夢魔
MIN:作

■ 第25章 胎動12

 教頭は薬箱を持って、中に入り教壇の上にソッと置くと、女教師達の方に振り向く。
 女教師達は、少し着衣に乱れはある物の、至って普通だった。
 只1人を除いて。
 春菜に目を向けた教頭は、狂の言った言葉の意味を理解した。
(こ、こりゃ〜凄い…くそ〜っ、この位置は入り口から見えないからな…。見てみたかったなぁ〜この女のオナニー…)
 春菜の着衣は1人だけ、乱れきって居た。
 着衣だけではなく、その姿も教頭の目を釘付けにする。
 椅子に背中を凭せ掛け、足を机の上に乗せて、大きく開きパンティーは左足に絡んでいた。
 ブラウスの前ははだけられ、ブラジャーが上にずり上がって、乳房を完全に露出している。
 スカートは腰までたくし上げられて、ムッチリとした下半身を、全て露わにしていた。

 教頭が恐る恐る近付き、春菜の状態をマジマジと観察する。
 春菜は背もたれに身体を預け、両腕をダラリと垂らし、膝にも力が入って居らず、完全に身体は脱力していた。
 力無く項垂れた顔は、頬を薄くピンクに染め、瞼は半開きの状態で、キョロキョロと瞼の下を眼球が動いているが、その瞳は何も見ていない。
 パックリと開いたオ○ンコからは、ダラダラと愛液が垂れ流され、時折ピクピクと膣口が痙攣する。
 余りにも凄惨な乱れ方に、教頭は生唾を飲み込み、ジッと見入ってしまう。
『おい! 馬鹿、何してんだ、早くしろ! 音波をコントロールするにも、限界があるんだぞ!』
 狂の切羽詰まった声に、教頭は我に返り行動を起こす。

 教頭は先ず、左足に絡まっているパンティーを指先で摘み、ズリズリと一旦足首まで戻すと、右足首を通して、スルスルと、持ち上げてゆく。
 膝を越え太股に近付くと親指と小指をパンティーに引っかけ、太股に触れないように、押し上げる。
 教頭はその手を有る物を見つけ、途中で止めそれを拾い上げ、パンティーの中に納めると、器用にパンティーを穿かせた。
 春菜は教頭にパンティーを穿かせられている事など、全く感じて居らず未だ眠っている。
 教頭は春菜の両足を、ソッと机から降ろしスカートを引っ張って、元に戻す。

 次に教頭はずり上がった、ブラの処理に入る。
 春菜の足の間に入った教頭は、爪の先でブラのワイヤーを掴むと、ズルズルと引き下ろして行き、頂点付近にたどり着く。
 だが、起立した乳首が邪魔で、ワイヤーを越す事が出来なかった。
『何してる! 早くしろ! 起きちまうぞ!』
 狂が教頭の耳の中に怒鳴ると
「乳首が邪魔で、降りないんだよ!」
 教頭も小声で、切れてしまった。
『くっ…良し、おっさん舌を出して、自分で噛め! 思いっきり噛むんだ!』
 狂の指示に、教頭は思わず[へっ]と間抜けな返事を返す。
『舌を噛んで、正気を保て! 今から合図を送ると、音圧と音域を変える。すると、暫く女達はトリップするから、お前はその隙に手で押し込め! 時間は5秒が限界だから、5秒以内にブラを元通りにしろ』
 狂の指示はどこか切羽詰まっていたが、教頭は何か胸がドキドキとする、興奮に浸り始めていた。
(くっ! 何か映画みたいだな…困難なミッションをクリアーする、主人公みたいだ…)
 教頭は息を整え、狂のタイミングの声を待った。

 狂は旧生徒会室で、ディスプレィを見ながら、教頭に指示を出す。
「狂…本当に、君は人を操作するのが上手いですね…。教頭、本気で舌を噛んで待ってますよ…」
 稔が呆れ顔で、狂を見つめて言った。
「けっ! こいつはな、こうやって嘘でも吐いて規制しておかないと、際限無しに領域を踏み越えて行くんだ。俺達がちゃんとフォローしてやらなきゃ、この女達が目覚めて、地獄を見る事に成るからな。それ成りの釘は、キッチリ刺すモンだぜ」
 狂は稔に、ニヤリと笑いながら答える。
「へ〜…狂は、大人に成りましたね…。ちょっと前までは、そんな事全く考え無かった筈なのに…」
 稔がボソボソと、呟くと
「んだぁ! 俺が何だって? ハッキリ言えよ!」
 狂が照れ隠しで、大声を出して稔に食って掛かる。

 そんな稔と狂のやり取りを見ていた絵美が
「あの〜…教頭先生が…、死にそうな顔をしてますよ…」
 ポツリと、狂に告げる。
 ディスプレィに映る、教頭は舌を思いっきり噛みしめ、両手を春菜の乳房の前に待機させ、額に脂汗を浮かべながら、真剣な表情でジッと狂の合図を待っている。
「おお、全く稔が変な事言わなきゃ、こんな事には成らなかったんだぜ…」
 狂はぶつくさと文句を言いながら、マイクを手に取り
「今だ、やれおっさん!」
 教頭に向かって声を張り上げ、音圧を上げた。

 教頭は腹を揺さ振られるような、衝撃を感じながら両手を春菜の乳房にあてがう。
(おおおぉ〜何て、張りが有るオッパイだ…、手の力がはじき返されるみたいだ…。それにこの表面の柔らかさ、肌のスベスベ感…堪らん〜…)
 教頭は一瞬で春菜のブラと、乳房の間に手を差し込み、親指でブラを固定すると、その感触を楽しみながら、ブラのカップを乳房に合わせる。
『おっさん後2秒…1秒…放せ!』
 狂の言葉に合わせて、血が滲む程噛みしめた舌の代償に、教頭は春菜の乳房の感触を5秒間堪能した。
 その余りの心地よさに、教頭は魂を飛ばしかけ、表情を陶然とさせる。

 魂を飛ばしている教頭に、狂が指示を送った。
『おい、おっさん! まだ終わりじゃないぞ、早くブラウスを直せ!』
 狂の指示に、教頭は我に返り、慌ててブラウスのボタンを留め始める。
 ブラウスを止めると、教頭は有る事に気付く。
(ブラウスをスカートの中に入れるには…、どうしても、接触面積が多くなる…。どうすれば良い…)
 教頭が妙なテンションを上げながら、狂に問い掛ける。
「工藤君…ブラウスをスカートの中に押し込むには、どうしても肌に触れなきゃいかん…。さっきと同じ様に音圧を上げてくれないか?」
 教頭が真剣な声で、狂に依頼する。

 しかし、狂は呆気に取られた声で
『スカートのホックを外せ…。んで、チャックを有る程度降ろしたら、簡単に入るだろうよ…』
 教頭に告げた。
 教頭は狂の説明を聞き、[ああ]と納得してテンションを急降下させ、ブラウスをスカートの中に納めた。
 教頭は人形のように、力無く椅子に座る美人教師を見つめ
(本当に、意識が飛んでるんだな…。この女達全員…)
 教室内を改めて見渡した。
『おい、教壇の位置に戻れ、覚醒させるぞ』
 狂の言葉に、教頭はイソイソと、教壇に戻りジッと女教師達を見つめる。
 狂の言葉通り、教頭が教壇に着くと、次々と女教師達は身動ぎし、覚醒し始めた。

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