縄奴隷 あづみ
羽佐間 修:作

■ 第3章「高倉由紀ビューティクリニック」6

―(うふ^^)

サークルのメンバーから、20通以上のカンげーむ専用のミニメールが届いていた。
先日、催されたグループチャットで、一人の女の子を言葉で輪姦するサークルイベント「生贄デイ」へのあづみの不参加をなじったり、エッチな画像の更新が無い事への不満とか、とにかく、淫らなあづみに期待する文面ばかりだった。
本当のあづみを託した架空の人物「♪あづみ☆」に対するいやらしい期待は、安全地帯にいるあづみの被虐心を、ある程度満足させてくれる。
浩二にだけは、大分前に今回の転勤の事は伝えてあったのだが、そのままになっていたので現状報告だけしておこうと彼をさがしてみた。

検索すると、直ぐに見つけられたのだが、『#麻耶』という関西の主婦とチャット中だった。
―(新しいMっ子を一生懸命発掘中なのかな?!^^)
話が済むまで待つことにして、久しぶりにアトランティス倶楽部のホームページを訪れた。
ホームページのBBSの書き込みにも、あづみのH画像の更新を待つというリクエストがたくさん書き込まれていた。
―うふふ^^ みんな、イヤらしい〜^^

新メンバーの#麻耶さんの個人ページがUPされていると、TOPページに案内されていた。
―さっき、浩二さんと話していたのは、新メンバーだったんだぁ
陽子は数日前に、あづみがこのサークルに、何を求めているのか知りたくて、大勢で一人の女性を虐めるというサークルイベント「生贄デイ」に参加していた。

さっそく#麻耶のページの入り口をクリックしてみた。

(この人、生贄イベントで5人の人に虐められてる・・・・凄い!)
その時の会話ログが掲載されていて、誰が麻耶にどんな命令をしたのかが判る。
麻耶は一人で、5人のside"S"のメンバーに様々な命令を受けていた。
途中から麻耶の会話の文字が乱れて、誤字や未変換の文字が多くなっていた。
(きっと、すごく感じて命令されて身体を愛撫しながら、一生懸命キーボードを叩いたのね…)
あづみも、何度かのチャットで強要されるオナニーを経験していた。
素直にその雰囲気に身を置いて、相手の言うとおりに成り切ってやれば、驚く程の快感があった。
文字が送られてくる時間差がもどかしかったりするが、5人がかりだと、命令の文字の洪水なのじゃないかしら?!・・・と想像して、いつかはあづみも経験してみたいと考えている自分に気付いて思わず顔が赤くなってしまった。

麻耶のページには、裸の画像はなかったが、下着の画像だけが掲載されていた。
下着の画像は、その時着けていた物で、逝った直後に浩二に命じられて撮ったものとキャプションがついていた。
その画像の下には『早くあづみさんや♪マリコ♪さんみたく、もっといやらしい写真が送れるようになりたいです!』と書いてあった。
―この人、癖になっちゃうかな? うふ^^
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風呂上りに、1本飲んだ缶ビールが、あづみをの身体に程良いを酔いを運び、昼間の疲れがドッと押し寄せてきたので、浩二に近況を報告するメールを送ってベッドに潜り込んだ。

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