夢魔
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■ 第27章 誓約15

 美由紀は白井に、髪の毛を捕まれたまま引き摺られ、生徒指導室に連れ込まれた。
 生徒指導室に入った白井は、髪の毛を強く引いて、美由紀を床に引き倒す。
「随分嘗めたまねをして呉れるじゃないの…。私から本気で逃げられると思っていたの? 私がオモチャを手放すとでも、本気で思ったの?」
 白井は眉根に皺を寄せ、柳眉を逆立てて、口元に酷薄な笑みを浮かべ美由紀に問い掛けた。
 美由紀は項垂れ、ガタガタと震えるだけで、一言も声を出せないでいる。
 白井はいきなり美由紀の頬に、足蹴りを入れ美由紀を吹き飛ばす。
 床に倒れ込んだ美由紀の顔面を白井が真上から踏みつけ
「6年も離れると、私の怖さを忘れちゃったのかな? そう言えばお前、最初は私の胸倉を掴んで、何か吠えてたわね? あんな事も出来るぐらい…、源先生に言い寄れるくらい…、私の怖さを忘れちゃったのね…。良いわ、それじゃ思い出させてあげる…。きつ〜いお仕置きでね…」
 白井は美由紀の顔を踏みつぶしながら、酷薄な笑みを邪悪な笑いに変え宣言した。

 白井の足に踏み抜かれた美由紀の顔面は蒼白に成り、体はガクガクと震え、カチカチと歯の根が鳴っている。
 白井は踏みつけていた美由紀の顔から足をどけると、胸に移動させ体重を掛け、顎でしゃくって壁を指し示し
「どう? 懐かしいでしょ…、お前の思い出の品よ…。女の機能を完全に無くしたあの日を思い出させてあげるわ」
 白井は歌うように美由紀に告げると、美由紀はこれ以上開かない程、目を大きく開けて顔を引きつらせた。
 白井が示したものは、80p四方の分厚い木の板に、フックが2個と黒いベルトが2本付き、9個のボルトが出ている物だった。

 白井は美由紀の胸から足をどけると
「さあ、服を脱いであれをここに持っておいで」
 生徒指導室の真ん中を指で示し、美由紀に命令した。
 美由紀は仰向けの姿勢から飛び起き、床に平伏すると
「あれだけは、あれだけは、お許しください! どうか、後生です…。何でもします、何でも言う事を聞きます! ですから、あれだけは、許して下さい! お願いします良子様!」
 泣きながら、必死に懇願する。
 白井は美由紀の必死の言葉を聞きながら、鞄が置いて有る場所に移動して、奇妙な鞭を取り出し美由紀の元に戻った。

 美由紀の真正面に仁王立ちした白井は、邪悪な笑みを強め、鞭を持ち上げ美由紀の背中に振り下ろす。
 ビスッと鈍く重い音を立てて、美由紀の背中に鞭が当たる。
「ぐえっ! ごふぉぁーっ」
 美由紀の口から、重苦しい苦悶の声が漏れた。
 美由紀は初めて受けた、恐ろしい衝撃に驚き、身を捩りながら顔を上げる。
 持ち上げた美由紀の顔は、体の奥深くに伝わった、あまりの苦痛に歪みきっていた。
 美由紀は呼吸ができなく成ったのか、口をパクパクとさせ、脂汗をかいている。

 白井は美由紀を見下ろしながら
「物から何か音が漏れてたわね〜、壊れたのかしら…? 叩けば直るかな〜?」
 歌うように呟くと、鞭を振り上げ美由紀の肩口に振り下ろす。
 ドフッと重い音を立て、肩口から背中に掛けて鞭が絡み付き、衝撃が美由紀を貫く。
「ぐがぁーっ!」
 美由紀は獣のような声を上げ、そのまま前のめりに倒れた。
「うふふふ…。どう、この鞭の味? 凄いでしょ…。この鞭はね、革の袋に砂鉄を入れて、特殊なラバーでコーティングして有るの。だから、表面には青痣ぐらいしか残らないけど、その衝撃は全て体内を走り抜ける。調教と言うより純粋な武器として作られた鞭よ」
 痛みにのたうち回る美由紀に、白井が嬉しそうに説明する。

 白井は、床をのたうち回る美由紀を踏みつけ、動きを止めると
「お前に残された道は二つ。一つは言われた通りここにあれを持って来て、自分で素直にあの台に乗る」
 美由紀の顔を覗き込み、指を1本立てて告げ、2本目の指を起こして
「もう一つは、私にこれでズタボロに成るまで、鞭打たれ台に乗せられるか。どちらかしか無いのよ…、好きな方を選ばせてあげるわ…」
 楽しそうに美由紀に告げた。
 美由紀は白井の言葉を聞いて、目の前が真っ暗になる。
 白井が勝ち誇った微笑みを浮かべ、美由紀の上から足をどけ、仁王立ちに成って鞭を手で弄び始めると、美由紀は項垂れ壁際に歩いて行った。

 美由紀は重い木の板を生徒指導室の真ん中に運び、先端部分が緩くカーブした1m20p程の長さの鉄棒と真っ直ぐな90p程の鉄棒8本、手鞄を1つ持って来て板の横に置き、洋服を脱ぎ始める。
 洋服を脱ぐと板の前に四つん這いに成って位置を測り、頭を巻き込む形で肩を板に付け、手で腰を支えると足を体に引き寄せた。
 美由紀は板の真ん中で、諦めきった表情を浮かべ、マングリ返しの姿勢を取る。
 白井は満足そうに微笑むと、美由紀の上腕をベルトで固定し、動けなくさせ、鉄棒を掴み次々と板に取り付けた。
 鉄棒は美由紀の顔を挟むように50センチ程の幅を開け2本、美由紀の体を正方形に囲むように4本、顔の横の鉄棒と対に成るように背中側に2本立ち、長い鉄棒は背中側の真ん中に立てられ、その先端は美由紀の顎の真上に来ている。
 どの鉄棒の先端にも丸い環が付けられ、何かが固定されるように作られていた。

 白井は逆さに成った、美由紀の顔を覗き込み、鞄から取り出した物を見せた。
 白井が美由紀に見せた物は透明なクリスタルの分厚い筒だった。
 その筒は、直径6p程で長さは20p、一方の端には金具が付いている。
 金具には、クリスタルの直径を通るように、細い鉄の棒が付いており、その鉄棒の中心に太さ3o長さ3p程の針が、筒の中に向かって取り付けられていた。
「どう? 前のやつを改良したの…。だって、あんな薄かったら何かの拍子に割れちゃうかも知れないし、危なっかしいでしょ? その点これは大丈夫よ、膣圧ぐらいじゃ絶対割れないわよ」
 白井はグルグルと筒を回しながら、にやにや笑って説明すると美由紀のオ○ンコの上に、金具の方を下にして当てグリグリと筒を押し込んだ。
 美由紀のオ○ンコに筒が収まると、白井は25p程の棒の先に水平器が付いた物を筒の中心に立てる。

 下準備が整った事を点検し、白井は美由紀に悪意に満ちた笑みを向け
「この間は、強力な鰐口クリップだったわね…。でも、今回は私正直腹に据え兼ねてるの…、今日のはこの間程優しくないわよ」
 美由紀に怒りを含ませた声で、静かに告げた。
「えっ! この間より酷いって…。あのクリップ以上って…何ですか?」
 美由紀は怯えながら、白井に問い掛けると、白井は心底うれしそうな顔で
「じゃ〜ん…。今回はこれよ…」
 美由紀の前にそれを見せる。
 白井が美由紀に見せたものは、返しが削り取られた2p程の釣り針だった。
 その針を見た瞬間、美由紀の口から大きな悲鳴が上がる。
「いや〜! 許して! 嫌よ! そんなの、酷すぎるわ!」
 美由紀は泣きながら、足をバタつかせ腰を揺さぶって暴れ始めた。

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