夢魔
MIN:作

■ 第26章 開幕21

 クラブの店内にアナウンスが流れ始める。
【お客様の大貫様より、フリーウエイトレス2匹が、1時間限定で提供されました。フロアーを回りますので、皆様お使い下さい】
 すると、ステージの上に直美と奈々が立たされ、スポットライトを浴びた。
 2人はボーッとした表情を浮かべ、フワフワと視線を漂わせている。
 全頭マスクを見た客から、ブーイングが出たが、再び流れ始めたアナウンスに、客の反応が変わっていった。
【この2匹は、このような行為自体初めてです。礼儀作法も心得て居りません。どうか、首輪の色は十分にご理解下さい、首輪の色にご注意を】
 スポットライトに浮かぶ2人の首輪の色は、客の見ている前で、青から黒、黒から青に変わって行った。
 この店に慣れた客は、途端にその言葉を理解し
「ほう、そう言う事か…、面白い付き合ってやろう…」
「なんだ、嵌められてるのか…。仕方がない、一生の思い出にしてやるか…」
 口々に呟き、残酷な笑みを浮かべ始める。

 ステージを降りた直美と奈々は直ぐに、お互いボックスに引き込まれ、濃厚な愛撫を受け始める。
 客達は皆、執拗に、入念に、濃厚な、荒々しい、繊細な、それぞれ得意とする愛撫を2人の身体に送り込む。
 直美と奈々は客達の巧みな手練手管に翻弄され、快感を燃え上がらせる。
 そしてその刺激は、大貫達に塗りたくられた媚薬を活性化させ、客達の触れる乳房や尻タブ、膣口やアナルの入り口を燃え上がらせるだけ、燃え上がらせ、敏感にさせて行った。
(いや〜…あつい〜…もう、もう…がまんできない〜…だれか…イカせて〜…もっと…つよく…イカせて〜〜〜っ…)
 だが、直美の敏感に成った身体は、愛撫の刺激で満足出来ずにいた。
 快感は強く自分の身体を覆うのに、それが突き抜けて行かない、もどかしさのような物に身を焦がしている。
 そんな状態で、2人はフラフラと夢遊病者のように、約束の1時間掛けてフロアーを1周し店員に言われていたように、ステージへ戻ろうとした。

 すると、ステージに戻りかけた直美の手を、一番最初に掴んだ中年男性が掴み
「まだ、終わりじゃないだろ…」
 そう言って直美の身体を抱え上げ、ステージに上って行く。
 その男の後ろから、次々と客が立ち上がり、ステージに上がり始めた。
 直美はステージの上に、押し倒されて足を大きく開かされ、一挙に貫かれる。
 白い喉をさらけ出し、直美の口から声が漏れた。
「あくふぅ〜〜〜〜ん、はぁん、ひぃ〜〜〜〜っ」
 直美の口から漏れた声は、歓喜の声だった。
 1時間掛けて嬲り抜かれた、直美の身体は媚薬により、全身が性感帯に変わり、その蓄積した快感が皮膚の一枚下で、うねくり暴れていたのだ。
 それが、中年男性の一撃で、一気に突き抜けて行った。
 直美はビクビクと身体を痙攣させ、絶頂を迎える。
 直美が感じた絶頂は、全ての感覚器官を、稲妻のように快感が一挙に突き抜ける絶頂だった。

 直美の頭に取り付いた男が、直美に向かって声を掛ける。
「おい、この邪魔な物、外すぞ…。お前のイヤらしい顔を見せろ」
 男の命令に直美は潤んだ目を向け
「は…い…」
 コクリと頷きながら、ハッキリと答えた。
 直美が発した言葉らしい、言葉はこれが最後だった。
 何故なら、この後直美の口の中には、誰かしらのチ○ポが入り、口を塞いでいたからだ。
 直美はこの日、初めてアナルにチ○ポを受け入れ、何度も絶頂を感じる。
 それは、蕩けるような快感で、直美の心を縛り付けた。
 更に、全身を常に誰かの手が触れ、愛撫し、快感を送り込む感覚に、陶酔しながらよがり狂う。
 直美の頭の中で、プツン、プツンと音を立てて、常識の糸が切れて行き、直美の心を自由にして行く。
(あはぁ〜…、きもちいい…。これ…すごいの〜…はずかしいいけど…きもちいいの〜…)
 直美は全身を精液まみれにし、身体全体で快感と戯れ、暴風のような絶頂を受け入れる。

 個室のモニターで、狂い始めたステージ上の直美達を見守る大貫は、呆気に取られていた。
「な、何か…凄い事に成って無い…。あれ、有り得ないでしょ…」
 男達に揉みくちゃにされながらも、全身を激しく波打たせて、精を搾り取ろうとする直美を見詰め驚いている。
「この薬…本当に危ないかも…。でも、どんな薬なんです…」
 大城は自分達が塗った薬をマジマジと見詰め、大貫に質問した。
「えっとね、確か皮膚吸収型媚薬って書いてあったの。何でも、ジェル状の薬が乾くと、表面に膜が出来て薬効が外部に漏れないようになり、塗布面との間に薬効成分が溜まって、それが熱を受けると浸透するって書いて有ったわ…」
 大貫の答えに、大城は要約して
「って事は、今みたいに、責められれば責められる程、薬がドンドン染み込んで、快感を増すって事ですよね…死んじゃいません? あの子達…」
 問い返した。
「う…ん…。多分…。大丈夫…。だと思う…」
 大貫達はボソボソと小声で話しながら、次の男達に貫かれ始めた、2人の姿に目を向ける。

 そして個室内でもステージ同様、いやそれ以上の凄惨な状態が繰り広げられていた。
 黒澤はソファーに座り、全身拘束された由香の身体を、井本が突き上げていた。
 だが、問題はその井本の突き上げ方だった。
 由香のアナルには、深々とフックが掛けられ、天井に向かって伸びたロープで吊り上げられている。
 ロープの中間には、バネが噛まされ伸び縮みするように細工されてはいるが、その可動範囲は数pが限度であろう。
 そのロープは由香の首輪に付いている、鉄環を通っているため、上体を倒す事も出来ず、アナルの痛みを堪えるためには、唯一拘束されて居ない爪先を真っ直ぐ伸ばし、バランスを取って体重を支える事しかできなかった。
 だが、そんな逃げを黒澤が許す筈も無く、由香のクリ○リスは、ギザギザの付いた、万力のような物で締め付けられ、その端を引っ張るように黒いゴムが伸び、井本の腰に付けられたベルトに繋がっていた。
 アナルの痛みから逃げれば、クリ○リスが千切れそうになり、クリ○リスの痛みを和らげれば、アナルが引き裂かれそうになる。
 由香の身体は、全身にネットリと脂汗を掻き、2つの強烈な痛みの間で、フラフラ行き来する。
 そしてその行為が、寝そべる井本のチ○ポを擦り上げ、奉仕する事に成っていた。

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