夢魔
MIN:作

■ 第26章 開幕36

 真はニッコリ微笑むと
「そうですね…右の乳房は、間違い無く一回り程小さく成ってしまいますし、それに伴って乳首も縮みます。あ、この場合乳房に入っている、異物を取り除く事が絶対条件に成りますが、構いませんか? 外見的には、そんな所です…。不感症の治療としては、火傷跡の処置の仕方と感覚の再接続が必要ですね…。内疾患的な事は、気脈の修復の時に有る程度融通は利かせられますが、基本的には一旦リセットに近くなります。ただ、申し訳ありませんが、子宮の機能回復は…100%迄は望めません…済みません…」
 美由紀に告げて、深々と頭を下げる。

 美由紀は目を大きく開き、ワナワナと震えていた。
(何…この人…何を言ってるの…。私をからかってる…? 私の身体が、元に戻る? オッパイの鍼を取り除く? そう言ったの…? 有り得ないわ…ちゃんとしたお医者様でも、手術じゃなきゃ取り出せない、整形しなければ治らないって、言ったのよ…。私に希望を持たせて、突き落とす、良子さんの新しい手…。ううん…そんな雰囲気じゃない…違う、この人からは、そんなの微塵も感じない…)
 真の言葉が信頼できず、白井の悪質な手口を疑ったが、真の雰囲気に縋り付きそうになる。

 真は美由紀を見詰めていた瞳をフッと逸らすと、頭をボリボリ掻きながら
「あ、す、済みません…あ、あの〜…最初に言うべきだったんですが…、それには、1つ条件が有るんです…」
 美由紀に話し掛ける。
(ほら…やっぱり…。奴隷に成れって…服従しろって…言うんだわ…やっぱり…嘘なのよ…)
 美由紀は一瞬で落胆し、項垂れて泣きそうに成る。
「えっと…、治療の間…私に身を任せていただく事に成るんです…。その、言ってみればSEXをしながら…治療をしなければ成らないんです…」
 美由紀は真の言葉を聞いて顔から表情を消し、すっと平伏して
「便女の身体は、皆様の物です…。どうかお好きなように、お使い下さい…」
 真に向かって、便女としての服従の言葉を告げた。

 真はバツの悪そうな顔をすると
「う〜ん…やっぱり、言い方が悪かったのかな…。じゃぁ、取り敢えず貴女の言う[使う]と言う、形を取らせて頂きますね。その上で、私の[身を委ねる]を理解して下さい…」
 美由紀に向かって、呟くように告げると真は困ったような表情のまま、美由紀のオ○ンコにソッと指を差し込む。
 真が指を差し込み、グニグニと動かすと、美由紀のオ○ンコがビクリと震え、美由紀の意志に関係無く蠢き、収縮してドンドン愛液を溢れさせる。
(えっ!、あふぅ〜…何…何これ…くふぅ〜、くぅーっ…気持ち良、い〜…あん…ゾクゾク、する〜…。この方…、源先生…、違う…誰とも違う触り方〜…。凄く上手〜…あん、あはぁ〜〜っ…溶けちゃう〜…)
 美由紀は自分の身体が、蕩けるような快感に晒され、真の性技に飲み込まれて行く。
 美由紀のオ○ンコが別の生き物のようにヒクヒクと蠕動し、真の指に絡みつく程活性化すると、真は真言を唱えズボンとパンツを脱いだ。
 パンツを脱いだ真の股間には、今まさに美由紀用に姿を変えようとする、チ○ポが蠢いていた。

 4人はその様を見て、一様に驚きを浮かべる。
 だが、真はそんな事は無視して、結跏趺坐を組み美由紀を抱き上げ背面座位で結合した。
「あひゅ〜〜〜っ、くぅ〜ん、あん、あん、ああぁ〜〜っ…なに…なに、これ…あん、こわい…とんじゃう〜…」
 美由紀は初めての快感に、狼狽え少女のような声を上げ、泣きそうな表情になっている。
 真の真言が変わり、韻律が変化すると美由紀の口から声が消え、大きく目を見開きながら、口をパクパクと開け閉めする。
 真の両手が、美由紀の右の乳房に添えられると、ユッタリと乳房全体を撫で始めた。

 真の額に汗が浮き始めると、美由紀の動きが緩慢になり、目は大きく開き、瞳は何も見ていない。
 数分すると、美由紀の右の乳房に赤いシミのような点が1つ、ジワジワ滲み出し徐々に色濃くなって行き、虫さされのようにプクリと膨れる。
 その赤い湿疹の頂点が盛り上がると、ぷつりと皮膚を裂いて赤い血が滲み出し、見る見る玉をつくった。
 美由紀の乳房の上に溜まった血玉が、ツッと表面を滑り落ち、滑らかな美由紀の乳房の表面に、赤い跡をうっすら残し滴り落ちる。
 血玉の盛り上がった中心から、白い尖った物が顔を出していた。

 薄く黄味がかった、白い尖った物は赤い血の筋が絡まり、美由紀の呼吸に合わせ、ジリジリと競り出してくる。
 真は5o程飛び出したそれを親指と人差し指の爪で摘み、ユックリと引き抜く。
 真の2本の指先に有った物は、現代医学ですら、乳房にメスを入れなければ、除去が不可能だと診断された、脂肪に覆われ白く鈍い光を放つ、3p程の縫い針だった。
 真は抜き取った縫い針を美由紀の目の前に差し出すと
「はい、1つ取れましたよ…」
 荒い息を吐きながら、美由紀に告げる。

 美由紀は真が真言を止め、[気]を抜いた瞬間に、自分の自由を取り戻し、茫然と目の前に差し出された、鍼を見詰めた。
「え〜…施術は…こんな感じになります…。あの、イヤだったら、私は強要しませんし…貴女の、嗜好も理解します…ですが、私的にはバランスを取って、自律神経も元に戻した方が…良いと思うんです…」
 真はバツが悪そうに、頭を掻きながら美由紀に問い掛けた。
 美由紀はジッと鍼を見詰め
(うそ…これは…夢…。お医者様は…乳房を切開しなきゃ成らないって…。どうして…それが、ここにあるの…)
 愕然とした表情で考えている。

 真の質問にも無反応で、ジッと鍼を見詰める美由紀に、真は焦り始めた。
(あれ? 思い違いかな…この人は望んで、この姿に成った訳では無いと、思ったんですがね…。ひょっとしてこの鍼も誓いか何かの証で、取っちゃ不味い物だったのかな? 勘違いで、余計なお節介をしたのかな…? でも、これを取らなければ、気脈は戻せないし…困ったな…)
 真は考え違いにどっぷり嵌ると、汗をかきながら頭を掻いて
「あ、済みません…ヒョッとして、これ…。取っちゃいけ無い物でした? でも、これは、本当に危ない物で…体内に残すのはどうかと思うんですが…。いや、あの…本当に済みません…」
 しどろもどろに言い訳をし、美由紀を抱え込んだまま、頭を下げて謝罪した。

 真が謝罪すると、2−Bの中に居た全員の時間が動き始める。
(凄いですね…。源先生は、確か宗教の宗家の出と聞きましたが…。これは、神秘的過ぎますね…)
(超常現象は私は信じたくは無いですが…。これは、事実です…よね…。まさか、目の当たりにするとは思いませんでした)
(何? この人何したの…? 何で、身体からあんなのが飛び出したの? 魔法使い?)
(凄いわ…、美由紀のあの反応…有り得ない…。あれを私で感じてみたい…あんな不感症が、あれだけ感じるんだもの…。私だったら、イキッぱなしに成れるわ…。ああっ…真様…私にひれ伏して…私の物になって下さい…)
 4人がそれぞれに考えを巡らせていると、美由紀がガクガクと震えだし、泣き崩れる。

 真はその美由紀の反応を見て、更に小さく成ると美由紀を優しく抱え上げ、ソッと膝から下ろし
「いや…済みません…。私SMに疎い物で…、その、誓いの品とか、そう言った物の判断が…付かないんです…。でも、あれは本当に命にも関わりますし、体外に出した方が本当に…いや…言い訳ですね…」
 散々言い訳し、小さく成って美由紀に謝罪した。
 泣き崩れ震えていた美由紀が、真の足に縋り付き見上げると
「あ、有り難う御座います…有り難う御座います〜…。私をズッと悩ませていた…、この鍼が、身体から消えるなんて…、夢の…夢のようです…。本当に有り難う御座います…、このご恩は何をしてでも、お返しいたします…」
 ボロボロと涙を流し、何度も何度も頭を下げて感謝した。
 真は自分のやった事が、勘違いの勇み足でない事を知り、ホッと胸を撫で下ろす。

■つづき

■目次3

■メニュー

■作者別


おすすめの100冊