縄奴隷 あづみ
羽佐間 修:作

■ 第6章「大阪出張」3

−新幹線陵辱−

朝、博多駅までは、横田が車で送ってくれた。
車の降り際に、今夜、迎えにきましょうか? と言う横田に、来なくてもいいわよと言い残して新幹線に乗った。
関西地区の直営サロン14店舗の社員向け研修会の為の日帰りの大阪出張だ。
あづみは「セレブ フルボディ スペシャルエステ」のシンボルとして、近隣県の店舗研修にも借り出されていた。
どうしても、お店が休日の時に、研修スケジュールが組まれるので、事業スタートまでは、水前寺には戻れそうにない。

未来に逢えない事は寂しいが、事業開始まで秒読み段階になって、そんな感傷に浸ってはいられない。
仕事漬けの毎日の中で、唯一、心を解き放ってくれたのは、淫らな命令をしてくれる、「★調教氏」であり「麗香」であり「masterkoji」だった。
一日の終わりに、彼らの文字や声が、あづみの被虐心を煽り、秘奥から熱い淫汁を迸る時間を与えてくれる事が、仕事へのバイタリティを掻き立てているのかも知れないとあづみは思う。
あづみの恥かしい姿へのメンバーからのリクエストや蔑みの投稿を見るのが、疲れてマンションに戻って最初にする事だった。

今日の日帰り出張には、「★調教氏」からリモコンバイブを持って出かける事を命じられていた。
数週間の音信不通をなじられ、そのペナルティとして課せられたのだ。
陽子にこんな趣味があることがばれた原因を作ったあのバイブだ。

先日は、壊れて止まらなくなったのかと思っていたが、「★調教氏」から『それは携帯電話の基盤が仕込んであるんだよ。俺が携帯電話で操作したんだ』と教えられた。
今日は、彼の操作で、いつ動き出すかわからない恐怖感がある…
もっとも、あづみの『仕事中だけはイヤ!』という希望は、妙に律儀に守ってくれている。
今夜は研修が終わり、新幹線に乗る前に装着するようメールで命令を受けていた。
大阪から博多のマンションまでの3時間。
研修を無事に終え、JR新大阪駅へ向かうタクシーの中で、ワクワクしている自分を知りながら「イヤだわ…」と独り言を言ってみたりした。

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あづみは、新大阪ボストンホテルプラザでタクシーを降り、フロントの奥のトイレで「★調教氏」の命令を実行に移した。
スカートに手を入れ、ショーツを下ろし、バッグからバイブを取り出す。
秘貝は、もうたっぷりと蜜を溢れさせ、苦も無くバイブを奥まで呑み込んだ。
(んむ…ぁぁ…)
バイブを落とさないように、膣襞に力を入れて喰い絞める。
バッグから新たに指示されて購入した皮製のパンティを取り出した。
片足ずつ足を通し、白磁のような熟れた尻を包み込みように引き上げた。
ぴっちり肌に張り付く皮製ショーツの股の部分が、バイブをさらに奥へと押し付ける。
(うっ…)
パンティの上端には、革のベルトが取り付けられていて、左右の先端に、ひょうたん型のリングがついていて、真ん中で捻って差し込むと、ピチッと留まる仕組みになっている。
「カチッ」金具が噛み合った乾いた音がした。

そして、用意してあった小さな南京錠を、二つのリングを通してから施錠した。
錠を閉じた瞬間、とんでもない事をしたのではないかと、不安になった。
が、心臓が高鳴りだし、あづみが心の底で期待している被虐の火が点いた。

これで鍵がないと、パンティを脱ぐ事も、バイブを取り出すこともできない。

その鍵は、「★調教氏」の指示であづみの部屋の玄関に置いて出掛けてきた。

これでマンションに辿り着くまでの間、顔すら知らない「★調教氏」に好きなように弄ばれてしまうのだ。
指示を受けたときは、一瞬、出来ない! と思ったが、この危険な匂いがあづみには堪らない。
それを行う自分を想像しただけで、淫汁でショーツを濡らしていた。
今朝、出かける間際まで、逡巡したのだが、命令されて仕方がないのよ…と自分に言い聞かせ、玄関の下駄箱に首輪と共に鍵を置いて、あづみは、家を出た。

電車には、ブラジャーも脱いで乗るように言われていたので、急いでブラウスを脱いで、ブラシャーを取る。
しこった乳首にシルクのブラウスが擦れて気持ちがいい…
発車時刻が近付いきた…

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