三つの願い 〜男の夢〜
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■ 第三章 女子寮で……9
僕はさちこに引かれて風呂に向かった。
また棒は立っていた。
そして風呂では、さっきのけいこの時とほぼ同じように、キスし合い、洗い合い、密着して湯船に入った。
近くでは、すすむとけいこもそうしている。すすむもけいこも気持ちよさそうだ。
そして“脱衣所”から廊下に出る。積んであるコンドームが目に入る。
「さちこさん、これ、使う?」
「どっちでもいいですよ。今日危険日じゃないですし」
…どうしたらいいんだろう? 僕は一瞬立ち止まった。
積んである一袋づつのコンドームの脇には、箱も置いてあった。箱の小さい文字が目に入った。
『コンドームの適正な使用は、避妊に効果があり、エイズを含む他の多くの性感染症に感染する危険を減少し…』
そうだよな。妊娠は危険日でなくても、性病がある。
これからも、なるべくはつけるようにしないと。
僕はコンドームを一袋もって廊下に出た。
そして、僕はさちこと絡んだ。二人とも体も、結合する部分も、すっかり濡れていた。仰向けになったさちこは、程なく「ねぇ…いれてぇ」と言った。
コンドームつけよう…僕は封を開けた。ええと、これはどっちが表なんだろう??
僕が固まっていると、さちこが起き上がって「貸して」と言ってゴムを受け取り、すっとつけてくれた。
そしてさちこは改めて仰向けになった。
僕は今度は自分で穴の位置を手で探って、棒を入れることができた。
まわりの男子女子を見よう見真似して、入れている最中にも少し入れ方を変えてみることにした。
僕が上、さちこが下になっている状況から、仰向けになっているさちこを両手で起こした。そして、あぐらをかいた僕の足の間にさちこがまたがる状態になった。さすがにやせたさちこは、けいこより軽い。
「座位やるんですか? あたし座位結構好きですよ…うぅん…気持ちいぃ…」
僕とさちこはそのまま抱きしめあい、しばらくディープキスをしていた。
そして、お互いに動いて、お互いにあえぎ合った。
フィニッシュはまたさちこを仰向けに、と思った。でも、さちこの後ろに別の人が来てしまったため、この状態でフィニッシュした。
「気持ちよかったですよ。ありがとうございます」
フィニッシュ後しばらく、僕とさちこは抱き合い、キスしていたが、唇を離したさちこはそういった。
そして立ち上って、また僕を風呂の方に引っ張った。
風呂はさっきにも増して混んでいて洗い場はあいていなかったが、何とか出入口近くのシャワーを二人で浴びられた。
そこでお互いの液を洗い流した。
「じゃあ、あたし、そろそろ夕食に行ってきます。今度またやってくださいねぇ〜」
シャワーを浴び終わったさちこは、そういって僕に軽くキスをすると去っていった。
もう夕食の時間かぁ、そういえばちょっとおなか空いたなあ。
僕はシャワーで濡れたまま、一人“脱衣所”に残った。僕はちょっと冷静になって回想した。
…そういえばさちこさん、会ったばっかりのとき“キモメン”とセックスした直後だった。さっきすすむとセックスした。今度は僕と… さちこの所属学科はさっきの風呂のときに聞いていた。その学科は確か男の方がちょっと多いはず。あの割れ目、大学でも何人分もの棒が入ったに違いない…
でも、僕も今日何回液を出したっけ…
あいかとのはじめてのセックス。
ひろこが上になってのセックス。
けいこの顔に出してしまったこと。
そして今回のさちことのセックス…4回か。
これまで生きて20年、液を出すようになってからは7年…ずっと一人でやってきたことを、今日は4回も、本当の女子とやったなんて…
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