縄奴隷 あづみ
羽佐間 修:作

■ 第4章「覚醒」4

麗香からの返信メールは、そっけない文章だった。

『いいわ。スクールにいれてあげる。貴女、縄は持ってるの? 持ってないんだったら、スクールのホームページに縄屋ドットコムってお店のリンクはってあるでしょ。そこで高級麻縄スタンダードセットと赤い麻縄6mを3本買っておきなさい。届いたらメールしなさい。それと事前に私のページをよく見て予習しておきなさい!』

あるのは知っていたが、見るのを避けていた麗香のページ。
麗香ドッグ・スクールをクリックしてみた。

そこには自縛レッスンと題して、写真で自分で自分を縛る方法が、順を追って図解されていた。
― ! あぁぁ…
ページを開いた瞬間、過去がフラッシュバックした。
画面の緊縛された女性が自分とかぶさってしまう・・・

麗香が飼っている牝奴隷の一人で主婦だと案内されていた。
―女が女を虐めるってどうなんだろう・・・
マリコの自縛写真もあった。
―マリコさんも、この麗香さんに習って、自分で出来るようになってるんだわ・・・
画像のすべてが自分に置き換わる・・・
あづみは、ドキドキしていた・・・

指定された縄屋ドットコムのページを開いてみた。
ただのロープとしか思えないのに随分高いなと思いながら指定に従って注文作業を続ける。
胸の奥がざわついている。
この縄の束が数日後に手元に届き、自分の身体を這い拘束するのだ・・・・
無意識に股間に手が伸び、潤んだ秘部をショーツの上からなぞりながら、注文情報の確認ボタンをクリックする。
間もなく3日後に届くと書かれた注文確認メールが届いたので、麗香にその旨の報告のメールを送信した。

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