夢魔
MIN:作

■ 第27章 誓約10

◆◆◆◆◆

 時間は早朝の職員駐車場に戻る。
「お早う、準備は出来ていますか?」
 京本が小室に挨拶すると、小室は小型トラックを指さし
「ええ、準備万端です」
 にやりと笑って、小室に答えた。
 小室の指さしたトラックは、荷台の囲いが無い、車を運搬する用途の物である。
 だが、そのトラックに固定されていた物は、車などではなく大きなガラスのボックスだった。
 幅は2m長さ3m高さ1.2m程の大きさの、巨大なガラスの水槽が、荷台に居座っている。
 その水槽の上に、高さ70p長さ2m程の黒いボードが乗っていた。

 志保理はその異様な雰囲気に顔を引き痙らせると
「な、何をするつもりなんですか!」
 声を荒げて、2人を問いつめる。
 小室と京本は、にやりと笑うと
「痛いのは嫌なんだろ? じゃぁ、別の事をして貰うまでさ…」
 京本が志保理に宣言し、後ろから羽交い締めにした。
 志保理は自由を奪われると、小室が志保理の顔に何かのクリームを塗りつける。
「ぶっ! や、止めて! 変な物塗らないでよ!」
 志保理が暴れ始めると、京本が腕を絞り上げ、動きを止めた。
「い、痛い、痛い! 止めて…止めて下さい…」
 志保理は痛みに途端に声を、弱めて懇願し始める。
「痛いのが嫌なら、大人しくするんだな…。痛みが欲しいなら、もっと暴れても構わない…」
 京本が低い声で恫喝すると、志保理は抵抗を止め項垂れた。

 抵抗を止めた志保理に、小室が顔全体に満遍なくクリームを塗ると、サングラスのような眼鏡を志保理に着けさせ
「おい、その眼鏡を通して、あのボードを見てみろ…」
 薄笑いを浮かべ志保理に命じると、志保理の口から[ヒッ]と短い悲鳴が上がる。
 眼鏡越しに移るボードには、志保理のフルネーム、生年月日、生理周期、住所、勤務先、携帯電話の番号、メールアドレス、PCアドレス、自宅の電話番号、スリーサイズが書き込まれており。
 その下に、一際大きく[変態女教師の叶志保理です。オ○ンコは使えませんが、アナルはいつでもOKよ。使いたくなったら、直ぐに電話して下さい。志保理飛んで言っちゃうわ]と黒いボードに白い文字が浮かび上がっている。

 志保理は顔を引き痙らせ
「あ、あれをどうするつもりなんですか?」
 怯えながら、京本と小室に問い掛けると
「勿論、走らせるに決まってるでしょ」
 小室は戯けたように、志保理に告げると、背後から京本が低い声で囁く。
「あそこに書かれている、本体を乗せてね…」
 京本と小室の意図を理解した、志保理は恐怖で大きく目を開き、ぶるぶると震え、口を開け叫ぼうとした。
 その瞬間、小室は志保理の口の中に、ボールギャグをくわえさせる。
 声を奪われた志保理は、必死の形相で暴れるが、男2人に敵う訳もなく、服を剥ぎ取られて行く。

 学校の駐車場で全裸にされた志保理は、身体をかばって蹲る。
「ほら、お望み通り外してやる…」
 京本はそう言って、志保理に嵌めていた、拡張用のアナルバイブの鍵を外し、引き抜いて行く。
 ズルズルと志保理のアナルから出て来たバイブは、最早バイブと言うサイズでは無かった。
 その全長は30p程も有り、太さも8p近い物だった。
 グネグネとその本体をくねらせ、回転し、蠢く様は、まるで一匹の無足生物のようである。
 志保理は身体の奥深くまで、蹂躙され刺激し続けられていたのだ。

 バイブを抜かれグッタリした志保理を、2人はガラスケースまで運び、扉を開いて志保理を中に押し込む。
 志保理を押し込む前に、様々なバイブや、ローター、固定具をガラスケースに放り込むと
「我慢出来なくなったら、それで遊んで良いよ」
 小室は志保理から外したボールギャグを手に、微笑みながら伝え、ビールの500ミリ缶程の大きさの、黒い缶を2つ投げ入れ、扉を閉めて鍵を掛けた。
 ガラスケースの中にはグッタリとした、オ○ンコだけ貞操帯で蓋をされた、全裸の志保理が涙を流し横たわる。
 その、ガラスケースの中に、小室が放り込んだ缶から、[シュー]と小さな音を立てて、ガスが吹き出す。

 数分するとそのガスが、ケース内を満たし、志保里の身体がピンク色に染まって、表情が蕩け始める。
「おほー、凄い効き目…。さすが最強クラスの催淫剤、効果覿面ですね。あの様子じゃ早々我慢出来ないでしょ…」
 小室が嬉しそうに呟くと
「だろうな…。しかし、私はこっちの技術の方が凄いと思うぞ。こんな物、普通じゃ考えられない…」
 京本がリモコンを操作すると、透明のガラス張りだった物が、一瞬で真っ黒い箱に変わった。
「ええ、あれで中から見ると、普通にガラス張りのまま見えるんですからね…私中に入って確かめましたけど、中から見るとあのボードには文字が映ったまんまなんですよ…」
 小室がそう言って指さしたボードには、アニメのキャラクターが、CGでおもしろおかしく動き、笑いを誘っている。
「そうなのか…? この眼鏡とあのクリームも、驚きだぞ…」
 京本が眼鏡を掛けて、ガラスケースを見ると、黒一色だった箱が、透明に戻り横たわる志保理の姿が、一部を除いてその肌の艶までハッキリと見える。
 唯一見えないのは志保理の顔で、光が乱反射しそのシルエットすら判然として居なかった。

 京本は時計を見ると
「うむ、いかんもうこんな時間だ、じゃあ小室君後は頼んだよ」
 小室に後を任せて、京本は踵を返す。
「京本先生、私の仕事頼みましたよ。じゃあ、私は2時間程ドライブに行ってきますね」
 小室は京本の背中に伝えると、京本は背中を向けたまま無言で右手を挙げて、校舎に入って行く。
 小室は京本を見送ると、満面に笑顔を浮かべ
「へへへっ、面倒な採点作業は代わって貰えるし、極上のオナニーショーは見られるし…。役得役得…大型免許持ってて良かった〜」
 一人呟くと、イソイソと変装用の衣装を身につけ、マスクを被る。

 小室は用意を済ませると、助手席に並ぶモニターのスイッチを入れた。
 8個有るディスプレイに全て、志保理の姿が映る。
 ボックス内の上下四隅に仕掛けられたカメラが、あらゆる角度で捉え、志保理の姿を映し出していた。
 小室がヘッドホンマイクを耳に付け、別のスイッチを入れると、集音マイクで拾った、志保理の喘ぐ声が聞こえる。
 小室はにやりと笑いを強めると、口の前に有るマイクに
「我慢しなくても良いんだよ…、思いっきりオナニーしな…。みんなが見てくれるぜ」
 そう呟いた。
 ディスプレイに映る8人の志保理は、ビクリと身体を震わせ、嗚咽を漏らす。
 小室はスイッチを切って、ケタケタと笑い、車を走らせ学校を出て行った。
 志保理にとって、あり得ない屈辱と羞恥の責めが始まる。
 この責めは後に[引き回し]と呼ばれ、奴隷達に恐怖と共に囁かれる物だった。

■つづき

■目次3

■メニュー

■作者別


おすすめの100冊