「脱ぎなさい」「はい……」
ドロップアウター:作

■ 痛いです……2

 動揺する少女に、私は追い打ちをかけることを言いました。
「真由子さん、恥ずかしいけど……自分の指で、股間の割れ目を広げてみて。おしっこの穴、脱脂綿で拭いてきれいにするから」
「……はい」
 意外にも素直な返事をされて、驚きました。女の子が人前で排泄をする……ある意味、教室で裸になるよりもずっと屈辱的なことだから、今度は拒むだろうと思っていました。
 本当に強い子だなって感じました。普通なら、とっくに逃げ出しています。ただの気の弱い子なら、ここまで従順になんてできません。
 やっぱり、少女は覚悟を決めているみたいです。何をされても、最後まで耐えるしかないんだって……
「何してるの?」
 指示を承諾したものの……少女は、なかなか股間から手を離そうとしませんでした。
 私は少女の手首をつかんで、恥部に押し当てられた掌を引き剥がしました。
「あっ……」
 露わになった股間の縦筋の部分は、濡れていました。無毛の亀裂がある場所の周辺が、透明な粘液でぐっしょり湿っています。恥ずかしい箇所を見られて、少女の口から「いや……」とつぶやきが漏れました。
「ごめんなさい……なんか濡れちゃってて、ごめんなさい……」
 少女はひどく狼狽えて、震える声で言いました。
「いいのよ、拭いてあげるから。健康な女性なら、濡れるのが自然だから……気にすることないわ」
 こんな子でも、濡れるんだって思いました。たぶん女性器を見られないように、ずっと指先で押さえていたせいでしょう。あるいは、さっき胸を刺激したからなのかもしれません。
「ごめんなさい……」
「謝らなくていいのよ。ほら……割れ目の部分、指で広げてごらん」
「……分かりました」
 涙で濡れた頬を拭いてやると、少女はちょっと落ち着きました。それから、指先を縦筋の両側に添えて、くいっと陰口を広げました。
 私は少女の前にしゃがんで、膣内をのぞき込む格好になりました。
「もっと広げて。おしっこの穴が見えるように」
「はい……んふっ……」
 ぎりぎりまで陰裂を開くと、少女は苦しそうな顔をしました。未発達の女性器だから、無理やり広げると痛いのかもしれません。
「指を入れるわね。ひんやりするからね……」
 私は、アルコールで湿らせた脱脂綿を手に取って、尿道の周辺をゴシゴシと拭きました。一緒にどうしても陰茎を刺激してしまうから、少女は時折喘ぎました。
「ん……あふっ……」
 少女の若い膣内は、桜色の美しい形状でした。そこが、陰茎の辺りからにじみ出た粘液で、艶やかに濡れていました。奥の粘膜を傷つけないように、私は慎重に指を動かしました。
 陰裂の周辺も拭いて、私は脱脂綿をビニール袋に捨てました。その後、少女に紙コップを手渡して、下腹部をちょっと押しました。
「よかった。結構おしっこ、溜まっているわね」
 少女は頬を赤らめて、こちらを不安げな目で見つめました。
「あの……どれくらい、出せばいいんですか?」
「半分溜まるぐらいまでは、頑張って出そうね。それまで、待っててあげるから」
「はい。出るかな……」
 ちょうど膀胱がある場所をさすりながら、私は少女を見上げて指示しました。
「じゃあ、立ったまま……おしっこしようね」
「……はい」
 ためらいながらも、少女は紙コップを股間にあてがって、ぐっと下腹部に力を入れました。

 しばらくすると、少女の陰裂の間から……尿がちょろちょろと流れ出しました。私が「半分まで溜めなさい」と言ったからか、少女はどうにか一生懸命出そうとしました。
 でも勢いが弱くて、尿はすぐ止まりそうになりました。少女は焦った表情で、歯を喰いしばって女性器をひくひく震わせました。それも虚しく……とうとう出なくなりました。
「あぁ……どうしよう」
 紙コップを持ったまま、少女は泣きそうな声を発しました。
「もう、出ません……あぐっ」
 私はとっさに、少女の膀胱の部分をつかみました。下腹部に指を喰い込ませて、ぎゅっ、ぎゅうぅ……と力を入れて握り締めました。
 すると、また尿が……今度は激しく噴き出しました。
「ほら、おしっこ出るじゃない。空っぽになるぐらい、いっぱい出して……」
「はい……うぐっ、痛い……いぃ」
 涙がこぼれました。少女は悲鳴を上げたけれど、早く終わらせるためには仕方ありませんでした。尿はみるみる溜まって、あと少しで紙コップから溢れそうになりました。
 全部出してしまうと、少女は自分の尿が入った紙コップを持ったまま、うわ言のようにつぶやきました。
「よかった……ちゃんと出せた」
 清潔な少女の手が、少し尿がはねて濡れていました。それでも部屋を使う舞踊部員の責任感なのか、紙コップの中身がこぼれないように、掌でしっかりと蓋をしていました。


「消毒するから、そのまま動かないで。足……もうちょっと開いて」
「はい……」
 結構しっかりした声が返ってきて、安心しました。だいぶ酷なことをさせたから、意識を失いかけていないか心配だったんです。
 私は少女から紙コップを預かって、回収箱の中に入れました。採った尿がこぼれないように、ビニールを被せて蓋もしました。それから、また脱脂綿を指先につまんで、少女の足下に屈みました。
「真由子さん、両手はお腹の上に組んでね」
 指示を出して、少女がどこも隠せないようにしました。
「はい……こうですか?」
「そうよ、もうちょっと……少しおっぱいにくっつけて」
「あっ……はい」
 相変わらず、少女は従順でした。あんなに辱めを与えたのに、ここまで耐えているのは立派だと思います。さすがに辛いと泣いてしまうのは、やっぱり女の子だなぁって感じました。
「じゃあ、またひんやりするからね」
「はい……んふぅ……」
 少女の股間の表面を一通り拭いた後、私は左手の指で亀裂を開いて、脱脂綿をつまんだ指を挿入しました。そして、尿道の付近を指でこするようにして、脱脂綿で拭きました。
 尿はすぐ拭き取ったけれど、まだ消毒は済みませんでした。代わりにあの透明な粘液が、少女の陰茎の辺りからにじみ出てきました。結果的に自慰をさせているのと同じだから、むしろ自然な反応です。
 少女はしばらく唇を結んでいたけれど、そのうち喘ぐようになりました。
「……あっ、くふぅ……うぐっ」
 この子、いきそうになってるんだわ……
 やがて、少女が「あぁ……」と小さくうめいて、内腿がびくっ、びくん……と震えました。そして、股間の亀裂から粘液と一緒に、少し尿も噴き出しました。
 少女はちょっと息を荒くして、ぼう然と宙を仰いでいました。体液が尿に混じって、少女の太腿を伝って流れました。絶頂を迎えたにしては大人しい反応で、なんだかこの子らしい気がしました。

 タオルを持ってきて、手足と股間を拭いてやりました。その間、少女はされるがまま動かなくて、人形のように突っ立っているだけでした。頭がぼうっとしているのか、視線が定まらない様子です。
「らしくないわよ、森川さん」
 柚木先生が、座敷の奥から少女を叱りつけました。
「体を拭いてもらってるんだから、佐藤先生にちゃんとお礼を言いなさい」
 意識を保つだけで精一杯の少女には、少し酷な注文だと思いました。柚木先生は、ちょっと大人げない所があります。相手は自分より年長だから、黙っていました。
「……はい、すみません」
 か細い声と一緒に、少女の苦しげな吐息が漏れました。
「あ……ありがとうございました」
 焦点の合わない目で、少女はそれでも素直に従いました。あれほど自分を辱めた相手に、深く会釈して礼を言うなんて……
 頭を上げると、少女は残りの技能チェックを済ませるため、部屋の中央へ移動しました。歩くと少しふらついたから、こんな状態で踊れるのかなと思いました。
 柚木先生から扇を受け取って、少女は踊り始めました。
 はっとするほど、美しい舞いでした。衣服を何も身につけていない分、動きの滑らかさが際立ちました。全裸にされている羞恥を吹っ切ったかのように、少女は引き締まった顔で踊り続けました。
 でも、最初のうちだけでした。少女はすぐ辛そうな表情に変わって、乱れた息遣いが聞こえてくるようになりました。次第に体の動きも鈍くなり、足の運びや扇の操り方に滑らかさがなくなってきました。
「……りか、ちゃん……たすけ……て、島本さん……」
 もはや気力だけで舞う少女が、かすれた声を発しました。友達の名前を呼んでいるのでしょうか……虚ろな目が宙を泳いで、どこを見ているのか分かりませんでした。

 ぱさっと音がして、扇が少女の足下に落ちました。次の瞬間、少女は畳の上で崩れ落ちるように……ぐったりと倒れ込みました。

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