縄奴隷 あづみ
羽佐間 修:作

■ 第7章「姦計」6

『この部屋にウンコを撒き散らすか、部屋を出て、ルームNO.1023のトイレを使うか、好きな方を選びなさい!』
慌てて受話器を取る。
「ひどい! 早く鍵を開けてください!」
「ほほほ^^ その部屋のトイレの鍵は壊れているのよ^^ だから1023号室のトイレを借りるように書いてあるでしょ^^」
部屋を見回した。
排便を受け止められるような器を探した…
「そこで絨毯の上にウンコしちゃいなさいな^^ ボーイを呼んで掃除させればいいんだからぁ! でもね。電話は通じないから、自分で呼びに行かないとダメよ^^
ウンコ漏らしちゃいましたってね! あははは^^」
「そんな恥かしい事…」

「1023号室はね^^ その部屋を出て、左に5つ目の部屋よ。 すぐそこだから、借りたらいいじゃない^^」

あづみは、身にまとう物を探した。
毛布も、シーツも何もない。
カーテンも無かった。事前に剥がされていたのだろう…
メモ用紙も、およそ手にして身体を隠せるような物が何も置かれていなかった。

「ほほほ^^ 裸で行けばいいのよ^^ すぐそこなんだから^^」
物音で、あづみの様子を察し、あづみのうろたえぶりを楽しんでいるかのようだ。
便意は切迫していた。
その部屋に行けば、これ以上の罠が仕掛けられているかもしれない…
きっとそうに違いない…
しかし、脂汗が噴出し、我慢も限界に近付いている。
身体に響かないように、そろっとドアに近寄った。
ドアの外の様子を伺った。

迷っていた。
このまま、部屋の中で排便してしまうか…
それとも、裸で廊下に出て、指定された部屋に辿り着くか…

音をたてずに、ドアノブを回し、少し隙間を空けて廊下の様子を伺った。
誰もいないようだ。顔を出して覗く…
迫る便意が後押しをした。

とうとうあづみは、淫らなリングだけを身に付けた裸体で、廊下に歩み出た。

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