夢魔
MIN:作

■ 第28章 暗雲31

 稔が真ん中のソファーに座ると、美香はその背後に控え、右手に黒澤と大城、左手に大貫と井本が3人掛けのソファーに1人ずつ座り、奴隷教師達はそれぞれの主人の足下に正座する。
 主人の決まっていない、2人の女教師は所在無さ気に、稔の前に正座しモジモジとしていた。
 稔はその2人の女教師を見詰めると
「先生方は、この世界に興味がお有りで、黒澤先生にご相談なさったそうですね?」
 静かに質問を始める。
 女教師達は、コクリと稔を見詰め頷いた。

 稔はにこりと微笑むと
「これは、僕の考え方で、全ての方がそうだとは、絶対に言えません。それを踏まえて聞いて下さいね」
 女教師達にそう告げる。
 2人の女教師はやや緊張した面持ちで、稔の言葉に頷いた。
「僕は、支配と服従を絆だと考えています。お互いを繋ぐ精神の絆です」
 稔はそう切り出し、静かに話し始める。
「人は思いや感情によって、普遍的な物ですら感じ方を変えます。実際の事象や現象それら全ての物が、感情によって大きく受け取り方を変化させます。例えば、嫌いな人間に触れられれば、嫌悪を示しますが、好意を寄せる物に触れられれば、それは快感に変わります。これは、感情により人の感覚が左右される顕著な例です。僕は、それを支配と服従で強めて行く事を目的の手段としています」
 稔の言葉に、女教師だけで無く黒澤も、大貫も、大城も真剣に耳を傾け、他の奴隷教師も真剣に聞き入っていた。
 井本だけが、酒を片手につまみを食べながら、耳に入れている。

 稔はそんな中、更に話を続けた。
「貴女方の全てを理解し、全てを認め、全てを受け入れる者に、全幅の信頼を寄せ、寄り添い従う。それが、僕の言う支配です。その中で僕は服従を預かった者の、全ての権利を受け取り、僕の望む女性に変えて行きます。僕は支配し僕の理想の女性を作り上げる事を、最終目標としています。まぁ、その最終目標がどうなるのかは、僕の側に一生付いてくるしか解りませんがね…」
 稔はそう言うと上体をクルリと回転させ、後ろに佇む美香に顔を向けて、にっこりと微笑んだ。
 美香は顔を真っ赤に染め、瞳を潤ませ身をよじる。
 不意を突かれて無防備だった美香は、まともに稔の言葉と仕草で感じてしまったのだ。
 恐らく美香のパンティーの中は、愛液でドロドロに成っているだろう。

 稔は美香の奴隷スイッチが入ったのを見て取ると、美香の手を取り
「さぁ、美香。皆さんにご挨拶なさい…」
 静かに美香に命令する。
 すると、美香はスッと頭を下げ、ソファーを回り込み囲みの中央に正座すると、スッと背筋を伸ばして平伏し
「稔様に躾けて頂いている、奴隷の美香です。宜しくお願いします」
 涼やかな鈴の音のような美声で、挨拶をする。
「顔をお上げなさい」
 稔が命じると、美香はスッと上体を起こし、その姿をさらした。

 見ていた全員がその姿に息を飲んだ。
 以前、廊下でその姿を見た大城ですら、手放しで賛嘆した美香の雰囲気が、今は比較に成らない程の妖艶さを醸し出していたのだ。
 セーラー服に包まれた肢体は、女と言うよりむしろ少女の感が強いのに、その滲み出ている色気は、見る者を虜にする程甘く妖しい。
 誰もが美香の姿を見て[禁断の果実]と言うフレーズを思い浮かべる。
 清楚な顔立ちが、その奥から溢れ出る淫蕩さと合わさり、凄艶なオーラと成っていた。
 井本はその姿を見ただけで、固く勃起しズボンの前を突っ張らせている。

 皆一様に、美香の変わりようと、その雰囲気に、固まって声も出なかったが、稔と美香の次の言葉に更に驚く。
「美香はまだ未熟なので、僕の奴隷にはしていません。今は僕の奴隷といえるのは、美香の母親梓だけです。梓は凄いですよ…」
 稔が静かに告げると、美香がにっこりと微笑み
「梓様は本当に素晴らしい女性です。私も早く一歩でも近づきたいと、努力しております」
 黒澤達にそう告げて、スッと頭を下げ会釈した。
 その場に居た全ての教師は、この常識を外れた別次元の生徒達に畏怖すら抱く。

 驚きで固まる、新参の奴隷教師2人に向かって、稔が微笑むと
「さぁ、前置きはこれぐらいにして、少し経験してみましょうか…」
 静かに語りかけ、1人を手招きした。
 指名された女教師は、慌てて稔の足下に近づくと、稔はその乳房にいきなり手を掛け、ヤワヤワと揉み始める。
 乳房を揉まれた女教師は、驚きながらも頬を染め、稔に身体を預けた。
 稔が乳房を揉みながら
「どうです、どんな感じがしますか?」
 女教師に問い掛けると、女教師は更に頬を染め
「あ、あの〜…恥ずかしいですけど…上手だな〜と思います…あ、気持ちいいです…」
 俯きながら、ボソボソと感想を言った。

 稔はにっこりと微笑み、女教師の意見を聞くと、スッと眼鏡を外してその美貌を晒し、サディストの本性を現す。
 稔はその表情から微笑みを消し、俯いた女教師に
「顔を上げて下さい」
 静かに告げる。
 女教師は稔の声に、弾かれたように顔を上げると、真正面から稔の瞳に視線を絡め取られた。
 稔の瞳に射抜かれた女教師は、大きく目を見開き動けなくなる。
「手を後ろに回して組んで下さい」
 稔は女教師に対して、静かに低い声で命じると、女教師は身体に電流が走ったような感触を受けた。
 女教師は顔を稔に向けたまま、命じられたままワタワタと自分の両手を背後で組む。
 その瞬間、女教師の子宮がキュンと収縮し、ドロリとオ○ンコに濃厚な愛液を分泌させる。

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