縄奴隷 あづみ
羽佐間 修:作

■ 第8章「縄奴隷」13

− セレブエステ・キャンペーン −

いよいよ今日から、あづみが責任者を務める高倉ビューティの新サービス『セレブ フルボディ スペシャルエステ』の全国7箇所のキャンペーンが始まった。
初日をここ代々木の高倉ビューティ本社で迎え、毎日場所を替え、最終日は地元博多の予定だ。
夕方から、各界の著名人を招き、華やかなパーティ形式でサービスのプレゼンテーションを行う。
あづみと陽子には、その後、特別会員向けの、裏のサービスと言える『愛奴育成プログラム』のサンプルとして出番が待っている。
日本各地の性奴隷を飼育したいという危ない趣味を持つ裕福な紳士・淑女の前に、その身体すべてを晒しながら全国を転々としていくのだ…

初日の通常のプレゼンテーションは、各界のセレブ達が着飾って訪れ、各マスコミの取材陣もたくさん入って盛大に行われ、大盛況のうちに終了した。

あづみと陽子は、それぞれ別の控え室を与えられ、第2部の為に入念に化粧をするように命じられていた。
部屋には、あづみ一人だった。
「あづみ! 逃げるには、ラストチャンスだからな! あははは^^  30分後に戻る」と昌也は言い捨てて部屋を出て行った。

−いったい何処へ逃げられるというの……
昌也に、強引に流されてしまいたい…
考える時間を与えられるのがとても辛い… あづみには、昌也の心の虐めだと思えた…

先ほど横田のノートパソコンで、先日録画に行った、テレビ日本のホームページからテレビスーパーの次週予告のページを見せられた。

開いてみると3ページ目に、あづみの名前も、恥かしい性癖の事も、ボディピアスを入れている事もすべて書いてある…
来週が放送予定日だった。
家族も、地元の友人たちも見ることだろう。

蔑んだ目で見られ、軽蔑されるんだ…
私の事など、忘れてしまいたいと思うに違いない…
きっと一生恨むに違いない!…
大災害でも起こらない限り、予定通り放送されるのだろう…
覚悟はしていたことだったが、改めて見せられると、悲しくて涙が止まらなかった。

綺麗な下着、ドレスが用意されている。
すべて、人前で脱ぐ為に揃えられたものだ…
裸になるまでの間、我が身を飾る高価な品々。
いよいよだと思うと、拭いても拭いても涙が止まらない…
化粧をする手が止まって、ついため息をついてしまう。

どうせ、知らない人の前で恥をさらすなら、出番直前まで弄られて、気を遣ってしまいそうな程に、乱れに乱れた状態で、引き出される方が、余程気持ちは、楽だろうと思う……

「高倉ビューティの表の顔として磨き上げて、一流の女の装いで出て来い! 高貴そうな女が、一皮剥くと、とんでもない淫乱な牝犬奴隷だという、ギャップが人々の興奮を呼ぶんだからな!」と昌也は命じた。

裸の身体にストッキングを穿いた……
弛みのないように入念に引き上げてゆく。
どんなふうに、大勢のイヤらしいエグゼクティブ達の前で、淫らな姿を晒し、恥をかいてしまうのだろう…
あづみは、自分が人々の前で淫らに痴態をさらして、淫汁を垂れ流し、何度も何度も逝ってしまう姿を想像しているだけで、秘奥が熱くなり、潤みを見せ始めたのだった。

ドアが開いた。
昌也が入ってきた。
「ふん^^ アンタ、逃げなかったんだなぁ^^ 折角チャンスをやったのに!」

あづみは、「昌也さんだけの奴隷にしてください!お願いしますぅ…」と泣きながら昌也の足元にしがみついた。
「おまえは、バカか?! おれが一度逃げ出した牝奴隷に、おいそれと再び精を注いでやるような甘ちゃんだと思っているのか?!
唯な^^ 何かの縁だからおまえにはチャンスを与えてやっているんだよ。とりあえず”高倉”という家、会社に尽くせば、俺に尽くすってことになるようにしてやったんだよ。判るか?!」
「はっ、はい!!」
「そうか! じゃ、頑張って言われたとおり、お前の本性のままに牝奴隷の恥かしい姿を晒すんだ! おまえがいい子にしてたら、俺のものにしてやる事も考えてやる! いいか?」
「はい!」
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いよいよ、「愛奴育成プログラム」の披露が始まった。
選りすぐられた金持ちで、この手の趣味を持ち合わせた紳士と淑女達が、アイマスクで顔を飾り、会場を占めていた。
自分の奴隷達を連れて会場に来ている紳士も大勢いた。
男女合わせて総勢50人くらいが、熱い視線を壇上に注いでいる。
スクリーンには、今まで、高倉ビューティのエステ技術で美しく磨き上げられた女性たちの映像が流れている。
今後は、”奴隷の心”までを醸成するエステを施します! と司会者が叫んだ。
そのサンプルとして、最初に壇上に呼ばれたのは、陽子だった。
生年月日から、住所、経歴まですべて事実がスライドと共に紹介されていく。
スクリーンの脇に立つ陽子は、何一つ身に着けておらず、素っ裸だった。

「美しい奴隷になるために、心と身体を磨き上げてゆく過程をご覧ください!」

永久脱毛を施す前の脇、秘丘、ラビア、アナルなどの拡大写真が映され、それと比較するようにCCDカメラで撮られた今の陽子の肌が、毛穴が見えるほど拡大されてスクリーンに映されていく。
「間近で見ても、毛穴のブツブツがないので、非常に綺麗な肌を手に入れることが出来ます!」とナレーションがかぶさる。
マルチスクリーンに切り替わり、半分には陽子が実際に働いている時の、活き活きした様子が映され、半分には、乳首、ラビア、クリ○リスへのピアス施術、アナルの拡張、など、陽子が受けてきた調教過程がスクリーンに流されている。
縄掛けされ、鞭打たれ、蝋燭で身体をびっしり覆われた陽子が、悦びを顕わし、絶頂を迎える姿が克明に映っている。
控え室でモニターを見ていたあづみは、陽子が知らぬ間に、厳しい調教を受け、自分と同じマゾ奴隷に仕立て上げられた事を知った。
陽子に申し訳ない気持ちで一杯になり、涙が頬を伝う。
スクリーンは、ステージ上の陽子のLIVE画像のUPに切り替わった。
陽子は壇上に用意された擬似ペニスを跨ぎ足を大きく開いて、腰をクネクネさせながら落とし始めた。
客席に向かって、180度に股を開いて、無毛の性器を晒している。
恥かしいのだろう……顔が真っ赤になっていた。
濡れた秘貝に呑み込んで、ゆっくり腰を揺すり始めた…

次第に腰の回転も滑らかになり、大きくグラインドさせていく。
微笑み、挑発するような陽子の顔が映された。
−感じているのね… 陽子ちゃん… とっても綺麗よ…
もう、男達の性の玩具になって、その世界に我が身をどっぷり沈めてしまう以外に心が救われないと、そう思うようになっていた。

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