真梨子
羽佐間 修:作

■ 第6章 従属10

「正真正銘の変態女だな、お前は!」
「…はい…」

「さっ、咥えろ!」

 髪を掴まれ屈むように押さえつけられた。
 真梨子は抵抗する気力も失せ窓際で仁王立ちする梶にの前に跪いた。
トランクスを下ろすと梶のペニスは猛々しく勃起し、その先端は傘が大きく開き先奔り液で滑光っている。
「あぁぁぁ…」
 顔に梶のペニスが押し当てられた。
 涙が滲んで目が霞んできた…

 真梨子は震える手を梶のペニスに添え可憐な口を開き、カリ首に赤い舌先を這わせた。
――こんな男のペニスを… とうとう…
 下から上へ梶のペニスを舐め上げる己が仕草が堪らなく惨めで涙が頬を伝う。

「早くしないと、秋山や菅野が出勤してくるぞ」

「あぁ…」
 梶の言葉をきっかけに、口いっぱいに梶の分身をほうばり、頭を上下する。

 早くしなければ久美達にこんな姿を見られてしまうと恐怖の一心で懸命に軽蔑する梶のペニスを愛撫をする。

(チュバッ チュップ…)
 淫らな音が耳に届く。
「ぐふっ…」
 意を決して啓介に教え込まれたように梶のベニスを強く吸い喉奥にまでカリ首を受け入れた。

 梶が気持ち良さそうなうめき声をあげる。
「おおぉ〜 巧いじゃないか、真梨子! さすが変態牝犬だな。あっはっは」
(グジュッ! グシュッ! グジュッ!)
 カリ首が喉の孔を上下するたびに喉の隙間から洩れる空気が卑猥な音をたてる。
 究極に惨めなのに蜜壷はもう洪水状態になっている事を真梨子は判っていた。
 梶のペニスを懸命に喉奥に受け入れる真梨子…
 梶が鷲づかみにしている真梨子の髪を握り、さらに強く股間に押し当ててピストン運動を強要して、喉から洩れる卑猥な音の間隔は短くなった。

「いくぞ真梨子! こぼすんじゃないぞ!」 
 やがて、梶の先端の傘がひときわ膨らみ、喉の奥で生臭い樹液が、ドクン、ドクンと勢い良く吐き出された。
「真梨子! 飲むな。 そのまま口の中で含んでいろ」
 呆れるほどの量の梶の体液を込み上げる吐き気を堪えて何とか口中に留めた。
「ケホッ、ケホッ…」
 梶のペニスから口を離し、咳き込みながら真梨子は梶を見上げた。
「掌に吐き出して見せろ!」
 両手を合わせ口に注ぎ込まれた梶の精子を唾液とともに吐き出した。
 唾液と混ざった梶の白濁した精液が真梨子の掌で泡だってフルフル揺れる。

「手を揉み合わせてみろ! 零さないようにな」
 ヌルヌルとしたおぞましい感覚が真梨子を包む。

「さぁ、淫汁コロンの代わりだ! いつものように付けてみろ!」
「ひっ! そんな…」
「出来ないとでも言うのか?」
「い、いいえ…」

 うなじに、首筋に、手首に、そして両腋に梶の精子を塗りつけていった。

 量が多いので腋から垂れるほどベタベタになってしまった。
 牡特有の匂いが真梨子を包み込む。
――こんな… 絶対気付かれちゃう…

「さあ、綺麗にして貰おうか?」
 梶が肘掛け椅子に裸の下半身を晒して真梨子に後始末を命じた。
「ちゃんとおねだりの言葉を言ってからだぞ!」
――ああぁぁぁ つらい…
「順二さま… 順二さまのオ、オチ○ポを真梨子の口で…  綺麗にさせてください… お願いします…」
 真梨子の唾液と、梶の精子と先奔り液で濡れたペニスを、頭を上下左右に蠢かせ舌全体で包み込むようにして舐め取っていく。
 浩二には、事の後自ら悦んで捧げる所作だった。
 そして啓介にみっちり仕込まれた牝犬の仕草だった。

■つづき

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