里奈の放課後
林檎飴:作

■ 1

「これはどういうことだね?」
「ハイ……」
里奈は職員室に居た。
成績が著しく下がったので呼び出されたのだ。
「今年は受験なのにどういうつもりだ? 木下」
教師の西野が言った。
「すいません……」
里奈はうつむいた。
西野の目が里奈の谷間に吸い寄せられる。
里奈は15歳とは思えないGカップ。
それに眼鏡をかけた優等生的な美人だった。
うつむくと、夏服からうっすらと透ける下着が見え、胸が強調される。
「まぁ、今後はこういうことがないようね」
「はい」
里奈は返事をして職員室を出た。
その後ろ姿に教員の目が引き寄せられる。
この学校は女性教員が圧倒的に少なく、ほとんどが男性教員なのだ。
教員達は、制服の上からうっすらとわかる尻のカタチ、横から見ると一層目立つ胸を見つめていた。
「失礼します」
そう言って里奈は職員室を出た。
(あぁ……あの胸でパイズリできたら……あの娘のオ○ンコに俺のものを……)
そういう妄想をしかけた西野は股間が大きくなったのを感じ、あわててテストの採点に集中した。
西野がそんな妄想をしてる頃、里奈は急いで家路につこうとしていた。
お説教が思ったほか長く、時刻は6時を回っていた。
(いそがなくちゃ……電車が出ちゃう……)
里奈は電車の切符を買おうとして立ち止まった。
「あっ……」
里奈は思わず声を上げた。
里奈は部活の作品を教室に置いてきたことに気がついた。
里奈は美術部に所属しており、明日が作品の〆切なのだ。
今日の部活で仕上げようと思っていたのだが、お説教のせいで部活が終わってしまった。
「どうしよう……家でやんないと……」
里奈は急いで学校にとって返した。

それが思わぬ罠となって里奈に襲いかかる。

里奈は暗い校舎にゆっくりと入っていった。
急いで、美術室へいって作品を取ってくる。
「よかった…早く帰ろう…」
里奈は、帰ろうとして後ろを向いた。
ガッ
後頭部に鈍い痛みを感じた。
同時に、里奈の意識は薄らいでいった。

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