縄奴隷 あづみ
羽佐間 修:作

■ 第7章「姦計」9

−あづみ・陽子 再び−

這いながら部屋に入り、目の当たりにした光景に言葉を失った……
窓際に男が一人立っていて、その横のベッドの上に、裸で縛られた若そうな女性が、背中を向けて転がされていた。
モジモジ動く白い尻には、あづみと同じようにアナルにディルドウが装着されているのが見える。

窓際の男が振り返り、あづみに近寄ってあごに手をかけ、うなだれる顔を強引に上向かせた。
部屋の中に引き入れられ、背後でドアの閉まる音がした…

「お久しぶりですね、麻木先生^^」
「あっ、あぅぁ…貴方は、石田さん…」
あづみを高倉由紀と共に、福岡のホテルまでスカウトに来た秘書室長の石田孝三だった。
「何故貴方が……   あ、貴方の指示なんですか? これは…
よくも、こんなひどい事を… 許せない!…」

「あ〜はっはっはっ^^ 偉そうによく言えますね。麻木先生!
そんな無様な格好して、変態女のくせに!
自分で麻縄で身体を縛ってオナニーしたり、裸でバルコニーでオナニーしたりするのが好きなんですってねぇ!
乳首を洗濯ばさみで挟んだり、外でリモコンバイブで嬲ってもらったりするのもお好きなようで(笑)
何でも知ってますよ、貴女の淫乱ぶりは!  うわっはっは^^」
「…… ぁぁぁ……」
−この人は、何もかも知っている!… メンバーの一人なのかも…

「生意気な口をきいた罰に、今ここでお尻の栓を抜いてやろうか?! あん?」
「いや… お願い! 早くおトイレに行かせてください! お願い!!」

「麻木先生! 貴女が変態女だって認めたら考えてやってもいいぞ^^ どうだ?」

「…は、はい! そうです! その通りです!」
「ふん^^ 何がだ?! ちゃんと言ってみろ!」
「ぁぁぁ…… 私は変態女ですぅ〜…」

「どこの誰が、どんな変態女なんだ? 言ってみろ!」

「…麻木あづみは、ぁぅぅ… いやらしい変態女ですぅ…」
「素直じゃないな! よく聞け! こういうんだよ!」

石田は、あづみの耳を思いっきり引っ張りあげ、耳元で言うべき台詞を教えた。
「わかったら、ちゃんとこのカメラに向かって言ってみろ!」
三脚に据えられたビデオカメラがあづみに向けられた。
「いや〜〜、撮らないで〜〜! やめて!」
「逆らうんだな?!」
下腹を揉まれ、アナルプラグを押し込まれた。
「ううああぁぁぁあ… わっ、わかりました…言いますから…」
画像が残されると、後でどんな厄災が及ぶか知れない…
判っているが、下腹を襲う切羽詰った便意で、あづみには、そんな事を考慮する余裕はなかった。

「麻木未来の母親で、高倉ビューティの麻木あづみは、 ぅぁぁぁ 乳首やクリ○リスにピアスを付けて あぐぅぅ… 裸でホテルの廊下を散歩するのが好きな、 ぁぁぁぁぅぅ 変態露出狂の牝犬奴隷ですぅ…」
脂汗が滲む顔をカメラに向け、命じられたとおり精一杯の笑顔を作って喋った…。
娘の名前を口にした途端、涙がポロポロ頬を流れ落ちた…
あづみの濡れた黒い瞳は、はっとするほどの被虐美を感じさせ、石田も、横田も瞬く間に股間を固くしたが、あづみには知る由もない。
「あはは^^ そうだったんですね!」
横田が大声で笑った。

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