縄奴隷 あづみ
羽佐間 修:作

■ 第1章「縄の洗礼」9

−クリスマスパーティ−

箱根ドライブ以来、月に2,3度 昌也とデートをするようになった。
逢えば必ず縄で縛られて、怪しい快楽地獄へを身体を沈められていく…

縄が擦れる音を聞くだけで・・・
縄が身体を這い、縄が軋む度に・・・
縄が肌を擦り、肌に食い込むほどに、淫汁を噴出すあづみの秘貝

小さめだったクリ○リスも、逢うたびにクリ○リスキャップで吸い出され、今では興奮してくると、小指の先くらいの大きさにまで勃起するようになっている。
クリ○リスの位置に結び目のある股縄で、街中を歩かされ、こぶの刺激に繁華街のど真ん中で立ち止まり、逝ってしまった事もあった。

昌也は、結婚できる相手ではなく、あづみの身体を”虐める”という劣情の捌け口としてしてのみ扱われている事も判ってきていた。

かつてのあづみなら”変態”と軽蔑していたような行為を、密かに心待ちにさえしている自分の身体への罪悪感が、部屋に独りになったあづみを襲い、涙する事も度々あった。
今日までの2年ほどの間には、肉体改造ともいえる身体への装飾も施されていた。
アナルは、プラグによって徐々に拡張され、時折装着したまま仕事をする事を命じられることもあった。
今では、楽に昌也の怒張を迎え入れ、ヴァ○ナよりも深淵の快楽の世界に導く器官になっている。
両乳首、クリ○リスと左右のラビアには、ピアスが施され、秘部の恥毛は、悌毛され、毎日自分で処理するよう課せられている。
少しでも残っているのを、見つかると、浣腸をされアヌス栓をしたまま、何時間も過さなければならなかった。

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昌也とこんな関係になって迎える3度目クリスマス。
家庭がある昌也とは、クリスマスを二人で過した事は一度もなかった。
今年のクリスマスは、初めて二人で過そうと昌也から誘われていた。
仕事が終わってからになるが、あるクラブのクリスマスパーティに誘われていた。

夏頃、昌也に、出来始めていた渋谷のハプニング・バーに連れて行かれ、見知らぬ人の前で、秘部を晒す事を求められたが、何処に知り合いや、お店のお客がいるかも分からない不安が勝り、昌也が怒ってもガンとしてこのことには従わなかった事がある。
以降、昌也も誘う事はなかったのだが、今日のお店はどんなところなのだろう、クリスマスパーティといっても、またハプニング・バーのようないかがわしいところかも?…不安がないわけでもなかった。
『毎年、クリスマスを一人にさせてゴメンな! でも今年は一緒にいてやるよ!』
染み入るような昌也の笑顔が嬉しくて「嬉しい! ありがとう^^」とあづみは直ぐにOKした。
少しでも、彼を疑うような素振りを見せて、昌也の機嫌を損ねるのだけは、嫌だった。

初めて昌也と過せるクリスマス・・・朝からウキウキしながら仕事をこなした。

2,3人の仲の良いスタッフは、二人の仲を知っているが、他の社員には秘密にしていた。
社員同士の恋愛はビュートリズムでは御法度になっていた。
ある種、芸能人のような人気商売で、スタイリスト目当てで通う奥様族も少なくはない。
そういう人から見ると、お目当てのスタイリストの恋人が同一店内にいることは好ましい事ではなかった。
まして、二人は不倫関係になるので尚更、普段から慎重に行動していた。

あづみが先に店をでて、店から少し離れたいつも昌也と待ち合わせで使う喫茶店「ポエム」へと向かう。
街はクリスマス一色で、華やいだ雰囲気に包まれている。
あづみも「クリスマスパーティ」という響きに何やらウキウキした気分でポエムへと足を急いだ。

「いらっしゃい」
マスターがあづみに声をかけた。
「こんばんは〜^^」
「そうそう、近藤さんからコレ、預かってるんだよ」と紙袋を受け取った。
今から逢うのに変な人、と思いながらマスターに礼を言い、席に付いて紙袋を開けてみた。

中には手紙と青緑色のキラキラ光るチャイナドレスが入っていた。

『これに着替えて渋谷署裏の明治ビル8Fの会員制クラブ鹿鳴館へ10:00に来なさい。 下着は脱いでくるんだよ。
トイレで着替えて出てきたら、マスターに批評して貰うんだぞ! 俺は直接鹿鳴館に行くから、遅れずに一人で行くこと   昌也 』と手紙には書いてあった。

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