Netに舞う女
羽佐間 修:作

■ 第2章 恥辱の命令2

【Mr.M から ちなみ へ】
おまえ、俺が麗香ばかりに構うのを面白く思っていなかっただろう?!
初心者のお前には時間を掛けて遊んでやろう^^
まず明日は、一日中ノーパンで過ごすんだ。
通学の時も、大学の講義も、バイト先でもずっとパンツ無しでいるんだ!
そしてマンションに戻ったら、鍵を掛けずに玄関で素っ裸になって、尻をドアに向かっておっぴろげてオナニーしろ。
判ったな?!

【ちなみ から Mr.M様へ】
判りました。
仰るとおりに明日は、ショーツを付けずに過ごします。
そしてお家に戻ったら玄関でオナニーをします。

「え〜… どうしよう… 明日は、講義も児童文学研究会のランチもバイトも目いっぱいの一日なのに… 大丈夫かな…」
 綾は小説に書かれた久しぶりのちなみへの命令をまるで自分に対するものとして受け止めていた。
 明日の自分の姿を思い描きドキドキして身体の奥から怪しいざわめきが沸き起こり少し濡れてきたのを感じている。

【Mr.M から 麗香へ】
変態麗香へ次の命令だ。
お前のオマ○コの毛はむさ苦しい!
鋏で短くカットしろ!
ショーツの生地からチクチク、マン毛が飛び出るくらい短く刈り込むんだ。
切り取った陰毛は写真BOXの床に巻き散らしておけ!
以上の作業は、お前の好きな写真BOXの中で、いつもの出勤時間に行う事。早朝の人がいない時間じゃおまえも詰まらんだろう?!
その無様な姿を見て欲しいなら、証拠写真をその場に置いておけ。気が向いたら拾ってやる。
判ったな?!

【麗香 から Mr.M様へ】
判りました。
ご命令とおりにします。恥ずかしい証拠写真はお願いですからMr.M様のお手元に、、、

 続きを読んでいると、あの写真BOXで麗香はアンダーヘアを鋏で刈り取れと命令されていた。
 実際の話じゃないと分かっているが、自分に置き換えて考えてみると綾は異様に興奮してくるのだ。
――ちなみが命じられたらどうしよう…
 自然と股間に伸びた手がショーツの上から敏感になった真珠の珠に触れた。
「んあぁぁっ…」

   ◆

「くっくっくっ 良く出来ましたよ、香!」
 真介が書いたとおり、香は麗香に駅前での陰毛の処理を命じる内容をUPした。
――香は実行出来るかなぁ…

 真介は石野の設定した香のパソコンの履歴データをチェックしてみると、香が素直に実行するつもりじゃない事がわかった。
 香が早川に”TODO”の素性を探るようにメールを出していたのだ。

【早川 武明 様】
香です。
急なのですがお願いがあります。
明朝、7:45に例の証明写真BOXに行って頂けませんか。
今回は、誰が写真を回収しに来るのか見届けて欲しいのです。
小説での麗香の事を嗅ぎ付けた人がいるようなのです。
今日UPした麗香への命令はその人を誘き出すためのトラップです。
追跡できなくともせめてその人の写真を入手して頂けませんか?
よろしくお願いします。

「ふ〜ん。 考えたな、香ちゃん。 ややこしい事になっちまったなぁ、、、 これは明日は来ないって事だな。 しょうがない、、、 石野を引き込むか…」

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