縄奴隷 あづみ
羽佐間 修:作

■ 第8章「縄奴隷」23

− 鈴の音 −

実の父親、義男が、昌也達の企みに乗せられ、あづみの身体を弄び、ヴァギナにもアナルにもその精を享けてしまったショックで茫然自失のあづみだったが、昌也の調教は止むことなく、朝方まで政治家の川嵜に身体を弄ばれていた。
『愛奴育成プログラム』の会場で弄んだだけでは満足できず、強引にあづみを所望し、大金を積んで朝まであづみを買ったと言う…。
横田が、迎えにきて、ホテル全日航で目覚めたのは、もうお昼を過ぎていた。

今日は、博多事務所の引継ぎの予定で、今朝飛行機で東京から戻るスケジュールになっていたので、皆の手前、その時間に合わせてオフィスに出勤することになっていた。
シャワーを浴びるように命じられ、一晩中責められた身体を労わるように洗った。
身体のいたるところで、シャワーの飛沫が染みる…
男どもの繰り出す緊縛、打擲があづみの白い皮膚を痛めつけていた…
しかし、その一撃々々は、確実にあづみを狂わせ、牝犬の悦びを身体に刻み込んでいたのだった。

バスルームを出ると、横田が、出勤の準備をしろ! と命じる。
ドレッサーに向かい、化粧をしていると、横田がクローゼットから選んだ服を、ベッドの上に並べて置いた。
赤いワンピースの隣に、アナルプラグと金色の鎖に繋がれたリモコンローターと、5cmのチェーンが付いた”鈴”が置かれていた。
−これを付けて仕事をしろってことなのね…
サスペンダー式のパンストを着け、ローターをヴァギナに入れた。
悲しくも既に濡れていた秘所は、難なくローターを呑み込み、股間に鎖がぶら下がった。
いつもクリトリスに付ける鈴をリングに取り付け、手を離すとと、乾いた鈴の音が鳴った。
アナルプラグは、隣に添えてあったチューブを手に取り、クリームを絞って指で掬った。
恐らくいつもあづみを悩ます、催淫クリームなのだろう…
太いプラグに塗りつけ、アナルに装着した。
「ああぁぁぁ…」
ひんやりとしたプラグがアナルを割り裂くが、いとも簡単に呑み込んでいき、その圧迫感は、あづみに早くも怪しい快感を点してしまう。

頭からワンピースを被った。
心配は、ワンピースの丈が、ぶら下がるチェーンを隠せるかどうかだ。
背中のファスナーを上げ、鏡に映る姿を見ると、何とかギリギリ隠せているようでホッとした。

「さぁ、行こうか? あづみ先生^^」
「…はい」

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博多店には、陽子も来ていた。
「おはよう^^ 陽子ちゃん」
「おはようございます。あづみ先生^^」
一昨日の夜以来だった。
何事もなかったように挨拶を交わした。
二人きりで話す機会はなかったが、陽子も東京への転勤を言われているらしく、引継ぎをスタッフ達としている様子だった。
ほんの数ヶ月だったが、新参者のあづみに仕えてくれた、博多店のスタッフ達と行った引継ぎも夕方には大体目鼻が付いたようだ。
途中、何度かリモコンの操作で、股間のローターが、あづみを悩ませたが、何とかスタッフ達には悟られず、恥をかかずにやり過ごす事が出来た。

「さっきから、何か鈴の音がしませんか? あづみ先生?」
あづみが東京へ移った後、博多店の責任者として昇格する本庄 剛が尋ねた。
「…そ、そう?…あっ…、きっと、私のお守りの鈴の音じゃないかしら?」
「え〜!^^ あづみ先生ってお守りとか持つ人なんですか〜?^^」
「え、ええ^^ 佐世保の田舎者ですもの^^ ちゃんとお守りは持ってますよ^^ この前、実家に帰った時にね、東京へ持って行きなさいって持たせてもらったのよ。」
「そうなんだぁ〜^^ 以外ですね!」
「それは、そうと、今夜の先生の送別会、絶対最後まで付き合ってくださいね! いつも先生は、忙しくて折角お側にいるのに、お話しする機会があまりなくて博多店のみんなは欲求不満だったんですよ〜!」
「はいはい! 今日はちゃんと最後までお付き合いしますよ^^ 最後ですものね!^^」
「嬉しい〜! 絶対ですよ〜! あづみ先生^^」
本庄の隣にいたサブリーダーの木村ゆかりが、嬉しそうにあづみに微笑んだ。

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