夢魔
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■ 第27章 誓約14

 町の者が注目し指さしている物は、実際はケースの上に乗った掲示板に映る、CGのキャラクターなのだが、ケースに入っている志保理には、そんな区別は一切つかない。
 志保理に有るのは、恥を晒す自分とそれを指差し笑う他人、快楽を求め続ける貪欲な身体と嘲笑をスパイスにする歪んだ官能だけだった。
「ほぅら…猫のように身体を反らせ、お尻を突き出して、そのクリスタルのディルドーを差し込んだアナルを皆さんに見せろ。ちゃんと、顔が見えるように身体を動かせ…。ほら、正面の女の子…うちの生徒だ、お尻を振って挨拶しろ」
 小室が命令すると、志保理は潤んだ表情で微笑み、小室の命令通りの格好をして、命令通りの行動をする。
 小室は腕時計を確認し、車を繁華街に向けた。
 時間は9時10分、志保理を車に乗せて、50分が経った。
(ふんふふ〜ん…さ〜て、そろそろ。素面に戻る時間だよ〜…。佳境に近づいてきましたよ〜へへへ…)
 小室は楽しそうに含み笑いすると、車を進める。

 車が繁華街に来ると、人の数は遙かに増えた。
 町行く人々が志保理の方を見ては、指差し大声で笑う。
 志保理はその嘲笑を見ながら、淫らなアナルオナニーを繰り返す。
 車が広場に辿り着くと、小室はハザードを灯し車を停車させ、運転席から降りた。
 志保理の頭の中に、快感を求める以外の事柄が不意に浮かぶ。
(なに? くるま…とまってる…。あはぁ〜…ひとが…いっぱいいるからだ…。あれ…あの眼鏡って…確か私の情報が見えるやつ…)
 急速に志保理の意識から霞が晴れ、周りの状況が認識出来るように成る。
 催淫剤の効果が切れ、多くの人が見詰める中、志保理は普段の意識状態に引き戻されたのだ。

 志保理は瞬間パニックになるが
「ほらほらどうした? みんな見てるぞ。志保理なら今の方がずっと感じる筈だ」
 小室の声がケース内に響き渡る。
 志保理がその声に、群衆の中で眼鏡を配る、小室の姿を認めた。
(ああぁ〜止めて…許して〜…。もう、配らないで…)
 意識がハッキリした志保理は、心の中で小室に哀願するが、志保理の手の動きは、一向に止まらなかった。
 火の付いた志保理の身体は、意識がハッキリする事により、快感の理由を理解し、それを求め貪っている。
 志保理の快感の理由、それは羞恥と服従だった。
 人々に見られ辱められる事により、志保理の快感は増し、命令に従う事により、官能が燃え上がるのだった。
 志保理の良識は、微塵に砕け散り、意識が覚醒した状態でも、小室の命令に従い、痴態を晒して悦楽を貪る。

 小室が眼鏡を渡した人間は、皆食い入るように車に近づき、かぶりつきで志保理の痴態を見詰める。
『あ〜…みんな、見てる…私の変態なオナニー…そう、私はアナルで感じる変態なの! みんなに見られて感じる、淫乱なの〜! 見て〜、嫌らしい私のアナル〜。ここを穿られるのが、大好きな変態教師なの〜みんな、見て〜!』
 志保理はケースの中で大声で叫びながら、お尻を振りたくり、貞操帯の付いたオ○ンコから、愛液をダラダラ垂らして、オナニーを続けた。
 すると、突然ケース内に外の音が流れ出す。
「おい、すっげー良い身体…スタイル抜群じゃねぇ? ケツの穴専用って、俺電話してみるかな」
「綺麗な顔をしてるのに、露出狂かよ〜。まぁ、あんだけ良い身体してたら、見せたいのも解るけどよ〜変態じゃん」
「え〜あそこの学校、こんな教師居たのか! うわぁ〜、俺マジこいつの授業受けて見てぇ〜。スッポンポンで教えてるんじゃねぇ?」
 様々な侮蔑の言葉が、スピーカーから雑踏混じりに流れ込む。
 その声を聞いて、志保理の身体は熱く燃え上がり、志保理の心は切り刻まれた。

 群衆の声は実際ケース内には届いていない、全て小室が流した合成音だった。
 だが、志保理にはそんな事を推測出来る筈も無く、全て知られてしまったと思いこんだ。
 志保理の頬に一筋涙がこぼれ落ちると、小室がとどめとばかりに指示を出す。
「ほら、正面で見ている方達に良く見えるように、ケースに近づいて見せてやれ、大きく足を開いて、お前の大きなオッパイと、顔がちゃんと見えるようにするんだぞ」
 小室が命令すると、志保理はケースににじり寄り、足を大きく広げ上体を屈めて額をケースに当て、アナルに極太のバイブを差し込み、激しく出し入れする。
 顔を正面にいる男達に向け、全てをさらけ出し、極太バイブでアナルオナニーをして、志保理は上り詰めた。
 その絶頂は今までで感じた中で、最も強く志保理の子宮を収縮させた。
 志保理の尿道を塞いでいたタコの足が、失禁の圧力で弾き出され、タコが墨を吐いたように、志保理は正面のガラスにオシッコの幕を張った。

 小室はそんな志保理をニヤニヤと見詰め、眼鏡を急いで回収すると、車の運転席に乗り込み、人混みを押し分け急いで繁華街を後にする。
 小室がバックミラーを見詰めると、警察官の姿が、ちらほらと人混みの中に見えた。
 小室は予定された通りを逸れ、車を住宅地に向かって走らせ、警察車両の追跡がない事を確認し、車を学校に戻す。
「志保理。京本先生からの伝言だ…[お前が奴隷として服従するなら、飼ってやる。飼って欲しいならそのケースを出る時、そこに有る赤い首輪を嵌めて、鍵を掛けて出てこい]だってさ…。っで、そして私からも一言、お前はどう取り繕おうが正真正銘のど変態だ、飼い主が居なきゃ、お前は満たされる事は無い。今の言葉を聞いてどう思うかは、お前次第…決めるのはお前だ…。」
 小室はマイク越しに志保理に伝えた。

 車が学校の駐車場に止まると、京本が佇んで待っていた。
「少し遅かったですね?」
 京本が問いかけると、小室は警察が出て来て追跡を避けるため、回り道した事を告げる。
 京本がそれに頷き小室に感謝と慰労の言葉を掛けると、小室はペコリと頭を下げケースに取り付き鍵を外す。
 小室がケースの扉を開けると、志保理が平伏していた。
 志保理の首には赤い犬の首輪が巻かれており、小さな金色の南京錠が掛けられている。
 志保理はその南京錠の鍵を、平伏したまま京本に差しだし
「命令に服従する事を誓います。これから、宜しくお願いいたします」
 ハッキリとした声で服従を誓う。
 京本は志保理から鍵を受け取り、ポケットに手を突っ込んでしまい込むと、引き出した手にはチェーンのリードを握っていた。

 京本は無言で志保理の首輪にリードを付けると、小室に向かって
「今度一杯奢るよ。感謝する…」
 にっこり笑って頭を下げる。
 小室も笑顔で返しながら会釈すると、直ぐに片づけを始めた。
 京本はケースの中の志保理に、リードを引いて指示を出すと、志保理は車の荷台から降りて、四つん這いで京本の横に項垂れ跪く。
「膝は常に伸ばすんだ、お前は今から私の飼い犬だ。一切の人権は無い」
 項垂れていた志保理に静かに命じると、志保理は情けない顔を京本に向け、一言[わん]と吼えて、膝を伸ばしてお尻を高々と上げた。
 京本は志保理の背後に回り、チ○ポを取り出すとアナルに侵入する。
 [くぅ〜〜ん]と鳴き声を上げ、顔を反らせた志保理のリードを京本が強く引く。
 志保理はアナルに京本のチ○ポをくわえ込んで、全裸のまま這い進んだ。
 京本は志保理を貫きながら歩調を合わせ進み、リードを振って行き先の指示を出す。
 志保理は甘い吐息を漏らし、京本は無言で学校内に消えていった。

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