夏休みと淫魔が巣くう聖堂
有利書:作

■ 第2章4

「それでは、渡辺さんスタンバイお願いします。」
とディレクターらしき男が昭美に声を掛けた。
昭美は返事をして答えた。
昭美が立っているのはテレビ局の屋上で、上陸した台風の影響で、突風が吹き荒れていた。
昭美の髪がなびき、スカートが揺れていた。
「それでは、本番行きます。」
の声がした後、昭美は語りだした。
「私は今、テレビ局の屋上に来ていますが本日上陸した大型台風の影響がまだ残っており御覧の通り突風が吹き荒れております。」
昭美は呟き、台風に耐えつつリポートしていた。
昭美の髪がなびき、スカートが舞い上がる。
昭美は、スカートを押さえつつリポートしていた。
台風は、風力を増したのか更に強くなってきた。
「きゃあ。」
昭美のスカートが捲れ、ピンク色のパンティが現われたことで、すばやく画面が切り替えられた。


テレビ局は、即対処したので局側としては軽い放送事故で済んだと思われたが、昭美の公式ブログにいろんなコメントなどが書き込まれていた。
愛美に続き昭美までの放送事故の為、このニュース番組はしばし続いた後討ち入りに追い込まれた。
その後昭美は、後輩の愛美を探す為聖堂に訪れた。
「ここが、聖堂なのね」
昭美は呟き、聖堂の中へと足を踏み入れた。


昭美は、懐中電灯を持って聖堂を歩き続けた。
「それにしても、暗い。」
昭美が呟き、開かれたまま放置されたと門の扉の中へと入っていった。
「ぁあああっん・・。」
喘ぎ声が響いたので、昭美は声のする方へ足を向けた。
昭美が入った部屋では、4人の女性と4匹の異形の姿をした生物が戯れていおり、側にはバラバラに切断された3人の男の死体が転がっていた。
「愛美ちゃん」
昭美が声を上げて叫んだが、愛美の耳には届くことは
全くなくただ異形の生物と戯れていた。
「こ、これは、いったい・・。」
「ケケケ・・ニンゲンガマヨイコンデキタカ。」
1匹の生物が昭美の姿を見つけては呟いた。
生物の体から、昭美に向けて1本の触手が伸び昭美の左足の脛に巻き付き、昭美の体を持ち上げては更にもう一本の触手が昭美の細い腕に巻き付いた。
「ちょっと・・何これ。」
昭美は呟き巻き付いた触手を解こうとしたが、解くことも出来ず服の中への触手の侵入を許してしまい服を裂かれ素肌と下着を晒し出した。
その後、昭美に触手が襲い昭美を弄んだ。
聖堂内に昭美の喘ぎ声が響いた。


触手に体を弄ばれる昭美の姿を見て、異形の生物は不敵に笑い更に昭美の体を弄んだ。
1本の触手は、昭美の膣内に侵入しては膣内を掻き回し次々と快楽を与えて行った。
凌辱される度、昭美の理性は失いつつ快楽の世界へ旅立とうとしていた。
昭美は、喘ぎ声を上げていたがこの喘ぎ声は凌辱を居やがる声ではなく快楽を喜ぶ声であった。


妖魔の触手による巧みな攻めによって、昭美もついに理性を失い快楽の世界へと旅立った。
聖堂内に響く喘ぎ声は、妖魔達を喜ばせ触手の動きもさらに激しさを増し昭美達を弄び続けた。
聖堂内に響く昭美達の喘ご声がこだました。
昭美達の子宮に妖魔達の子種が注ぎ込まれて行き、妖魔の子供たちを宿して行った。

聖堂で快楽の宴が催している頃ファーナとファリナは

「ねえ、ファリナはどうするの? 院長から昇進試験を受け正式に魔導師になるの?」
結城神社の境内に座ってなにやら語っていた。
「解らない・・今、昇進試験を受けても間違いなく試験に落ちると思う・・。」
俯きながら呟いたのに対しファーナは
「そっか、ファリナでも無理なんだ。」
と呟いた。
「そういう、ファーナはどうなの? ファーナは試験を受けて正式に魔導師にならないの?」
と、ファーナと同じ質問をして来た。
「私は、いいや。」
とだけ、答えたのだが・・
「しかし、貴方の力は院長も認めているわ。正式に魔導師になれば師匠も、貴方の事見直すわ。」
とファリナが呟いた。
ファーナは、物心がついた時から魔力に目覚め始め12歳の時に今の賢者学園に入学して魔術の修業に励んでいたが、ファーナが15歳の誕生日を迎えた日に
両親と死別し天涯孤独になった。
その為、ファーナは賢者学園に在学中両親と死別と同時に魔力を封印し必要と彼女が判断した場合にしか魔術を発動しないようにしているのだ。
だが、学園側はファーナのこの行為を善くないと思い無理やり魔導師の修業をやらせたのだ。
学園側のこの行動が更にファーナを変えて行った。

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