夢魔
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■ 第26章 開幕26

 山源が光の頭の方に移動し、迫田が腰の位置に移り、森はテーブルに取り付く。
 迫田がリードのチェーンを天井のチェーンから外すと、山源が光の身体を抱え上げソファーに倒れ込み、森がテーブルを押しのけてスペースを作った。
 余りの唐突な移動に、光は[きゃ]と小さな悲鳴を上げ、目を瞑って小さく成る。
「手を後ろで組め」
 山源の命令が光の耳元に囁かれ、光は弾かれたように手を後ろで組み、恐る恐る目を開けた。
 光は山源の太股の上で、両足を山源の太股の外側に垂らして馬乗りになり、お尻は足の間に落ちた状態で、足を大きく開いて座っていた。

 光が辺りを見回すと、右側に迫田が座り、正面の床に森が座っている。
 山源は光の上体を引き寄せると、自分の足を光の足ごと大きく開き、腰を突き出させて股を開かせた。
 山源が光の乳房に両手を添え、ヤワヤワと揉み始めると、迫田がスカートを捲り、クリ○リスのチェーンを引っ張りながらオ○ンコの棍棒をユックリと動かし、正面の森がユルユルとアナルの棍棒を出し入れする。
 柔らかな快感が光の身体を満たし始め、光の頬はピンク色に染まり、甘い吐息を漏らして身体をくねらせた。
「あふぅ〜ん…これ…きもちいい…です〜…あ〜ん…ぞくぞくします〜…」
 光はウットリと目を閉じ、快感を貪り始める。

 そんな光の耳元に、山源が語りかける。
「良いか、今からここにもう1人、女がやってくる。光はその女をお前と同じ位置に、引き摺り込むんだ…」
 山源の言葉に続いて、森が話し始めた。
「その女は、光が気持ち良くなるのを邪魔しようとしている、お節介な奴なんだ…。そんな奴、許せないだろ?」
 森が問い掛けると、迫田が告げる。
「光が命令通り、その女を引き摺り込む事が出来たら、さっきも言ったように、奴隷にしてやる。だが、失敗したら、お前はこの快感を一生感じる事は無いと思いなさい」
 迫田の言葉に、光は驚いて直ぐに泣きそうに成り
「い、イヤです〜…。捨てないで下さい〜…、必ず…必ず成功させますから〜…、光を…捨てないで…下さい〜」
 身悶えして哀願した。

 山源はそんな光の髪の毛を掴み、自分の方を向けさせると、唇を奪い
「捨てられたく無かったら、成功させる事だけ、考えろ…。成功させたら、いっぱい使ってやる…こんな風に…」
 光の口の中に、言葉を送り込み、舌を絡めて口腔を陵辱し、唾液を送り込んだ。
 光は貪るように、山源の舌に応えて、唾液を美味しそうに嚥下する。
「あはぁ〜…源治さま〜…おいしいです〜…。もっと…もっと、のませてください〜…」
 トロトロに蕩けた、視線を山源に向けて、ウットリとした表情でおねだりした。
「お代わりが欲しかったら、失敗するなよ…」
 源治がそう言って、光の身体を突き放して、床に放り投げると
「は、はいー!、必ず、ご期待に添えますー」
 光は急いで身体を起こして床に正座し、深々と頭を下げて誓った。

 光が頭を上げるのと、扉が開いて山孝が入って来るのとが、殆ど同時だった。
 山孝に肩を借りるような形で、失神した恵美がぶら下がっているが、光が座った位置からは、恵美の姿は見えない。
 光が不安げに見ていると
「どうしたんですか?」
 迫田が驚きながら問い掛ける。
 山孝がニヤリと迫田に笑って
「この部屋を覗こうとしていた所を、後ろから近付いて、[コン]とね…」
 自分の後頭部の辺りを、手刀で軽く叩く真似をしながら告げた。
「まぁ、騒がれても堪ん無ぇから、都合良いちゃぁ、良いか…」
 山源が軽口を言うと、森が近付き
「どれにします? 権利は山本先生ですよ」
 鞄を開いて、ニヤニヤ笑って、道具の山を見せる。

 山孝が恵美を床に下ろしながら、鞄を覗き込むと、恵美の顔がゴロリと転がって、光の方を向いた。
 光はその顔を見て、息を飲む。
(引き込む女って…恵美さん! そ、そんな…。知らない人じゃ無くって…、恵美さんだったなんて…)
 光は両手で口を押さえ、ガタガタと震えている。
 それを見つけた山源が、光に近付き
「どうした? まさか、今更出来無いなんて言うんじゃ無いよな?」
 光に問い掛けると、迫田が近付いて来て
「何ですか? 怖じ気づいたんですか? なら、私達は帰りましょうか」
 光の気持ちを追い込んで行く。

 光は首を左右に振り
(どうしよう…どうしよう…どうしよう…。出来無いって言ったら…置いて行かれちゃうし…。でも、恵美さんを奴隷に何て…どうしよう…最初は、気持ち良い事を教えて貰うだけだったのに…どうしてこんな事に…)
 答えを探していると、森が近付き
「なーんだ…、この子の思惑道理、邪魔されちゃったね…。折角、イヤらしい事教えて上げようと思ったのに…」
 残念そうに、恵美を足で小突き、光に告げた。
(え、邪魔しようとしてたって…。恵美さんが…私の邪魔を?)
 光が驚くと、山孝が最後に光に告げる。
「こんな覗きをして、人の秘め事に口出ししようとする奴は、自業自得だったんだがな…」
 山孝の言葉を聞いて、光の身体が震えた。
(自業自得…。秘め事に口出しするのが悪い…。そう…そうよ…恵美さんが…悪いの…私の邪魔をしようとするから…。これは、恵美さんの…自業自得なの…)
 光は顔をユックリ山源にむけると
「私やります…。源治様達の命令に、服従します。やらせて下さい!」
 腹を括りハッキリと、山源達に答えた。

 迫田から状況と段取りを聞いた山孝は、鞄の中から道具を取り出すと
「へへへっ…確かこいつは、データーでは[かなりの好き者だがそれを抑圧してる]って、有ったな…。そんなこいつに、この状況じゃ、これがピッタリだろ…。自分で跪いて、オ○ンコ晒させてやる」
 [くくくっ]と残虐に微笑んだ。
「ほう、確かにそれは、効きそうですね…。それに山本先生の好みでも、有りそうだ…」
 迫田が山孝の手に持っている道具を見詰めて、ニヤリと笑う。
「俺は、設定やらが難しすぎて、使いたくないッスね…」
 山源がボソリと呟くと
「僕も、それは嫌いだな〜…。だって、面倒くさいモン」
 森が同意した。

 山孝が手にした道具は黒いプラスティックの箱で、DVDケースを3個重ねた程の厚さを持っていた。
 山孝が蓋を開けると、中に直径3p長さ5p程の真ん中に切れ目が入り銀色と金色に塗り分けられた金属球と、様々な径のリングが一対ずつ入っており、カード型のリモコンが納められ、ディスプレィと操作パネルが並んでいる。
 山孝はそれを蓋を開けたまま机の上に置き、その横に軟膏チューブと錠剤を3粒置いた。
 準備が整うと、男達は壁際に移動し、森がカメラを構える。
「良いか、これはお前が自ら、同僚である坂下恵美に施した事だ。その証拠映像として、今から全部録画する。もし、失敗してこいつが奴隷に成らなかったら、訴えられるのはお前だ。快感も貰えず、友人も無くし、警察にも捕まる…、それがイヤなら、努力しろ…」
 山源が光の耳に、イヤホンマイクを取り付けながら告げると、光は表情を強張らせて、ゴクリと唾を飲み込みながら頷いた。
 恵美は妹の様に可愛がっていた、光の手により屈辱の誓いをさせられる。

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