夢魔
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■ 第26章 開幕33

 店員が料理を運んで来ると、人数が減っている事に訝しそうな表情を見せるが、男達の危ない雰囲気を感じたのか、何も言わず料理と飲み物を運び込む。
 オ○ンコを貫かれて居る女教師達は、自分達がいつ見つかるか冷や冷やしながら、快感に身を震わせる。
 だが、光と恵美では、その震える理由は大きく違っていた。
 片方は快楽に身を任せ、優しくお尻を撫でられるなどの扱いを受け、蕩けるような震えで、片方は押し寄せる快感に、いつ自分に電撃の苦痛が襲い掛かるか解らない、恐怖に拠る震えだった。
 余りにも違う2人の境遇は、2人に同時に服従心を植え付ける。
 光にとっては、[恵美のように成りたく無い。従順に身体を開き、付き従えばこれ程の快感を与えて貰える]で有り、恵美にとっては、[一時でも早く、この苦痛から抜け出したい。この苦痛から抜け出せるなら、服従でも何でもする]で有った。
 そして、そんな思いの中、2人はドンドン奴隷に落ちて行く。

 居酒屋に入って1時間程が経った時、森の執拗な腰使いで、恵美は既に4度目の電撃を受け、白目を剥きながらもやっとの思いで、意識を繋いでいた。
 そんな中、森がモソモソと動き、恵美のオ○ンコからチ○ポを引き抜き
「ふ〜…オシッコ行って来ま〜す…」
 そう言いながら立ち上がると、山孝が呆気に取られて
「おいおい、わざわざ席を立つ必要など、無いだろ? ほれ、ここに溲瓶が有るじゃないか」
 机の下を指差して、恵美に向かい
「おい、溢したらリングの振動を上げてやる。もし、感じたいんだったら、溢せば良いぞ…。一滴でも溢したら、それはお前の意志だからな…」
 冷酷に告げると、恵美の口の中にアルコール臭い小便を流し込んだ。

 恵美は必死に成って、山孝の小便を飲み込む。
 だが、経験のない者に飲尿は、無理だった。
 1/3程飲み込んだだけで、大半の小便を溢してしまう。
「おいおい、そこまで溢すなよ。そんなに感じたいのか? お前は本当に淫乱なんだな」
 山孝は宣言通り、カード型リモコンを操作すると、リングの振動を最大に上げた。
 恵美は机の下で、敏感な部分に強い刺激を加えられビクビクと震え、電撃を食らい跳ね回る。
 森はそんな恵美を見てねケラケラと笑い、アナルにチ○ポを突き立てると、恵美の直腸に放尿した。
 恵美の口には、山孝のチ○ポがねじ込まれたままで、悲鳴すら上げられず、快感と電撃に翻弄される。
 そして、胃袋に納められた青い錠剤が溶け始めると、恵美の身体はより敏感に、より激しく反応し始めた。
 恵美の頭の中は真っ白になり、自分が誰なのか、何でこんな風に成っているのかすら、解らなくなって行く。

 2時間が経って居酒屋を出た時、快楽と電撃に晒され続けた恵美の中には、濃い恐怖と強い服従が芽生えていた。
 終始、山孝の仕草、態度に神経を尖らせ、言動の一つ一つに怯え、感謝し、付き従う。
 恵美はそんな風に、数時間で思考を変えられてしまった。
 山孝の態度に過敏に反応する恵美の横では、光がウットリとした表情で、山源にしなだれ掛かっている。
「よし、今日はお前は俺んちに来い! 朝まで、可愛がってやる」
 山源が光に向かって宣言すると、光は身悶えしながら
「源治様〜嬉しいです〜…。光いっぱいご奉仕します〜ぅ…」
 満面に笑みを浮かべ、抱きついた。

 そんな、光を見ながら
「あ〜ぁ…僕も早い事、落として遊びたいなぁ〜。ちぇ、つまんないから帰る」
 森が踵を返して、トボトボと歩き始める。
「じゃぁ、私もこれで。又明日宜しくお願いします」
 迫田も山孝に挨拶すると、雑踏の中に消えていった。
「考さん俺ら、行きますね」
 山源がニヤニヤ笑って、光の肩を抱くと、背中を向けて歩き去って行く。
 ポツリと、山孝と恵美が取り残された。

 恵美はジッと俯いて山孝の言葉を待ったが、山孝は何も言わずスッと背中を向けて、立ち去ろうとする。
(えっ! このまま帰ってしまわれるの…私は、どうすれば良いの?)
 恵美は茫然と佇み、山孝の背中を見詰めた。
 次第に小さく成る山孝の背中に、強い不安感を感じた恵美は、思わず走り出していた。
 山孝は路地を曲がり、人通りの無い狭い道に入って行く。
 路地を曲がり前を歩く山孝に追いついた恵美は
「お、お待ち下さい…。私は…私はどうすれば宜しいのでしょうか…」
 山孝に縋り付き、泣きながら問い掛ける。
 山孝は恵美に冷たい視線を投げ掛け
「何だ? まだ虐めて欲しいのか? 遊んで欲しいのか?」
 ボソリと呟く。

 山孝の言葉に恵美は、ブルリと震える。
(違う…私は、これを…外して欲しいだけ…)
(私も感じさせて下さい…、素直に成ります…、従順に成ります…だから…)
 恵美の頭の中に、同時に全く別の考えが生まれた。
 恵美の頭はフルフルと、左右に振られ、右手はシッカリとリードを持ち、山孝に差し出している。
「おい! どっちなんだ、ハッキリしろ!」
 山孝の低い声に、恵美はビクリと震えると、首がユックリと動きを止め、手は下がって行かなかった。
「俺は…ハッキリしろと言わなかったか…」
 更に山孝が低い声で問い掛けると、恵美の左手が持ち上がり、差し出していた右手に添えられると
「あ、あの…。私で…遊んで下さい…お願いします…」
 蚊の鳴くようなか細い声で、山孝に告げる。

 恵美にとっては決死の覚悟だったが、山孝は恵美の懇願を鼻で笑い
「お前は何か勘違いをしてないか? 俺は、お前に言ったよな…俺は変態だって! そして、源も迫田先生も森も同じ変態で、光もそうだって言ったよな? 俺達に必要なのは変態で、お前のようなノーマルじゃない…。それにな、一時の快感を得るために、俺達を使われたら、堪った物じゃ無ぇんだよ! 変態を舐めんなよ!」
 凄い剣幕で捲し立てた。
 恵美は山孝の言葉に呆気に取られ、茫然と見詰め
(そ、そんな…私は、淫乱で変態ってずっと、認めて来たのに…)
 自分の今夜の言動を振り返り、思い浮かべる。

 オロオロとしていた恵美は、徐々に動きを緩め、固まり始めた。
(違う…あの時も…、あの時も…、認めて何か居ない…ただ、言わされていただけ…。そう…私は一度も本心から、認めていなかった…)
 動きを完全に止め、茫然とする恵美に山孝は、ユックリと口を開き
「その様子じゃ、理解したな…。お前は舐めてんだよ…俺達をな…。うわべだけ取り繕う、服従が見抜けないと、高をくくってたんだよ…」
 静かに恵美に告げて、踵を返した。

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