縄奴隷 あづみ
羽佐間 修:作

■ 第6章「大阪出張」6

「わぁはっはっは! そんな堅い話はよか! 同じ屋根の下に住む仲じゃないか! わしは由紀さんより、あんたの方が嬉しいくらいじゃ!」

「さぁ、飲め、飲め!」

「ありがとうございます。頂きます。」

料理は、川嵜の好物のすっぽん鍋が用意されていて、『精力剤じゃ! 喰え、喰え!』とあづみの分まで取り分けてくれる。
川嵜は、ビール一辺倒らしく、あづみにも盛んにビール注いだ。
失意の浪人中の身ながら、内閣総理大臣特別補佐官としての自慢話が延々と続く。
鍋は、なるほど美味しいものだったが、それよりも、さっきからあづみの身体に変化が起きていた。
恐れていた尿意が、あづみを襲ってきたのだ。
皮のパンティを脱ぐまで、排尿が出来ないのがわかっていたので、今日一日、水分を控えていた。

しかし川嵜に、随分ビールを飲まされ、尿意を催してしまったのだ…
「もう飲めませんわ^^:」と辞退しても、由紀さんから飲める口じゃと聞いていると強引に薦められる。

終わるまで我慢しようかと思ったが、この調子では、まだまだ解放してくれそうにない…
「先生、ちょっと失礼します。」
中座して、トイレに行くことにした。
「おっ、しょんべんか?!」
下品なこの男の、何もかもに虫唾が走る。

トイレに入って思案してしまった。
ぴったり張り付いた皮製のパンティを、横にずらせば何とか小水は出来るかもしれないと、淡い期待を抱いていたが、力を入れて引っ張ってもほんの少し隙間が出来るだけで、尿道口はパンティの蔭に隠れたままだ。
限界近くまで我慢していたし、あまり遅くなっても川嵜の卑猥なセクハラの言葉を浴びるだけだと思い、諦めて用を足す事に決めた。

皮のショーツを穿いたまま、小水を少しずつ洩らし始めた…
昔、幼い頃にこんな感覚があったような気がする。

下着を伝い、便器にあづみの小水が、流れ落ち始めたその時に、いきなりバイブが強く振動を始めた。

『ぐはぁ、ううぅむぅぅ…ああぁぁ… やめて…』
パンティをずらしている指にもその振動が伝わってくる。
『ぅぅぅぁぁぁあああ…』
料亭のトイレの中で、何時間も咥え込んでいるバイブを、膣壁が喰い絞めながら、小便を卑猥な下着に垂れ流す自分の異様な姿に、あづみは、強烈な倒錯の快感を感じている。
あっという間に昇りつめ、小便の雫が垂れている間に不覚にも逝ってしまった。

バイブの振動が、ようやく止まり、パンティの始末をする時、とても惨めなのに、その惨めな自分に性的な悦びを感じている自分に気付いては、自分が少し怖くなる。

せめて、座敷にいる間、あの川嵜の前でだけは、動かないで欲しいと願いながら、スカートをあげ身繕いをした。

ふらつく足取りで座敷まで戻った時、襖の手前で、股の凶器が再び蠢き始めた。
弱の強さの振動だ…
−止まるのを待つ?…
なかなかおさまらない振動を与えるバイブを喰い絞める。

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