Netに舞う女
羽佐間 修:作

■ 第1章 投稿小説「ちなみ 陵辱」6

 香は、ロートンから戻って直ぐに”ちなみ”の続きを書き始めた。
 今日会った本城 綾が、果たしてメールをくれたTODOが言うように本当にちなみを真似たような事をしているのか確かめてみるつもりだ。
 それには、綾が”ちなみ”を実行している現場を直接見られるような指令が必要だ。
―― 来週の月曜日がいいわね。
 毎週月曜日は、香が勤める図書館の休館日だ。

【ちなみ!お前、凄く濡れていただろう!恥ずかしい液がオマ○コから溢れてベチャベチャだっただろうう!
それはお前が、自分で想像している以上に淫乱な女である証拠だ。 自分でも判っているだろう!】

 書き進めるうちに、あの子が自分の小説に書くような類の性に興味を持った子であってほしいと願う気持ちと、見たままの爽やかな気持ちの良い女の子であってほしいと願う気持ちがないまぜになり、少し複雑な気持ちだった。

――でも、あの子かどうか判らないけど、そろそろHなシーンを書かないと官能小説にならないわね
 どうせなら綾から受けるイメージからは少しハードルの高い破廉恥な命令を書いてやろうと思った。

投稿者:Mr.M  
「ちなみ」へ
ちなみ!お前、凄く濡れていただろう!恥ずかしい液がオマ○コから溢れてベチャベチャだっただろうう!
それはお前が、自分で想像している以上に淫乱な女である証拠だ。 自分でも判っているだろう!
お前への新しい命令を授ける。
来週の月曜日、駅にある3分間証明写真でスカートを捲くっていやらしい股間をレンズに向けて写真を撮りなさい。そして写真を取り出さずに置いて帰れ!
お前が持っている一番いやらしいパンツを穿いて来い! 
始発の直前AM5:00に実行する事。
お前が帰った後、俺が拾ってやるからな。但し俺が行くまでに他の誰かに拾われても構わないように顔が写らないように気をつけるんだ。いいな!
学校へ行く時、一応写真BOXを覘いて見た方がいいかもな。 俺が寝坊してしまうかも知れないからな。
そうそう 写真を撮る時、我慢できなくなったらオナニーしてもいいぞ、ちなみ!
もちろん、邪魔なら脱いで撮ってもいいんだぜ!

 早速、自分のサイトにアップロードした。
――あの子が写真を撮ったとしても、それだけじゃ何だか詰まんないなぁ、、、

「そうだわ! 本当にMr.Mを登場させてしまおうかしら…」
 可愛い綾を思い浮かべると、ドンドン苛めるアイデアが湧き出す感じが、香にも意外だった。

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