たり障りのない、抽象的な質問をすると
「き、教頭先生…ど、どうって、何がですか…」
 春菜が震える声で、問い返してくる。

 春菜の身体は、金縛りにあったようにピクリとも動かず、教頭のされるがままになっている。
 そして、教頭の手が乳房に触れる寸前。
「おはよう御座います…」
 1人の教師が、職員室に入って来た。
 教頭の身体は、パッと弾かれたように、のめり込ませていた上体を引き起こし、両手を素早く後ろに組んだ。
「ああ、おはよう…。新庄先生、今日もお早いですね…」
 内心ドキドキしながら、平静を装い女性教師に挨拶する。

 教頭が挨拶をしたのは、新庄 美由紀(しんじょう みゆき)数学を担当する、女性教師だ。
 いつも髪の毛をアップにまとめ、大きめの黒縁の眼鏡を掛け、濃い色のタイトスカートに、飾り気の無い白系のブラウスをユニフォームのように着ている。
 身長163p、バスト90、ウエスト65、ヒップ93のスタイルは、うっすらと脂が乗り柔らかそうな質感を湛えていた。
 美由紀は生真面目な性格なのか、色気を示さないようにしているが、26歳の身体は隠しようの無い、女の色気を溢れさせて、ごく少数の者だけが確認したその素顔は、見事に整っていると言う噂だった。

 美由紀はスタスタと職員室に入ってくると、自分の机に座りテストの準備を始める。
 教頭は小さく舌打ちをすると、自分の席に戻って、ジッと春菜を見つめた。
 春菜は教頭が席についても、暫く動く事が出来なかった。
(な、何で…どうして…こんな事…有り得ない…)
 春菜はブルブルと細かく震え、自分の身体に起こっている事に、驚いている。
 春菜の股間は熱く潤みきって、パンティーが濡れている事が、自分でも解る程に成っていた。
 春菜は机の中から化粧ポーチを取り出すと、お尻の所で両手で持ち、フラフラと職員室を出て行く。

 職員室を出た春菜は、大急ぎでトイレに駆け込み、スカートを捲り上げる。
 春菜は股間の状態を見て、目の前が真っ暗になった。
 春菜のパンティーはお漏らししたのかと思える程、ビショビショに濡れていたのだ。
(何で…ねぇ…どうしてなの…。こんなの…こんなの、うそよ…)
 ガックリと肩を落とし便座に腰掛け、惨めな気持ちでパンティーを脱ぎ、替えをポーチから取り出す。
 足を通し股間を拭って、引き上げようとして思い止まり、ポーチの中からナプキンを取り出すと、クロッチに充てる。
 生理でも無いのにナプキンを使う自分が惨めで、口惜しかった。

 それが、弥生の忠告を無視して、薬を倍飲んでしまった報いだとは、気付かぬまま春菜は自分を貶める。
(これじゃ、淫乱の変態よ…そう…変態…。私…、変態なんだわ…)
 項垂れながら、便座に座る春菜は身体が熱くなるのを感じ、慌ててパンティーを脱ぐ。
 覗き込んだ、春菜のパンティーの奥から現れたオ○ンコは、パックリと口を開け、ドロリと愛液を溢れさせていた。
 その瞬間を目にした春菜は、思わず泣いていた。
(私の身体…おかしくなちゃった…変態だと思っただけで…、こんなに溢れ出すなんて…異常よ…本当に…変態よ…)
 春菜はさめざめと泣きながら、自分を追い込み、辱め、陥れて、愛液を溢れさせる。
 それがマゾヒズムに目覚め始めた自分を、更に追い立てる行為だと、春菜は気付かなかった。

■つづき

■目次3

■メニュー

■作者別


おすすめの100冊