縄奴隷 あづみ
羽佐間 修:作

■ 第7章「姦計」3

− 謎の女 −

目が覚めた…
しかし、目の前は真っ暗だった…
−目隠し目隠し?… 何? 何がどうなってるの? えっ…
起き上がろうとしたが、両手足が何かで拘束されているようで、起き上がれない…
ベッドに大の字に括り付けられているようだ…
不安が、身体を駆け抜ける。
−どうして? 何なの… 脱毛の施術の為に麻酔を掛けられたんじゃなかったかしら?!…

「目が覚めたんですね、先生^^」
若い女の声だ…

「貴女、誰?! 誰なの? ねえ! 何でこんな酷い事するの? いったい何をしようというの?」

「ふん^^ 変態の癖に、うるさいわね! アンタ!!」
「ひぃぃあああああぁぁぁ〜〜 あぐぅぅぁぁいいいぁぁ〜〜!!」
下半身に痛みを伴った強烈な刺激が奔った…
クリトリスを中心に腰が宙に浮き上がり、充血して赤く腫れ上がったもっとも敏感な真珠の珠が、引き千切られてしまう恐怖が襲う…
足を踏ん張り、クリトリスの引き上げられる方向へ懸命に腰を差し出した。

「あわぁぁぅううぁああ〜…」
今度は、乳首が千切れるかと思うほど、上に引き上げられた。
「ぎゃぁぁあああぅぅあ〜〜…」
−私の自分の身体はどうなっているの!…

クリップで摘まれているのかと思ったが、どうも感覚が違う。
エステカタログに載っていた”ボディピアス”の画像が目に浮かんだ…

強い力で、身体の敏感な部分が引っ張られると、激しい痛みと共に、息も出来ない程の快感が脳天を奔り抜けて行く。

身体が、ガクガク震え、襲ってくる快感と戦いながら、懸命に耐えた。
目隠しをされ、理不尽に自分を拘束する、誰だか判らぬ人間の前で醜態を晒す訳にはいかない…

下半身の敏感な真珠の珠と、両乳首が同時に”ツンツン”と引き絞られた。
「ぐぁぁああああ〜〜 あん… ぎゃぁぁあああぅぅあ〜〜…」

一瞬にして頭が真っ白になり、遠く意識が遠のいていく自分を、もう一人のあづみが見ていた…
深い深い底なしの桃源の世界に堕ちて行った…

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再び、目が覚めた。

身体の拘束はとかれていた。
身体を起こし、目隠しを取った。
ホテルの一室のようだ。
周りを見回し、ようやく目が光に慣れて、裸なのに気付いた。
乳首にシルバーのリングがぶら下がって、少し血が滲んでいるのが目に入った…

−ああぁぁ… なに、これ…

恐る恐る下半身を覆うタオルケットを剥いだ。
無毛の丘の下に、クリトリスとラビアにもシルバーのリングがぶら下っているのが見える。
『…うそ… 何でこんな事が… いったい誰が…」
ベッドの上で、呆然と成す術もなく座っていた。

−ここは何処?  とにかくここから出なくては!…

ベッドから起き上がり、周りを見回し、身に付ける衣服を探す。

その時、テーブルの上の、携帯電話の呼び出し音が鳴った。
あづみの物ではない…
取るかどうか迷ったが、こんな事を自分に強いた”犯人”かも知れない…
悩んだ末、電話を取った。

「もしもし…」
「やっと起きたのね! どう? 気に入ったの? アンタの身体!?」
機械で加工したようなくぐもった声…聞き覚えがある話し方…もしや…

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