夢魔
MIN:作

■ 第26章 開幕25

 夜の町を歩く5人組の後ろから、コソコソと追い掛ける1人の人影が有った。
 迫田チームに連れて行かれる、牧村光の社会科の同僚で体操部顧問の坂下恵美だった。
 採点を終え、第2体育館の見回りに行った時、偶然この妖しげな組み合わせを見つけ、後を付け始めたので有る。
 恵美は光の2つ年上で26歳、光の溌剌とした性格とは逆に、とても落ち着いてどちらかと言えば、内向的だった。
 だがその反面、芯がシッカリとしており、曲がった事が大嫌いで、意志が強く強情な面を持ち、かなりの良識家である。
 それ故、SEXに対してもタブーが多く、SMなど以ての外で、稔の判断でもCランクに位置していた。
 恵美は第2体育館の管理を光と共に委され、年下の光を妹のように可愛がり、光も姉のように慕って、プライベートでも頻繁に会っている仲で、お互いの交友関係も熟知している。
 そんな、光が全く付き合いの無い男達4人に、囲まれて歩いて居れば、気に成るのは当然だった。
 恵美は気付けば、5人の後を付け始め、ズルズルと駅前まで来てしまった。

 前を歩く5人組の後ろを歩いている山孝が
「迫田さん…ウチのチームカラーは、[押しで勝負]でしたね…」
 ボソリと、迫田に問い掛ける。
「ええ、ウチは繊細な作戦は無理でしょうから、力押しで行く計画です」
 迫田が不思議そうに答えると、山孝は
「じゃ、決まりですね…。兎が一匹罠に入り込んだ見たいです。ちょっと、捕まえますんで料理する場所を変更してください」
 迫田に依頼した。
「そう言う事なら、駅裏のカラオケボックスが良いでしょう。教職に就く者には余り、相応しい環境じゃ有りませんが…、ここら辺では一番人目に付きません」
 迫田は山孝の言葉を理解し、行き先の変更を告げた。

 山源は迫田に指示される前に、進む方角を変え始める。
「ほら、光こっちだぞ…」
 クリ○リスに付いたリードを引きながら、光を誘導すると
「あぁ〜〜っ、はい〜〜〜っ…源治さま〜…」
 光は快感で蕩け、霞み掛かった瞳を宙に漂わせながら、源治の指示に従い方向を変えた。
 光は既に路上で何度か上り詰め、完全に発情している。
(あふ〜〜〜っ…きもちいい…きもちいいの〜…)
 光はもう、快感を貪る事だけしか、頭に無く成っていた。

 恵美は距離を保ちながら、5人の行方を追っていたが、いつの間にか4人に成っている事に気付き、一瞬戸惑ったが光の事が心配で、尾行を続ける。
 4人は駅の人混みを越えて、裏手に有る飲食街へと足を運んだ。
 4人は恵美の見守る中、カラオケボックスに入って行く。
(えっ…、あのメンバーでカラオケ…。有り得ない…不自然だわ…)
 物陰に隠れて、様子を伺う恵美の姿を更にその後ろで、山源が監視している。

 山源は携帯電話を取り出すと、電話を掛けて迫田に報告した。
「あ、もしもし…兎の正体は、私のターゲットです…。ええ、社会の坂下です…」
 電話の向こうから、店員の案内する声と音楽混じりに、迫田が指示を出す。
『それは、都合が良いですね…。光を使って引き込みましょう、道具は森君が、各種揃えて持っていますから、見繕っておきます。機会が有れば拘束して連れて来て下さい。一番奥の部屋です』
 山源はニヤリと笑って、携帯電話を片付けると、周囲の状況と恵美の動きを見詰める。

 カラオケボックスの部屋に入った、山源は素早くテーブルの上に乗り、天井に木ねじの付いたフックを固定した。
 そのフックにポケットから取り出した、長目のチェーンを引っ掛ける。
 机の位置を調整した、山源は光に向かって
「おい、そのテーブルの上でブリッジしろ、脚は大きく開くんだぞ」
 ニヤニヤ笑いながら、命じた。
 光はコクリと頷くと、言われた通りテーブルの上でブリッジをする。
 光の身体が反り綺麗に弧を描いて、手足で支えると、山源は天井からぶら下げた、チェーンとリードのチェーンを繋げた。
 光のクリ○リスは、天井に引っ張られ、腰を落とす事が出来無くなってしまった。
「あひぃ〜っ…あ、あ、あぁ〜〜〜っ」
 光は身体をブルブル震わせ、目を白黒させる。

 山源は光のスカートを捲り上げると、下半身を晒させ
「そっちは迫田先生達で、頼みますね…。俺はこっちを使います」
 光のオ○ンコとアナルに突き刺さった棍棒を指し示し、自分はチ○ポを取り出しながら、光の顔の前に来た。
 迫田と森は頷くと、2人は棍棒の端を持って、グリグリと動かし始める。
「あひ〜〜〜っ…すごい…すごいの〜…はずかしくて…きもちよくて…いたくて…もう…わかんない〜〜〜…」
 光は首を左右に激しく振り、快感を訴えた。
 山源はそんな光の頬に、ピタピタとチ○ポを打ち付けると
「ほら、これを咥えさせて欲しかったら、わめいてないで、おねだりして見せろ…。上手く言えたら、舐めさせてやる」
 光に命じる。

 光は山源のチ○ポを見詰め
「はい〜っ…源治さま〜。源治さまのすてきな、おちんちん…イヤらしい光になめさせてください〜…おくちをおかして…ください〜…」
 蕩けるような声で、山源におねだりした。
 山源は満足そうに笑うと、光の口にチ○ポを差し込み
「ほら、イヤらしい光の口を犯してやる。性根を入れて舐めろよ」
 奥まで突き込みながら、乳房を荒々しく揉んだ。
 喉の奥でくぐもった、淫声を上げながら光は、ビチャビチャと愛液を撒き散らし、何度も小さな絶頂を迎える。
 そして光を襲う快感の波はドンドン高まり、身体の中で膨れ上がり、一挙に出口を求め吹き出そうとした。
 だが、その瞬間全ての刺激が止まり、3人が光の身体から離れる。

 光は一瞬、何が起きたのか解らなかった。
 本来なら光は求めていた絶頂の中で、満足していた筈なのに、燻ったままの快感が身体に残ったままなのだ。
 目を開いた光は、泣きそうな顔で、キョロキョロと辺りを見渡し、主人達の姿を探す。
 だが、その姿は光の視界には、見つけることが出来ず、心細さで胸が張り裂けそうに成る。
「源治様…学様…健太郎様〜…。何処ですか…置いて行かないで…光を1人にしないで〜…」
 光は必死になって叫ぶと、足下の方から山源達が声を掛けた。
「おい、お前は俺達の命令には、絶対服従するんだったな…」
「これから言う事は、試験だよ〜…光が本当に、言う事を聞けるかどうかのね〜」
「これが出来れば、光を本当の奴隷と、認めて上げましょう。そして、様々な快感を教えて上げよう」
 山源達の声を聞き光は安心し、その言葉を簡単に身体に取り込んで
「はい、何でも致します。絶対逆らいません。だから…だから、もっと遊んで下さい…。光にエッチな事して下さい!」
 必死に懇願する。

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