縄奴隷 あづみ
羽佐間 修:作

■ 第2章「ゲーム・サークル アトランティス倶楽部」16

「あ〜ぁ、画像を貰いそこなっちゃた・・・^^;」とため息をつきながら、煙草に火をつけた。
―折”角萌えモード”に入っていたのになぁ!

そかし寝るにはまだ早い。
始めたばかりのサークル用ホームページの更新作業を暫く続けていた。
暫くしてパソコンにメール着信のメッセージがあがった。

麻木あづみからの携帯からのメールだった。
「今日はありがとうございました^^ 恥かしいけどすっごく興奮しちゃいました。アハッ
文字だけでこんなに気持ちよくなれるなんてビックリしちゃいました。
せっかく撮ったし、直ぐに見て欲しかったので送っちゃいます…」と記され、局部の接写画像が添付されていた。
赤いマニキュアが塗られた人差し指と中指で割り開かれたオマ○コが濡れ光っている。

「オイオイ!^^ あはは^^ 」
即座に返信したメールで、『プライバシーを守る為に、もう少し慎重になるように!』と叱責し、恥かしい画像を送れた事を誉めてやった。
それと、あづみがもっと淫らな自分を告白できる様に、あづみのページの中に”秘密の部屋”を作ってやる事を伝えた。
『パスワードがないと入室できない部屋だよ。
凄く恥かしい写真や、告白はこの部屋に格納しますよ。
パスワードは、あづみ自身で管理しなさい。
貴女がこの人になら見られたい! と思う人だけに教えなさい。
俺は誰にも教えないからね^^』

それからのあづみは、タガが外れたように”恥かしい自分”の露出を望むようになった。
”撮らされる画像”の命令をして欲しいのだが、口に出して望む事は、ハシタナイ! と浩二に叱られる。
焦らされながら、やっと命じてもらった課題をこなす事が、何よりの楽しみになっていた。

日を空けずに恥ずかしい画像を何枚も浩二に送信し、あづみ専用のページは、日ごとに投稿画像が更新されていった。

ある日、縄掛けされた女の画像が送られてきた。
宙吊り、X架縛りなど本格的な縛り画像で、しっかり顔も写っている。
―あづみだ!
東京にいた頃に、あづみを牝犬として仕込んだ彼が撮った画像だと書いてある。
複写したCDを1枚だけ所持していたのだが、物が物だけに処分に困り、いまだ捨てられずに持っていたものだという。
牝奴隷だったあづみを余すところなく記録されている証拠写真。

あづみは、淫らな自分を晒す事で快感を感じる自分を忌み嫌っていたはずだった。
しかし、アトランティス倶楽部に写メを投稿するようになってから、封印を解いてしまった。
サークルのホームページに掲載されているマリコさんの画像をみて、自分も見て欲しくなったとメッセージがあった。
但し、”秘密の部屋”の中に仕舞ってくれと書いてある。
誰に見せる訳でもなく、要するに浩二に見られる事、そして、見られる可能性のある場所にUPされている事が、あづみの被虐心を煽るのだろうと浩二は思った。

浩二は、主催者として、メンバーを触発する意味で、嫌がる真梨子を説き伏せて、ID:♪マリコ♪の恥かしい写真を掲載してきた。

「私の方が凄いわよ! ってところか?(笑)」
なんにせよ、真梨子の淫像に触発されて、秘蔵写真を送る気になったらしいので、企図どおりの反応で浩二はほくそえんだ。

それにしても、縄の掛け方や写真の構図からみても、出来栄えは素晴らしいもので、素人の作品ではない事は一目で分かる代物だ。

―(あづみも相当な男に仕込まれていたものだな! こんな調教を2年も受けていたら、そりゃ身体が忘れんわな…)
あづみの淫らな写真に顔のモザイク処理を施しながら、あづみが哀れにさえ思えてきた。

幾枚かの修正を終え、早速UPし、あづみにもメールで伝えてやった。

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