縄奴隷 あづみ
羽佐間 修:作

■ 第1章「縄の洗礼」8

「あづみ^^ 俺の牝犬にしてやろうか?^^」

「…は、はい!」コクリと頷く。

「おまえの身体、全てで俺に奉仕するんだよ。ただ俺の快楽だけのために^^」
「それをお前の悦びにするんだ! おまえに出来るか?」

「・・・・はい。できます。」
―(これから何が起きるのかわからないが、昌也を失いたくない! この快感をもっと与えて欲しい!)あづみにはこう答えるしかなかった。
「犬ならさ、答えはワン! でしょうに(笑)」と頬を抓られた。

「わん・・・」

「よし! いい子だ^^」

愛なのだろうか・・・
意識を失った隙に、縄で身体の自由を奪われ、あづみの身体を翻弄した本人に、頭を撫でられ、訳も分からず涙が止め処なく溢れてくる・・・

(私、嬉しいんだ!・・・)
―昌也に頭を撫でられ誉められて、悦んでる!
自分が流す涙の意味を知り、驚くと同時に身も心も預ける場所が出来た安堵感があづみを包み込み、心が満たされてさらに泣いた・・・

昌也はあづみの溢れ出る涙を優しく唇ですくいとり、頭を撫でながら聞いた。
「俺だけの牝犬になりたいか?」

「わん」

「そうか^^ あづみは縄で縛られるのが好きか?」

「わん!」

「なかなか、泊まりでおまえを可愛がってやる訳にはいかないから、今日は朝まで色々な”縄の味”を教えてやろうな!^^」

「わん!」

一旦、解き放される縄が身体を走り、肌を擦る怪しい感覚に、また淫汁が秘奥で湧き出している。
自由のきかない身体を昌也に預けて、心の底から昌也のモノになりたいと思った。

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