縄奴隷 あづみ
羽佐間 修:作

■ 第5章「魔手」4

「い、いいえ・・・・」
『ふふ^^ そりゃそうだろ! いくらおまえが変態でも、知り合いの前で恥かしい格好を晒すのは恥かしいよなぁ!』
『それでも、同僚の隣で、その人に内緒でそんな恥かしい格好をしてる自分を想像しただけで濡らしているんだろ! 気付かれないかしら? と思って興奮するおまえに出会ってみたいくせに!』
『どうなんだ?あづみ!』

「ぁぁ・・・ そんな恥かしいこと・・・・」
あづみのショーツはもうグッショリ蜜汁で濡れていた。
『持ってきてるんだろ! 牝犬!』

「は、はい・・・・」
『あ〜はは^^ やる気満々じゃないか! 牝犬!』
「・・・・」
『おまえがブラウスもスカートも脱がなかったらわかりゃしないよ!
おまえの為に、服に響かないようわざわざ細い縄を選んでやったんだぜ。
リモコンスイッチを入れてアヘアへ言わなければ、ばれやしないよ!』

「・・・・・ぁぁぁ・・・・」
『そうしたいならしてもいいぜ! ふっ^^
とても仲の良い友人の前で、いやらしい牝犬の格好で何食わぬ顔をして飯を喰ってみたいと正直に言ってみろ!』
「そんなこと・・・できません・・・ ぁぁぁ…」
『ふん^^ あづみ! オマ○コを触ってみろ! どうなってるか言え!」

「あああぁぁぁ 濡れていますぅ…」
『あはは^^ どうせそんな事だろうと思ったぜ! おまえの正装の縄下着だ! 何が恥かしいんだ?! 別に見せる訳じゃないんだぜ! 』
「あはン… 言わないで…」
『知られたくない人の前で、淫らな格好をしてみたくてしかないっておまえのオマ○コが泣いてるぜ! あはは^^』
「・・・・・・・」
「どうなんだ! あづみ!」

「・・・はい あぁ・・・親しい人の隣で、いやらしい牝犬の格好をしていたいですぅ・・・」

『あはは^^世話が焼ける牝犬だぞ! おまえは! 直ぐに着替えてその子の家に行け!
バイブのスイッチだってお前が持ってるんだ^^ 彼女の前で逝きたいんだったら自分でスイッチを入れるんだな^^ クククッ』
「はっ、はい」
『夜、報告を聞いてやるからな!』
Messengerを終えると、身体が震えていた。


トイレに向かった。
−いったい何をしてるんだろう、わたしは・・・・
信頼する陽子の家に向かうというのに、毎日懸命に働く自分の店の狭いトイレの中で、自ら裸身に縄を掛け、バイブレータを濡れた秘貝に呑み込ませている・・・
指示された通り、バイブが抜け落ちないように押し込むようにして秘貝に股縄を喰い込ませて縛った。

止めようと思えばいつでも止められる・・・
誰も止める事を阻止する人はいないのに・・・
Netの先にいる逢ったこともない隆の命令に、何で従わなきゃいけないの・・・
どうして、とまらないの?・・・・
あづみは、頭の中で同じ事を繰り返し考えながら、手を休めず自分を縛り上げていく。

『そう! わたしは一番身近な人の前で、恥かしい姿を知られるかもしれないってドキドキしたいんだ・・・ わたしは・・・・』

クロッチが淫汁で濡れたショーツをバッグにしまい、熟れた裸身に赤い縄できつく拘束した身体を、黒のアンサンブルとローズピンクのプリーツスカートで隠した。
陽子の前で恥を晒したいのであれば、おまえの好きにすればいい! と言われたリモコンスイッチをバッグの外ポケットに入れて、トイレを出た。

クリスマスの華やいだ雰囲気の街に出ると、身震いがした。火照った頬を冷たい風が撫でる。
全身を赤い縄で縛めた姿をコートに包み、陽子の家へと向かった。

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