縄奴隷 あづみ
羽佐間 修:作

■ 第8章「縄奴隷」6

「綺麗だよ! マダム^^」
画像は、綺麗に縄で緊縛され、快感を秘めた表情が伺えるたしかに「あづみ」だった。
嫉妬にも似た感情が湧き、無性にあづみを、虐めたくなっていた。

−こりゃ、ちょっとしたoff会だな^^; 行ってみるか!
浩二は、会則にリアルを求めないと書いていたが、それは男が女性に会おうぜ! と強要する事を防ぐためのもので、こんなケースは想定していなかった。
この”マダム”が”。あづみ。”なのかどうかはどうでも良かったが、マダムとYOKOを現実に抱けるなら逃す手はない。
しかし、何か裏があるんじゃないのかとも考えてしまう。

しかし、迷った末、参加する気になったのは、場所と時間が「エンパイアホテル本館ルームNo1205 22:00〜」とはっきり記載してあったからだ。
浩二が東京の商談の時によく利用するホテルで、支配人とも面識があり、もしも仮にヤバイ連中であっても、何とか対処できるだろうと考えた。
あのマダムと「YOKO」を責めてみたい欲求が、不安にまさっただけなのだが、参加する自分を正当化する事に腐心する自分に思わず苦笑してしまった。


月曜日から3連泊の予定の定宿はキャンセルせず、浩二も23日、1泊でエンパイアホテルに宿泊予約を入れた。

探りを入れるつもりで、「。あづみ。」と「♪麻耶」を探してみたが、この1週間ほどは二人ともログインすらしていないようだ。

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