縄奴隷 あづみ
羽佐間 修:作

■ 第8章「縄奴隷」24

総勢15人で、楽しい雰囲気で居酒屋での食事会が終わった。
久しぶりに陽子と一緒の食事だったが、昨夜の事もあり、はしゃぐ気分ではなかったが、皆と談笑し、出来るだけ明るく振舞った。
陽子の身体にも何か仕掛けられているようで、時々俯いて、顔を赤く染めて耐えたような表情で、身体を振るわせることが何度かあった。
あづみの股間の淫具は、この場ではあづみを悩ます事はなかったが、途中にトイレに立った時、出てくるのを待ち伏せしていたらしい横田に、トイレの前でワンピースを捲くられ、秘貝の具合を確かめられた。
ヴァギナから引き出された指は、べっとり濡れていて、横田は、冷ややかな嘲笑をあづみに浴びせた。

二次会は、カラオケに繰り出し、全員が参加して、大いに盛り上がった。
あづみも久しぶりに歌を謳い、数ヶ月一緒に頑張ったスタッフとのひと時を心から楽しんでいた。

名残は尽きないが、頻繁に博多店には来る事を約束し、ようやくスタッフ達があづみを解放してくれたのは、日付が変わった頃だった。

横田が、あづみと陽子を送って帰る事になり、タクシーに二人を乗せた。
皆に手を振り、タクシーが動き出すと、横田が運転手に、「警固神社の向かい側にあるアリスタっていうレストランバーにやってくれ」と告げた。

「今日はね、貸切パーティをやってるんですよ^^ 吉岡専務からお二人に博多最後の夜を楽しんで貰う様にって厳命を受けています。 せいぜい楽しんでくださいね、お二人さん^^」
「ど、どんなパーティなんですか?…」
「さぁ、僕もよくは知らないんですがね^^ 只、洋服が要らないお店かも?! ですよ^^あはは^^」
「えぇ… また……今夜もですか?…」
「ええ?! 今夜もお父さんと遣りたいんですか? 先生! あはは^^」
「いいえ! そんな事…そんなんじゃありません… 言わないでください… お願いです。」
陽子には、昨夜の父親との事は、知られたくなかった…
そんなあづみの気持ちにはお構いなしに、陽子に聞こえよがしに言う。
「昨夜と違うのは、先生はもう博多を離れちゃう事だし、お父さんもいないんだから、顔を見て貰えるほうが興奮するでしょ?! だから今日はマスクはなしでいいでしょ!」
「陽子! 昨夜ね、あづみ先生ったらさ、実のお父さんに、オマ○コもアナルも可愛がって貰って、派手に逝っちゃったんだぜ〜! ね〜、センセ! あはは^^」
「いやぁぁ……ひどい…」
あづみは顔を手で覆い嗚咽する
驚く陽子は、あづみを見詰めて、みるみる涙が滲んできた。

悲しんでばかりはいられない…
−今日は顔を隠して貰えずに、恥をかかせられる! 地元・九州で大勢の人に顔を見られたら、もう一生帰れない…
タクシーの運転手のことが、気になりながら小声で、横田にすがった。
「そんな…  お願いです! マスクをしてください!」
「ふん! 父親とやって腰を振るような淫乱な牝犬でも、まだ恥かしいんだなぁ〜^^ じゃこれをつけてやるよ!」とバックから取り出し、渡されたのは、シルバーのボブカットのショートウィッグだった。
「陽子には、昨日あづみ先生が付けてたマスクをしてやるぜ!」
陽子の膝の上に、黒い全頭マスクが置かれた。
−そんな…
口にはしなかったが、自分だけ顔を晒して辱められるのが、理不尽な気持ちがしてしまった…
「あづみ先生^^ 何で私だけ? って思ってるでしょう?! クククッ^^」
「い、いえ! そんなことは…」
「ふん^^ まっ、いいや!^^」

タクシーの中で、ウィッグを被り、手渡された首輪を付けた。
横田の了解を取って、化粧を直すついでに、唇の下にホクロを描いた。
「ふん^^ 変装のつもりか? 無駄な抵抗するもんだなぁ〜^^  あはは^^」

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タクシーを降り、横田に手を引かれてレストランバー『アリスタ』の前に立った。
蔦のからまる入口を地下に降りると、まるで洞窟に踏み入れるような感じだ。
街の真ん中にぽっかり出現した地下空間は、怪しい雰囲気が漂っていた。
横田は、正面の入り口から入らず、右奥の従業員専用と書かれたドアから二人を中に入れた。

従業員更衣室と書かれた小部屋に連れて行かれると、中には数人の男性がいて、陽子はその男達にたちまち裸にされ、後ろ手に縄を掛けられた。
黒いラテックスのマスクを被せられ、穴から覗く陽子の目と唇が痛々しい…
男達に引きずられるように、陽子は、店の中に連れて行かれてしまった…
小部屋の中で、横田と二人きりになった。

秘貝に呑み込んだバイブが、いきなり動き出した。
「あああぁぁぁぁ……」
横田は、あづみをニヤニヤしながら見詰めるだけで、何もしてこない…
ただ身体を捩りながら、耐えているだけの時間が10分も過ぎた頃、横田が喋りかけてきた。

「せんせい^^ 昨日は凄いよがりようでしたね!^^ アンタのオマ○コに俺のチ○ポが、喰い千切られるのかと思ってしまったぜ! あはは^^ そんなに義男とうちゃんとのセックスは良かったのかい?」
「あぁぁ…言わないでください…」
「ふん^^ じゃアンタもそろそろ向こうへ行こうか?」
「え…… このままですか?…」
一日中、仕事に着ていた昼の装いのまま、恥をかく為に人前に出るのは、ことさら恥かしい気がする。

「お願いです。裸にしてください! 縛ってください!」と思わず口をついてしまった。
「あはは^^ 何て奴だ! 自分から脱がせろ! だなんて〜!
慎みのない女は、吉岡専務は嫌いなはずだぜ! いいのか?」
「……わかりました…」

店に入ると、店内はダウンライトだけで薄暗く、一番奥にステージらしき台が置いてあり、それを囲むように放射状にテーブルセットが配置され、数人ずつ座っているようだ。
よく見ると、それぞれが裸に近い格好をして、隣同士見せ付け合うように淫らな行為に耽っていた。
ステージらしき台の上では、醜く太った中年男性が、ボールギグを口に咥え、四つん這いの姿で女王様然とした皮のボンデージに身を包んだ女性に鞭打たれ、叫びながら涎を垂らしていた。

テーブルを縫うようにして進み、横田は、あづみを奥から5列目のテーブルに座らせてから、一人あづみを残し、ステージの真ん前のテーブルに移動した。
あづみの向かいのテーブルにたくさんの人影の隙間から、陽子がいるのが見えた。
先ほどの男達に、後から貫かれ、陽子が歓喜の声をあげ、それを周りからたくさんの男達がやんやと囃しながらみていた。

身体の奥から、自分の身に起こる事柄を、まるで期待するかのように怪しい感覚が沸き起こり、秘貝から淫汁が湧き出してくる…
自分で、自分が嫌になる……
−いい加減、アンタの中に棲む”変態”を認めてやったらどうだ!? 楽になるぜ!
いつも言われる昌也の言葉が頭に蘇る…

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