夢魔
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■ 第26章 開幕4

 白井はそんな美由紀に向かって微笑みを続け、美由紀にとって耳を疑う言葉を吐いた。
「私ね…多分貴女に嫉妬してたの…。だから、あんな事をしたんだと思う…。私は、本当は貴女と仲良くしたいの…」
 白井の言葉を聞いた美由紀は、緊張の糸が切れてしまう。
 小刻みに震えていた身体は、ブルブルと大きく震え出し、蒼白だった顔は、怒りに赤く染まった。
「な、仲良く成りたいですって…。貴女が、私に何をしたの! 覚えてる? 私の右の乳房には、まだ貴女に刺された、鍼が5本残ってるわ! 今の医学でも、乳房を切開しないと取れないんですって! それに、右の乳首だけが大きくなった理由覚えてる? ずっと、貴女達に、いたぶられて穴を開けられたせいよ! 陰毛は未だに生え揃わないし、お尻に書かれた文字も一生消えないのよ! それだけじゃない、貴女達に子宮を灼かれたせいで、私は絶対妊娠しない身体に成ったのよ!」
 美由紀は白井の胸ぐらを掴み、一挙に捲し立てる。

 美由紀が怒りに震えながら胸ぐらを掴んだ手に、白井がソッと手を添えると
「で…?」
 短く問い掛けた。
 その言葉、その表情、その雰囲気に、美由紀の全身の血が一気に下がっていく。
 白井の表情は、微笑みのまま剣呑なサディストのそれに変わっていた。
 薄く浮かんだ微笑みの裏に潜む、無数の氷の刃が美由紀の全身に、突きつけられる。
「貴女…勘違いして無い? 私は、頼んでるんじゃないわよ…、命令してるの」
 白井の言葉に、美由紀の腕から途端に力が抜けた。

 美由紀の身体がガクガクと震え、腰と足から力が抜ける。
 美由紀の身体は、ストンと床にへたり込み、茫然と白井を見上げた。
 白井は、へたり込んだ美由紀を、昂然と見下ろし
「貴女の身体を変えたのは私…。でも、貴女には解ってる筈よね…、貴女自身が持っている性癖…。貴女は、普通のSEXでは、満足出来無い筈だわ…、私は貴女の身体を、そう言う人用に変えて上げたの…。これから先、貴女は自分の性癖を満たしてくれる人を、1人で探す? そんな事したら、私がやった酷い事より、もっと酷い目に遭うと思うわよ…。私は自分の性癖を知っているし、隠す気も無い。サディストでニンフォマニアよ! 男無しでは過ごせない、ド淫乱…。だから、私の周りには、自然と貴女に合うタイプの男の人が寄って来るの…。私が言ってる意味解る?」
 冷たい微笑みを浴びせながら、美由紀に丁寧に説明した。

 美由紀は白井の言葉を聞きながら、その言葉を完全に否定出来無かった。
「ほら、貴女は解ってる、感じているの…。自分の本当の姿、本当の願望…。どうするの? 私は、このまま貴女の前から去っても良いのよ…、そうすれば、もう二度と貴女に近付く事はない…。貴女がそれを望むなら、そうして上げる…、でも貴女の事を一番知っているのは、紛れも無くこの私よ…。後、5秒待って上げる…、以前のように私に従うなら、礼儀を示しなさい…」
 白井は美由紀に向かって、そう言うとスッと右手を宙に挙げ、指を折り始める。
「1…2…3…」
 美由紀はブルブルと震えながら、頭を廊下に擦りつけ
「良子様…便女をお側に置いて下さい…。名前の通り、何でも致します…」
 涙で掠れた声で、白井に服従を誓った。

 白井はスッとしゃがみ込むと、美由紀の結い上げた髪の毛を掴み、ユックリと引き上げる。
 白井の手にぶら下がったように、美由紀の顔がユックリと引き上げられ、絶望に染まった顔を白井に向けた。
「お帰り、便女の美由紀…、今からまた私が、お前の所有者よ…」
 ニッコリ微笑んで、美由紀に告げる。
 美由紀はボロボロと涙を流しながら、諦めた表情で
「良子様…また、便女をお使い下さい…」
 白井にボソボソと、告げた。

 白井は美由紀の言葉を聞き、スッとロングスカートの裾を持ち上げると
「そう? じゃぁ昔のように、しなさい」
 美由紀に命じた。
 美由紀は、コクリと頷くとモソモソと、白井のスカートの中に頭を突っ込み、股間に顔を差し込んでいった。
 白井は膝を大きく開いて、美由紀を受け入れると、美由紀は口を大きく開け、舌を思い切り差し出し、美由紀の剥き出しのオ○ンコに顔を近づけ、舌を這わせて尿道口を刺激する。
 白井の眉根に快感で皺が寄り、そのまま[んっ]と息むと、ジョロロロとオシッコが溢れ出す。
 美由紀はその白井のオシッコを、ゴクゴクと音を鳴らして飲み込み、出し終わった白井のオ○ンコを綺麗に舐め上げる。

 舌が離れると、白井は無言で立ち上がり、ロングスカートの中から美由紀の姿が出てくる。
 姿を現した、美由紀は床に額を擦りつけ、平伏していた。
 完全に白井が立ち上がり、自分の身体から、スカートが触れる感覚が無く成ると
「便女をお使いいただき、有り難う御座いました…」
 虚ろな美由紀の声が、白井に礼を告げる。
(仕方がないの…、もう、どうしようも無いの…)
 美由紀の頭の中には、グルグルと諦めの言葉が回っていた。

 白井は美由紀の髪の毛を、再び掴んで持ち上げると、結い上げた髪を解き
「まだ、作法は忘れてないようね…。良いわ、行きましょ…、お前の使用者達が待って居るわ…」
 引き上げながら、美由紀に告げる。
 美由紀は項垂れながら、コクリと頷き
「は…い…、使用者様に…ご挨拶…致します…」
 白井に諦めた声で、ボソボソと返事を返した。
 白井はクルリと美由紀に背中を向けると、スタスタと歩き始める。
 無言で歩く白井の後ろを、美由紀は項垂れながら、無言で付いて行く。
 その姿は、まるで処刑場に向かう、死刑囚のようだった。

 暫く歩いた、白井は1つの教室の前に来ると、足を止め扉を開く。
 2−B、京本が担任を務める、クラスである。
 教室の中には、京本、小室、光子の3人が、待機していた。
「ようこそ、我がクラスへ、新庄先生…。いや、便女と呼んだ方が良かったかな?」
 京本がニッコリと笑いながら、手を広げて招き入れると
「へぇ〜…。噂は、本当だったんですね。凄い美人じゃないですか…」
 小室が、眼鏡を中指で上げて、評価する。
「けっ…。面は良くても、所詮変態マゾ奴隷なんだろ? お高く止まってんじゃねぇよ!」
 光子が敵意を剥き出しにしながら、美由紀を恫喝する。
「さ、挨拶なさい…。便女の使用者達よ…」
 白井が身体を開いて、美由紀を中に招き入れ促した。
 美由紀は白井の命ずるまま、教室の床に正座すると、頭を下げてひれ伏した。

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