夢魔
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■ 第26章 開幕38

 真は光子に対して、その持てる技術の一端を垣間見せる。
 だが、大した経験のない光子には、それは十分過ぎた。
 快感の暴風雨に晒され、朦朧と成った所に、真の身体から流れる気脈が、光子を誘導し身体の使い方を教える。
 真に操作され、新たな快感を産む身体の使い方を覚え、光子のSEXテクニックは、ドンドン階段を駆け上がりレベルを上げてゆく。
 真が30分程光子の相手をし、手解きを加え初歩的な教育を終えると、光子は白目を剥いていた。
 快楽による失神から、真の優しい愛撫でビクビクと震え、意識を取り戻した光子の瞳には、もう真しか映って居なかった。
「あふぅ〜…源せんせい〜…すごいです…。からだが…とけて…なくなるかと…おもいました…」
 光子は蕩けた表情で、真を見詰め感想を語る。

 真はニッコリと微笑んで、光子に向かって
「さあ、今ので少しは身体の使い方が解ったでしょ? 小室先生に使ってお上げなさい…」
 促すと、光子はコクリと頷いて、長身の身体を持ち上げ、小室にしなだれかかり、押し倒した。
「すごいのよ直弥さん…源せんせい〜…すごいの…、あんなの…はじめて…」
 ウットリした表情で小室のズボンから、チ○ポを取り出した光子は、一気にオ○ンコに咥え込み、身体を動かす。
「うお! …か、絡みつく…くぅ〜っ…締め付けが…以前の倍以上だ…。あ、あ、あ、光子! 待てもう少し! ユックリくぅ〜」
 小室は光子に擦り上げられ、呆気なく絶頂を迎える。
「あぁ〜ん…だめぇ〜…もっと、頑張ってよ〜…」
 普段がさつな光子は、小室を相手にする時は女らしく振る舞っていたのか、甘える仕草を見せ小室を刺激した。
 思わぬ快感と、艶を増した光子の姿に、目を大きく拡げ真を見詰める小室。

 だが、小室の目は真から光子に向けられ、更に大きく拡がる。
「うん…もう…もっと…がんばって…よ…」
 光子はブツブツと呟きながら、腰を捻り、膣壁を締め上げ、力を無くした小室のチ○ポを奮い立たせた。
「うふふっ…もう一回…」
 光子は艶然と笑うと、小室の精を絞り始める。
「や、ま、待て! ちょ、ちょっと待てって!」
 小室の制止も聞かず、光子は身体をくねらせ、快感を貪り始めた。

 数分後小室はグッタリと、身体を大の字に投げ出し
「もう、だらしねぇな! それでも、男かよ!」
 光子に罵声を浴びせられていた。
 光子は興奮冷めやらぬ顔で、真に躙り寄り
「源先生…もう一度…光子に教えて下さい〜…」
 鼻に掛かった、甘えた声を上げ懇願する。
 真はニッコリ微笑んで
「山基先生…貴女がちゃんとお役目を果たせて、計画のリーダーが許可を出したら、幾らでもお相手してあげますよ…」
 光子に告げると、光子は自分の身体を抱き締め
「はい! はい〜っ。絶対に頑張ります〜!」
 身悶えしながら、真に誓った。

 真は驚いていた京本に目を向け、ニッコリと微笑むと
「私は技術を教えます。ですが、半端な従属で私に預けると、こういう結果になりますよ…。それと、この計画のリーダーが私に預けて、私の手元に残っているのは、只1人…それも、その1人は意図的に私に残した物です…。彼が本気で調教していたら、先ず私の元に残らないでしょう。彼はそう言う人間で、そう言うレベルを貴男達に求めています。呉々も遊び半分の好奇心は出さないように…私相手だと、この程度で済みますが、彼達が相手だと真剣に洒落になりませんよ…」
 京本の首筋が総毛立つような言葉を、軟らかな表情のまま伝える。

 京本は表情を引き締め、何度も頷くと
「わ、解りました…肝に銘じておきます…」
 カラカラに掠れた声で、真に答えた。
 真は京本の返事を笑顔で受け取り、会釈を返すと目線を白井に向け
「新庄先生は、今日はお預かりして行きますね。これから、スケジュールを作って、彼女を治療します。治療中は私の指示に従って頂きますし、治療時間は厳守して貰います。良いですね」
 真には珍しい無表情で、白井に宣言する。
 白井はその迫力と、言葉の冷たさに目を向ける事すら出来ず
「はい…解りました…」
 項垂れながら、真に呟くように返事を返した。

 真は美由紀に向き直り
「さあ、場所を変えますね。洋服を着て下さい」
 床に散らばっていた洋服を手早く拾い上げ、簡単に畳み、茫然とする美由紀に、ニッコリ微笑んで差し出した。
 美由紀は余りにも変化した状況に驚き、眼をパタパタと瞬かせ、差し出された洋服を見詰める。
「いえ…あの〜…。それ程、時間的余裕も無いんで、出来れば急いで頂ければ、有りがたいんですが…」
 真は困った笑顔を浮かべ、美由紀を促すと
「あっ、えっ、はい。申し訳ありません」
 美由紀は飛び上がって、洋服を身に纏い、身なりをテキパキと整えた。
 真は、支度の終わった美由紀の手を取り
「でわ、参りましょう…。そう緊張されなくても、大丈夫ですよ」
 固まって、オドオドする美由紀に笑いかける。

 美由紀は真の笑顔に心が蕩けそうに成るが、背後から突き刺さるような、二対の視線に身体を強張らせていた。
 真は美由紀に笑い掛けて頷くと、光子の前に進み、光子の額を平手でペシリと叩いて
「駄目ですよ、そんな顔をしては…。貴女は先ず自分のしなければならない事に、目を御向けなさい。人を羨むのはそれからですよ」
 ニッコリ微笑んで、注意する。
 光子は子供のように唇を尖らせ、叩かれた額を抑えながら
「は〜い…解りました〜…」
 真の言葉に、従順に従った。

 真は光子から白井に視線を向けると、その微笑みを跡形もなく消して
「彼女にこれ以上の酷い事をするつもりなら、それなりの覚悟をしなさい…。私の方にも考えが有りますよ…」
 白井に向かって、冷酷に宣言し背を向ける。
 光子は白井の項垂れる姿を見て、ケケケッとお腹に手を充て、馬鹿にした笑いを向けた。
 白井はそんな光子に、鋭い視線を向けるが、明らかに消沈している。
 真が美由紀と部屋を出て行くと、2−Bの教室に沈黙が流れた。
 そんな、教室にどこからとも無く、廊下を歩く音が聞こえる。

 足音に気づいた光子が、スッと扉に寄り添い薄く開けて、あたりを見渡すと
「おろ? あの後ろ姿と服装は、京本先生のターゲットじゃね?」
 真が居なくなって、途端に態度を変えた光子が言うと
「ですな…。どうやら、私にも少し時間が回ってきたようだ。どれ、少し顔を見てくるかな…」
 威厳を取り戻した京本が、その姿を確認すると、スーツの襟を引き締め歩き出す。
「よっしゃ、今日中に堕としちゃって、源先生に報告しちゃお…」
 光子がクスッと微笑んで、長身の身体を素早く動かす。
 小室と白井は沈んだ表情のまま、無言で2人に付いて教室を出ていった。

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