縄奴隷 あづみ
羽佐間 修:作

■ 第8章「縄奴隷」26

女がステージで尻餅をつく形になったので、ライトに顔が、はっきり浮かんだ。
「ちょ、ちょっと! ね、ねぇ、ねえ! 剛。この人、あづみ先生に似てない?…っていうよりあづみ先生だよ……」
「だろ?! 俺もそう思ってたんだ… でも、まさかなぁ…
あづみ先生は、横田さんが、さっき送って帰ったんですよね!? ここにいる訳ないじゃん…」
「ふふふ^^」
横田は、ニヤニヤ笑うだけだった。
「でも、あのワンピースだって、今日先生が着ていたのと良く似てるよ…」
「そうだよなぁ… それに……」
本庄 剛は、社内の噂話を思い出していた。

●あづみ先生は、とんでもない変態で、夜な夜な男を漁り、娼婦のような事をしているらしい…
●あづみ先生と、森陽子はレズビアンだ…
●二人とも会社のセレブエステのボディピアスの技術で、陰毛は永久脱毛して、性器にピアスをしてる…

一度セレブエステの差込カタログをチラッと見た時、陰毛の脱毛の写真に、あづみがモデルだと書かれたものを見たことがあった。
それが本当かどうかもわからないし、噂のようにピアスまでしているかなど、知る由もない。
目の前の女の股間にも、リングが光り輝いて、あるべき陰りは、見事なまでに綺麗に処理されていた。
これは、確かに剃ったものではなく、レーザーで処理されたものなのは、一目瞭然だ。

照明の加減で顔ははっきりと判らないが、その輪郭や雰囲気があづみに極似した女は、見られて悦ぶ類の女であることは確かな事のようだった。
秘貝から溢れた淫汁が、床に溜まるほど濡らしているのを見ると、露出の快感に浸っているのは、剛のようなあまり経験のない男にだって判る。
自分に女を虐めて悦ぶ、そんな嗜好があるのか判らないが、さっきから股間は痛いほど勃起して、カウパー線液を噴出し、トランクスが濡れているのが判るほどだった。
隣に木村ゆかりがいなかったら、とっくに握り締めていたかもしれない。
それに一度も口にしたことはなかったが、剛は密かにあづみに憧れていた。
それは美容師としてということもあるが、明らかに性的な対象としてだった。
剛には、彼女はいたが、あづみを抱く場面を想像しながら自慰に耽ることも度々だった。
これがもし本当にあづみだったらと思ったら、益々怒張は猛り狂ってきた。

ステージの上で、女を弄んでいた男が、あづみ似の女の口に咥えさせた赤い紐を持って、ステージを降りた。
剛たちの横を通り過ぎ、後の左右の席に紐を1本ずつ持たせた。
引張っていくとそれは、乳首に繋がる紐だった。
「ああああああぁぁぁぁぁ……」
女の乳首が、左右に尖って引張られ伸びていく…
前に廻ってきた男は、赤い紐の先を、ゆかりと、剛に持て! と仕草で促した。
ラビアのリングに繋がった紐だった。
差し出された紐を持った二人に、今度は引張るように動作で指示が送られる。
恐る恐る紐を引くと、女のラビアが左右に拡がり、ヴァギナの充血した肉襞までがはっきり見えた。
客席から歓声があがる。
「ああああぁぁぁぁぁぁ…」
女は腰を振り身悶えしている。
女の腰が揺れるたびに、ぶら下がった鈴が、悲しげな音で鳴った。
「ね、ねぇ……剛… この鈴の音って…… あづみ先生のお守りの…」
ステージの男が、更にクリトリスに繋がった赤い紐の先端を、横田に預けた。
横田は、紐をピンと張り、その張った紐を指で弾き出した。
「あああああああああああああああぁぁあ あっ、あっ、いいいいいいぃぃぃああああああああ」

下半身に集中していたスポットライトが、あづみの顔にも当てられた。
「いやぁ〜〜〜……やめて…… 見ないで〜〜〜〜」

「きゃぁ〜〜〜〜!  あづみ先生!」
ゆかりが叫んだ。

思わず目を開けたあづみの目には、先ほどまで一緒に食事をしていた可愛い部下達が、自分の股間に繋がる赤い紐を握り、淫らなあづみを見て驚いいて唖然とした顔が目に入った……
「あああああああああああああああああ…… 本庄くん… ゆかりちゃん… あづみ… 逝きますぅぅぅぅ…… ああああああああ…」

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