縄奴隷 あづみ
羽佐間 修:作

■ 第2章「ゲーム・サークル アトランティス倶楽部」7

「皆様、お待たせいたしました。お約束の時間が参りましたので、クラブ鹿鳴館、恒例のクリスマスパーティを開催させて頂きます」
拍手の中、スポットライトに浮かび上がったのは、先程あづみにワインを注いでくれた黒服氏で、今日のパーティの進行役の富永と名乗った。

「それでは、本日のトップを飾るのは、会員No23 吉田 章さんの牝犬理奈さんです。 さぁこちらへ!」
拍手が沸き起こり、シャンデリアの明かりが暗くなり、ステージが浮かび上がる。

25歳くらいだろうか、背がすらりと高い女性がスゴスゴと壇上に引き出された。
みんなオシャレに着飾っている中で、オフィスのユニフォームかと思うようなブラウススーツを着ている。

「みなさん、彼女はUSJ銀行麹町支店のカウンター窓口に座っている井口 理奈といいます。彼女は銀行のお金を横領した極悪人です! しかし、本日ここで皆様に裸体を晒し、皆さんの前でオナニーをして皆さんにいやらしいなぁ! と誉めていただけたら罪を許してやろうと、彼女の銀行の上司で飼い主の吉田様のお慈悲の言葉がありました。」
「理奈さんの身体のデータをご披露します。
  ・年齢  25歳
  ・身長  160cm
  ・体重  45kg
  ・バスト 88cm Dカップ
  ・ウェエスト 59cm
  ・ヒップ 90cm
処女喪失年齢は16歳
アナルの処女喪失は1週間前だそうです〜
では、里奈さん、贖罪のオナニーを始めてください!」

スポットライトの下、銀行のOLと紹介された井口 理奈がためらいながら、スカーフを解き、ブラウスのボタンを外し始めた・・・
下着が覗く。ライトに照らされ白く輝く。
―ホントだ・・・ USJの制服だわ、あれ・・・
想像もしない展開にあづみの心臓は壊れるんじゃないかと思うほど早鐘を打っている。
―きっと実名でホントの事なんだぁ・・・・ あの理奈という女の隣で鞭を持つ小太りの親父が飼い主?!・・・』

頭が破裂しそうに混乱している・・・・目を移すと理奈は、白で統一された下着だけの姿になっていた。
華奢な感じなのに胸やお尻は、色っぽく張り出して官能的だ。
ベージュのストッキングを白いガーターで吊るスタイルは、女のあづみが見てもセクシーに映る。
ホックの外れたブラジャーを胸の前で理奈が恥かしそうに抱え込んでいる・・・
あちらこちらのソファから、歓声やら、淫靡な嬌声が聞こえてくる。

―現実なの?! これ・・・・
お互い実名を明かすから、お互い秘密は守りましょうって事なんだろう・・・
そんな貴方達の事なんか知りたくない! 私のことは絶対知られてくない!・・・・
こんな偉い人達の秘密なんか背負いたくない!
何だか空恐ろしい感じがしてあづみは、無意識に体がガタガタ震えだしてきた。

突然、背後から抱きすくめられた・・・・
この感触、匂いは昌也さん!・・・
「ごめん、遅くなったね^^」
隣に廻ってソファに腰掛けた昌也がそっと囁いた。

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